蛭子さんがテレビの裏側を暴露…有吉は必死、坂上はキャラ、高橋英樹と共演NG?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ebisusan_01_150410.jpg
『芸能界蛭子目線』(竹書房)

 有吉弘行、坂上忍、ヒロミ……ここ近年つづいている芸人の再ブレイク。一様に毒舌を売りにした芸人たちだが、そんななかで異彩を放っているのが“蛭子さん”こと蛭子能収だ。テレビ東京の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で注目を集め、昨年放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、「蛭子能収を超えるクズはそうそういない説」として検証されたことも。クズと名指しされるほどに裏表のない、忌憚のなさが受けているようだ。

 だが、ご存じの通り、蛭子さんの本業はマンガ家である。もちろんマンガでも蛭子さんは芸能界のしがらみなんて、どこ吹く風。先日発売したマンガ&インタビュー集『芸能界蛭子目線』(竹書房)でも、その治外法権ぶりを発揮して、数々の芸能人を(蛭子さんらしく悪気はないままに)ぶった斬っている。

 たとえば、ポストタモリである昼の帯番組『バイキング』(フジテレビ系)の司会にまで登りつめた坂上忍について、「すごいテンションでやってますよね。でもカメラが回っていない時は、すごく静かな人ですからね。今のキャラは演じていらっしゃると思いますよ」と、坂上のがんばりも台無しにするかのように素の姿を暴露。

 同じく有吉弘行も、毒舌家に“キャラ変”した再ブレイク黎明期に番組で蛭子さんは共演。「あんなに極端に変わったのはビックリしましたよね。俺には出来ないから」と、やはり有吉が隠したいであろう“必死だったころ”を蛭子さんはオープンに。しかも、蛭子さんの冷静な目は〈自分が強く言ってることを自分でウケている〉という有吉の姿も見逃さなかった。すかさず「あれ? 笑ってんの?」と蛭子さんが指摘すると、有吉は「いや 笑ってない」と否定したというが、これは“毒舌ではない自分が毒を吐いている恥ずかしさ”という有吉の自意識が明らかになるエピソードかもしれない。

 さらに蛭子さんの“芸人・テレビ殺し”は止まらない。バラエティ番組の裏側を、蛭子さんは無邪気にこう語る。

「ひな壇芸人の人たちも、カメラが回ったら大騒ぎしますけど、楽屋では静かですよ。もうなんだか疲れ切ってる感じ。出番前も静かですよ。爆発するために力を溜めてる感じかなぁ。みんなおとなしくしてます」
「もうね、俺は社交的じゃないし、滑舌も悪いし、第一、群れるのが嫌だから、業界の付き合いはホントに大変ですよ。苦痛です。でも世のサラリーマンと同じで、共演者とは微笑んで話したり、司会者におべっか使ったり、プロデューサーのご機嫌とったりしないと駄目なんですよね」

 多くの視聴者がうすうす勘づいていることを、ずばりと言葉にして開示してしまう蛭子さん。しかし、もっとも驚かされるのは、年配者には「桃太郎侍」、若い人には「越後製菓」「真麻パパ」でおなじみの好感度俳優・高橋英樹の話だ。

 なんでも高橋は、蛭子さんに対してフランクに、いやフランク以上の態度で接するらしい。たとえば、番組ロケで会っても、「おっ エビス なんかきれいになったな」「おまえ昔汚かったもんな」と、いつもの正義観溢れる役柄や真麻を溺愛する普段のイメージからはほど遠すぎる言葉遣い。といっても、誰に対しても不遜な態度というわけではなく、当然、街ゆく人に声をかけられれば、高橋はやさしく対応。しかし、蛭子さんいわく「私に対してはなぜかキツい」のだ。実際、高橋と蛭子が共演した番組を観た視聴者には「蛭子さんに対する言葉遣いが横柄だ」と思った人もいたとかで、「その一件があって以来、高橋さんと共演する機会がないんですよ」「共演NGになっちゃったのかな……」と蛭子さんは嘆いている。

 そのほかにも、映画の本読みで表情をつくり台本を読む鈴木京香に〈恥ずかしくないんだろうか〉と心でツッコみ、挙げ句、自分の台詞で笑ってしまい場を白けさせてしまったり、『バス旅』でも出されたエビフライに思わず「ちっちゃいなぁ」とつぶやいてスタッフに「蛭子さん、なんであんなこと言うんですか!」と叱られたり。だが、どのエピソードも蛭子さんには悪気はなく、ただ“見たままを喋った”だけなのだ。

 もちろん、蛭子さんは芸能人として長く生きられるようにキャラづくりすることも、芸能界にしがみつこうとして躍起になることもない。

「俺は漫画家ですからね、テレビはアルバイトだから、素人ですから。芸能人じゃないからキャラ替えとか、そんなこと出来ないし、考えたこともない」

 そんな蛭子さんだが、こだわりがないわけではない。蛭子さんが大事にしているのは「誰も傷つけない笑い」だ。たとえば、店を閉めるというラーメン屋に“最後の一杯”を食べに行くロケで、その店の老夫婦に苦労話を聞き、いざラーメンを食したら恐ろしく不味かった。それでも蛭子さんは「我慢して全部食った」。……じつはこのロケ、ドッキリ企画だったというが、蛭子さんは誰も傷つけていない笑いであることを評価し、「このドッキリは良いドッキリだなと思うんですよ」「こういうのだったら、いくらでもダマされてもいいですよ」と言うのだ。

