蛭子さんがテレビの裏側を暴露…有吉は必死、坂上はキャラ、高橋英樹と共演NG?

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『芸能界蛭子目線』(竹書房)

 有吉弘行、坂上忍、ヒロミ……ここ近年つづいている芸人の再ブレイク。一様に毒舌を売りにした芸人たちだが、そんななかで異彩を放っているのが“蛭子さん”こと蛭子能収だ。テレビ東京の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で注目を集め、昨年放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、「蛭子能収を超えるクズはそうそういない説」として検証されたことも。クズと名指しされるほどに裏表のない、忌憚のなさが受けているようだ。

 だが、ご存じの通り、蛭子さんの本業はマンガ家である。もちろんマンガでも蛭子さんは芸能界のしがらみなんて、どこ吹く風。先日発売したマンガ&インタビュー集『芸能界蛭子目線』(竹書房)でも、その治外法権ぶりを発揮して、数々の芸能人を(蛭子さんらしく悪気はないままに)ぶった斬っている。

 たとえば、ポストタモリである昼の帯番組『バイキング』(フジテレビ系)の司会にまで登りつめた坂上忍について、「すごいテンションでやってますよね。でもカメラが回っていない時は、すごく静かな人ですからね。今のキャラは演じていらっしゃると思いますよ」と、坂上のがんばりも台無しにするかのように素の姿を暴露。

 同じく有吉弘行も、毒舌家に“キャラ変”した再ブレイク黎明期に番組で蛭子さんは共演。「あんなに極端に変わったのはビックリしましたよね。俺には出来ないから」と、やはり有吉が隠したいであろう“必死だったころ”を蛭子さんはオープンに。しかも、蛭子さんの冷静な目は〈自分が強く言ってることを自分でウケている〉という有吉の姿も見逃さなかった。すかさず「あれ? 笑ってんの?」と蛭子さんが指摘すると、有吉は「いや 笑ってない」と否定したというが、これは“毒舌ではない自分が毒を吐いている恥ずかしさ”という有吉の自意識が明らかになるエピソードかもしれない。

 さらに蛭子さんの“芸人・テレビ殺し”は止まらない。バラエティ番組の裏側を、蛭子さんは無邪気にこう語る。

「ひな壇芸人の人たちも、カメラが回ったら大騒ぎしますけど、楽屋では静かですよ。もうなんだか疲れ切ってる感じ。出番前も静かですよ。爆発するために力を溜めてる感じかなぁ。みんなおとなしくしてます」
「もうね、俺は社交的じゃないし、滑舌も悪いし、第一、群れるのが嫌だから、業界の付き合いはホントに大変ですよ。苦痛です。でも世のサラリーマンと同じで、共演者とは微笑んで話したり、司会者におべっか使ったり、プロデューサーのご機嫌とったりしないと駄目なんですよね」

 多くの視聴者がうすうす勘づいていることを、ずばりと言葉にして開示してしまう蛭子さん。しかし、もっとも驚かされるのは、年配者には「桃太郎侍」、若い人には「越後製菓」「真麻パパ」でおなじみの好感度俳優・高橋英樹の話だ。

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