大炎上! 鈴木おさむ・大島美幸に出産シーン放映を焚き付けたのは出川哲朗だった?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ooshima_150707.jpg
左・映画『福福荘の福ちゃん』公式サイト/右・スマイルカンパニー公式サイトより


 鈴木おさむ・大島美幸夫婦に対するバッシングが止まらない。7月5日の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)にて、自らCCDカメラをつけた大島美幸の出産シーンが放送され、ネットで大炎上が起こったのだ。

「赤ちゃんまで商売道具にするのか」「記録に残すのはいいことだけど公共の電波を使うべきではない」「出産はプライベートなことなのに、不特定多数の他人に見せるのはいかがなものか」「大々的に妊活(この表現も好かん)を商売道具にしたかと思えば今度は出産シーンも含めて商売にする大島美幸さんとその夫が嫌い」といった言葉がネット上に溢れだした。
 
 しかし、鈴木おさむ・大島美幸夫婦による“プライベート切り売り芸”は、ここで大炎上が起こるというのも今さらな感じがするくらいで、2002年10月に2人が結婚した瞬間からずっと繰り返されてきた。

 結婚直後に出版された鈴木おさむのエッセイ集『ブスの瞳に恋してる』(マガジンハウス)では、交際期間0日で入籍したエピソードをはじめとして、定食屋で夕食をとった後急に便意を催した妻が耐えかねて野糞するのを必死で隠した話まで登場する。

 さらに驚くことには、結婚初夜に彼女が処女を喪失した時の痛がる様子、また、その後しばらくして妻からカンジダを移された話まで書かれているのだ。

 その後も、妻が小中学生の時に受けた、いじめ体験をベースに『美幸』という舞台劇をつくったり(後に小説化もされた)、24時間テレビのなかで流産していた過去を明かしたりと、2人は常に夫婦のプライベートを世間に公開することで話題を呼んできた。

 そのたびに「私生活をネタに金儲けしている」という批判が巻き起こってきたのだが、とくに今回は、“神聖”な出産シーンをネタ化したということで、いつも以上の炎上になったということだろう。

 まあ、批判したい気持ちはわからなくもないが、しかし、「私生活をネタに金儲けしている」というのは少し違うような気もする。

 というのも、鈴木おさむは、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)、『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)、『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)など多数の人気番組を抱える放送作家であるばかりではなく、次々と新著を発表する文筆家。また、妻である大島も、14年5月から妊活のため休業しているものの、女芸人のトップランナーであり続けてきた。なにも、こんな壮絶な“プライベート切り売り芸”に走る必要はまったくないのだ。

 では、2人が大炎上を巻き起こしてまで、“夫婦生活のネタ化”を続けているのはなぜか。

 実は鈴木おさむは、最近、出版したAV関係者5人と対談した対談本『AV男優の流儀』(扶桑社)のなかで、今回の出産シーン公開を予告し、その理由をこう話している。

〈僕の奥さんの話なんですけど、妊活休業に入る直前、彼女が命を懸けて出ていた番組『世界の果てまでイッテQ!』で、尊敬する出川哲朗さんから「上島竜兵さんとリアクション芸を継ぐのは誰かって話をしてて、二人とも次はお前だって思ってた」って言われて、泣いて喜んだんですよ。実は僕、今回の休業で彼女はもう芸能界から引退すると思ってたんです。たぶん彼女もそのつもりでした。でも、この出川さんの話から1週間後に、お願いがあるって切り出されたんです。「いつか子供を産む時がきたら、リアクション芸人がよく被ってるカメラ付きヘルメットを被りたい」って言い出したんです。真顔でですよ。「バンジージャンプとかの時に着けるやつ」、「フルフェイスじゃなくて半分のやつが最近あるから」と指示がやたら具体的なんですよ〉

〈「私のお腹に赤ちゃんが来てくれたら、帝王切開じゃなかったら、ヘルメット着けて産みたい!」って。「いや、俺がカメラで撮るから大丈夫だよ」って言っても「違うんだ!」って。こっちのカメラに意味があると。なんで? ってしつこく聞いたら、「これだけは出川さんにも上島さんにもできないから」って言ったんです〉
〈この時、子宮の手術をした後だったんです。芸人よりも女性としての性が勝ったんだと思った最中に、その話をしてきたんで。僕もこうなったら彼女と一緒に人生を全部さらすかしないと思ってるんですね〉

 つまり、出川に触発されて、私生活をすべてネタにする女芸人としての覚悟を持ち直した大島が今回の計画を思いついた、というのだ。そして、夫である鈴木おさむはその覚悟に付き合うことを決心したのだ、と。

 だが、鈴木には気がついていないことがひとつある(もしかしたら、気がつかないふりをしているだけかもしれないが)。それは、大島にそういう覚悟を持たせたのは他でもない鈴木だということだ。

 鈴木は前述の『ブスの瞳に恋してる』で、「知り合ってから半年。交際期間0日。相手は処女で入籍まで純潔を守った美幸と僕の実験的とも言えるこの結婚がこの先どうなるのか? みんなは理解できないと言うが、ハッキリ言って僕はワクワクしてる」と書いているが、最初に結婚生活そのものをネタにするというこの実験を思いつき、実際にそれを具体的なプロジェクトにしてきたのは鈴木だった。大島はその鈴木の「実験」に乗っかって、覚悟を決め、パフォーマンスをエスカレートさせていったのだ。

