ソチの雪も溶かした“熱すぎる男”松岡修造がハマっていた“自己啓発”

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松岡修造オフィシャルサイトより


 今年、もっとも人びとをトリコにしたタレントといえば、やはり松岡修造だろう。発売したカレンダーはAKBやジャニーズのアイドル勢を押しのけて39万部を突破(24日現在)、「2014タレントCM起用社数ランキング」の男性部門でも嵐・櫻井翔と並んで計11社の1位に君臨……万人ウケするさわやかなルックスとは裏腹な、常軌を逸した熱血ぶりはたしかに“テレビ向き”ではあるが、今年はそれに加えて数々の“伝説”が誕生したことも大きかったはず。最近はちょっと冷え込みも激しいので、今回はそんな2014年の松岡修造を振り返ってみよう。


●松岡修造と気温差の関係がついに実証成功!? ネタだったはずなのに……

 つい何段か前に「冷え込みが激しいので」と書いたばかりだが、ご存じのように今年は修造と気温の関係をめぐる興味深い論考がネット上で数多く発表された。騒動の発端は2月にロシア・ソチで行われた冬期五輪。東京には雪が振るなどの寒さだったが、一方、運営上気温が下がらなくては困るソチは異例のポカポカ陽気に見舞われた。そこでネット民が原因として考えたのが、「松岡修造がいないと日本は寒くなる」説だった。当の本人はブログで「冬のオリンピックとは思えないほど、日差しの暖かいこと・・・」などと綴っていたが、まさか自分のせい(だとされている)とは思いもしなかったようだ。

 この、当然ながらまったく科学的根拠のない新説は、しかしどんどんと証拠を重ねていく。そして先日、ついに「2014年と平年の気温差に見る松岡修造氏の影響」という衝撃のデータがTwitter上にアップされ、約6万もリツイートされるほどの話題に。ソチ五輪のみならず、パンパシフィック水泳選手権の取材でオーストラリアへ、フィギュアスケートグランプリファイナルの取材でバルセロナへ修造が赴いている時期は、平年の気温を大きく下回っていたことが判明したのだ。

 ネタのはずがマジだったという逆転試合。どこまでも“持っている”修造なのだった。


●「錦織圭と同じにするな」発言でまさかの感涙する人が続出

 全米オープンで日本人初の決勝進出を果たし、ATPワールドツアー・ファイナルに準決勝まで残るという偉業を達成した錦織圭選手。その健闘に世間は湧いたが、同時に修造にもおのずと注目が集まった。うっかり忘れてしまいそうになるが、彼はあのウィンブルドンで日本人男子選手としては62年振りとなるシングルスベスト8に残るという、日本男子テニス界のスターだったのだ。そして、修造は錦織の活躍に対して、『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で怒った様子でこのようにコメントした。

「よく松岡さんはグランドスラムでベスト8に入ったって比較する人いるじゃないですか。カチンときちゃう。松岡修造と錦織圭を同じにするなって感じですよ、こっちとしては」

 ここまでならまるで「一緒にするな」と言いたげにも思えるが、問題はこのつづきだ。

「圭はベスト8からどんどん行く選手。ぼくはまぐれで一回跳ねた人。全然テニスの才能が違う。ぼくは11歳で彼を見たときから、いってみれば才能の師匠。教えたことなんて一回もない!」

 競泳やフィギュアスケートといった門外漢のスポーツでもあれだけ熱いのだから、テニスとなれば爆発するのも必然。それでも錦織へのリスペクトに溢れたこの言葉には「いい人すぎる」「修造、泣かせるなよ〜」と称賛する声が集まった。

 ……と、感動エピソードのあとに下衆な話で恐縮だが、錦織選手は今年、日本人選手史上初となる獲得賞金400万ドル越えを達成したというが、一部報道では修造は「これ以上稼いでいる」とのこと。テニスではないけれど、これもタレントとして才能が開花した結果?


●熱さの原点は恐怖の自己啓発セミナー!? その“過去”にも注目が

 脚光を浴びれば、これまでの足跡にも視線が集まるのが世の常。とくに若い世代は修造の現役時代を知らないため、彼の生い立ちと選手時代を知って驚く者も続出したようだ。

 松岡修造といえば、“華麗なる一族”の一員で、筋金入りのお坊ちゃんである。曾祖父は阪急東宝グループの創業者、祖父は東宝の社長で、父は東宝名誉会長、母は宝塚歌劇団出身。さらに従祖叔父には総理府総務長官を務めた田邊圀男氏や従叔父にサントリー社長の鳥井信一郎氏がいるという。思わず目がくらむような世界だが、修造もそんな一族のなかで順当に慶應の幼稚舎から高校までエスカレートで進んだ。が、本人の強い希望でテニスの名門校である柳川高等学校に編入。さらに単身渡米し、プロに転向してからは親から一切の援助も受けず、極貧生活のなかで転戦したらしい。

 ウィンブルドンでは、愛読書であるスポ根マンガ『エースを狙え!』で有名になった往年の名選手・福田雅之助の「この一球は絶対無二の一球なり!」という台詞を叫ぶなど、いまにつながる熱さの片鱗を見せていた修造。しかし、現在のポジティブさを自分のものにしたのは、ある人物との出会いが大いに関係している。それは行徳哲男氏という人で、スポーツ界のみならず政財界芸能界でも信奉する人が数多いという自己啓発セミナーの主宰者だ。

 現役時代、姉の紹介で行徳氏のセミナーに参加したという修造は、そのときの経験を自著『セカンド・ドリーム──もうひとつのセンター・コート』(集英社)にこう綴る。

〈先生はひとりひとりと語っていく。いや、語るなどというものではない。激しい語気で自分探しをさせた。僕も、心のなかにあった苦しみを吐露した。全部、吐き出した。すると、なんだか自分が見えて来た。着ていた鎧を脱いだような気がした。心のなかにきっちりと付けられていた鍵が外れた。(僕は、僕でしかない!)人の評価を期待していた自分が恥ずかしくなった。いままでの自分が、何か借り物のように思われた。何もない、ただ自分だけがいる。裸の修造がそこにいた〉

 ……えっ、あの熱さって自己啓発で生まれたものなの!?と、落胆する人も多いだろう。じつはこの行徳氏、「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」などというトンデモ教育理論である「親学」の推進協会で理事を務め、2011年に行われた行徳氏のパーティには、先日、文科相ならびにオリンピック・パラリンピック担当相に任命された下村博文氏も参加。そういえば、本サイトでも以前指摘したように、下村氏は親学推進議員連盟で事務局長を務めている。

 修造はセミナーを受けただけらしいので関係ないと思われるが、それでも障がい者団体からも差別思想だと抗議を受けている怪しい理論を推進する人物が源流にあるのは、なんだかガッカリする気も。

 来年2015年は、リポーターを務める『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)が担当15年目を迎える大事(?)な節目でもある修造。どうかむかしのように、妙なことには走らないでほしいものだが……。
(サニーうどん)

最終更新:2014.12.25 07:42

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