 昨年出版した著書『ひとりぼっちを笑うな』(角川oneテーマ21)でも、蛭子さんはウソを言わない、他人に迷惑をかけることはしない、という矜持を述べている。

「僕自身が自由であるためには、他人の自由も尊重しないといけないという信念であり、それが鉄則なんです。人それぞれ好きなものは違うし、ライフスタイルだって違う。そこをまず尊重しない限り、いつか自分の自由も侵されてしまうような気がしてなりません」

 蛭子さん再ブレイクの理由は、きっとこの蛭子さんの思想が、テレビを観る者にも伝わってくるからではないだろうか。素直に率直な感想は言う。でも、人は傷つけないし、尊重する。自分がウケるために誰かを貶めるという卑怯なことも、空気を読んでキャラをつくることもしない。『バス旅』をはじめとする番組を通して垣間見える蛭子さんのそういう自由さに、ひそかに視聴者はあこがれているのかもしれない。

 最後に、好きなテレビ局は?という質問に対する蛭子さんの回答を紹介しよう。当然、ブレイクのきっかけをつくったテレビ東京と答えると思いきや、蛭子さんの答えは「NHKは別格ですよ、王様です。予算も視聴率も神経質にならなくて済むからか、余裕があるし、しがらみとか嫌なこともあまりないかな。だから俺はNHKの仕事は好きですよ」。……蛭子さん、NHK以外のプロデューサーのご機嫌、全然取れてないよ! 
(大方 草)

最終更新:2017.12.23 06:56

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

芸能界 蛭子目線

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

蛭子さんがテレビの裏側を暴露…有吉は必死、坂上はキャラ、高橋英樹と共演NG? のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。キャラ坂上忍大方 草有吉弘行蛭子能収裏側の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
2 菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼か
3 菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
4 東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
5 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
6 山口敬之氏が詩織さんに卑劣すぎる反論
7 山口達也の事件をNHKが隠蔽していた
8 釜山総領事更迭の裏に官僚監視秘密警察
9 菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
10 大坂なおみを賞賛し黒人差別に抗議した自民党議員がツイートを削除し謝罪
11 デジタル担当相・平井卓也は電通と組んでネット情報操作を始めた張本人
12 安倍首相が昨晩、フルコースを完食しワイン、ゴルフの約束まで! 
13 河野太郎のパフォーマンスがひどい! 行政改革目安箱を私物化
14 ジャパンライフ山口会長逮捕 焦点は消費者庁の立入検査中止問題だ
15 詩織さん全面勝訴でも山口敬之氏と安倍首相の関係に触れないテレビ
16 安倍政権が消費者庁のジャパンライフ立入検査ツブシ、内部文書が
17 安倍「股関節炎は仮病」証明のゴルフ
18 葵つかさが「松潤とは終わった」と
19 俳優・伊勢谷友介が自殺した近畿財務局職員の手記を読み危機感表明
20 詩織さんに寄せられた山口敬之氏と安倍官邸の特別な関係の新情報!
1 安倍前首相はやはり仮病だった!読売のインタビューでケロッと「もう大丈夫」
2 菅政権で「公費不倫」の和泉洋人首相補佐官が“再任、官邸官僚のトップに
3 菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は合計78億円!
4 菅官房長官がテレビでもポンコツ露呈!『報ステ』では徳永有美に陰険クレーム
5 安倍首相は本当に病気だったのか? 辞任表明以降一度も病院に行かず
6 デジタル担当相・平井卓也は電通と組んでネット情報操作を始めた張本人
7 ジャパンライフ山口会長逮捕 焦点は消費者庁の立入検査中止問題だ
8 安倍首相が昨晩、フルコースを完食しワイン、ゴルフの約束まで! 
9 東京五輪招致をめぐるICC買収に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か
10 菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼か
11 菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年前の流行語
12 菅政権の官房長官に決定 加藤勝信厚労相がコロナ対応で見せた無能
13 菅義偉“総理”誕生で権力のために不正を働く「忖度官僚」だらけに
14 総裁選で自民党がまた新聞社に圧力文書!
15 大坂なおみを賞賛し黒人差別に抗議した自民党議員がツイートを削除し謝罪
16 大坂なおみの黒人差別抗議マスクに冷ややかなマスコミとスポンサー
17 菅内閣が「第三次安倍政権」化! 6月の時点で密約説
18 河野太郎のパフォーマンスがひどい! 行政改革目安箱を私物化
19 三浦瑠麗が特別講師「N高政治部」で麻生太郎が民主主義否定の暴言
20 『バイキング』坂上忍パワハラ報道は政権批判潰しだった!

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