 しかも、大島の目的は、世間へのアピ―ルというより、鈴木へのアピールという部分が大きかったはずだ。女芸人としての生き様を見せ続けないと、鈴木に「日和ったな」と軽蔑され、捨てられてしまうかもしれない。そんな強迫観念が彼女を過激な私生活暴露へと駆り立てていったのではないか。

 では、鈴木の方はどうだろう。もちろん当初は、TV人、放送作家として、大島との結婚生活をネタにする面白さを追求していたはずだ。しかし、その鈴木も途中からは逆に大島の過激な覚悟に巻き込まれて、計算や戦略はどこかに飛んでしまった。とくにこの1、2年は「感動を与えたい」「夫婦愛を伝えたい」という強迫観念にとりつかれて、完全にバランス感覚を失っている印象がある。

 そうでなければ、13年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のようなクサいパフォーマンスはできないだろう。

 あの年は大島がチャリティランナーを務めたのだが、大島のゴール前に鈴木が登場。“24時間マラソンに挑戦した本当の理由”と題し、じつは07年末に大島が妊娠したものの流産していたことを告白。流産が判明して泣き崩れる大島の姿を自らカメラを回して撮ったVTRを流したのだ。

 実は今回の出産シーン放映もそうだった。出川に触発されて大島が「リアクション芸」として思いついたものが、結局は、涙、涙の感動ドキュメンタリーになってしまっていた。

 そのスタンスは、本業である放送作家の仕事にも悪影響を与えている。今回の『イッテQ!』は平均視聴率18.5%の好視聴率をマークしたが、鈴木が放送作家をつとめている他のバラエティ番組は思うように視聴率がとれず、『ペケ×ポン』(フジテレビ系)のような人気番組ですら視聴率1ケタ台まで落ち込むようになってしまった。脚本を担当した映画『新宿スワン』も評判は最悪だ。

 先日、鈴木は、今後約1年間、テレビの放送作家業を休止すると発表したが、このままいけば、放送作家を廃業してしまう可能性もあるのではないだろうか。もしかしたら、童話作家かビッグダディのような子育てドキュメンタリストになってしまうかもしれない。

 しかし、妻と子のために仕事を捨てるというのは、夫にとってはひとつの愛情表現ともいえる。

 夫のために自分の性まで暴露する妻と、その妻との関係を番組化することに夢中になって仕事を捨ててしまいそうになっている夫――。そう考えると、鈴木・大島の夫婦生活の暴露は、「私生活の切り売り」などでなく、テレビ人夫妻ならではの「究極の愛のかたち」だったということなのかもしれない。
(新田 樹)

最終更新:2015.07.08 01:25

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

AV男優の流儀 (扶桑社新書)

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

大炎上! 鈴木おさむ・大島美幸に出産シーン放映を焚き付けたのは出川哲朗だった?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。出産新田 樹裏側の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 菅義偉官房長官が国会で望月衣塑子記者をフェイク攻撃
2 『スキャンダル専門弁護士』が伊藤詩織さんやはあちゅうを揶揄
3 安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
4 ネトウヨ局アナがテレ朝のお昼の顔に
5 不適切動画バイトを血祭りにあげるマスコミとネットの異常
6 桜田五輪担当相「がっかり」発言は安倍政権の五輪至上主義のせい
7 小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
8 首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
9 太田光が右翼の抗議で転向していた?
10 小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
11 勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
12 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
13 SKY-HIが日本の鎖国状態に危機感
14 データ不正、元厚労次官の村木厚子が「何かの圧力」発言
15 蓮池透氏が著書で安倍の冷血を批判!
16 玉川徹が中国人のマナーをあげつらう自番組を批判!
17 安倍首相にマッチョ批判
18 拍手・起立を井筒監督と松尾貴史が批判
19 北海道知事選でも安倍官邸が暗躍!野党は統一候補で対抗
20 岡田斗司夫“ゲス”の秘密が著書に!
1 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
2 玉川徹が中国人のマナーをあげつらう自番組を批判!
3 勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
4 岡留安則「噂の真相」編集長が死去
5 小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
6 青山繁晴議員が「僕と握手したらガンが治った」と吹聴
7 安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
8 「子ども産まないのが問題」麻生が「金がないなら結婚するな」
9 統計不正は安倍政権ぐるみの偽装だった証拠が!安倍に合わせ…
10 安倍「私は森羅万象を担当」発言の背景
11 北方領土の日、「日本固有の領土」の主張が消えた! 
12 首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
13 国家公務員と利害関係者の「ゴルフ解禁」の背後に安倍
14 小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
16 安倍「自衛隊募集に非協力的な自治体」と圧力発言
17 安倍首相「サンゴは移した」の嘘に琉球新報編集局長が痛烈批判
18 辻元清美の外国人献金に大騒ぎする夕刊フジの愚劣
19 イージス・アショアに2350億円!懸念される健康被害
20 不適切動画バイトを血祭りにあげるマスコミとネットの異常

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