今期アニメのパンチラ事情を検証 パンツが見えるアニメあるのか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
panchira_140730.jpg
画像は『精霊使いの剣舞』の原作公式HP(メディアファクトリー)より


 アニメファンの中には“パンツァー”と呼ばれる人たちがいるらしい。断っておくが『ガールズ&パンツァー』の“パンツァー”とはまったくの別物。アニメ作品で一瞬のパンチラシーンを目撃することに命をかけている人たちをこう呼ぶらしいのだ。

 彼等はパンツを見るためにひたすら情報を収集し、録画しながら目を皿のようにして画面を見つめ、それらしきシーンがあればいちいち再生してコマ送りで確認する。これを「零コンマ壱秒の戦い」というらしいが、しかし、実際にその戦いに勝つのはかなり困難なようだ。というのも、アニメ作品では、あんなにミニスカの女の子がたくさん出てきて、アングル的にパンチラになりそうなカットも多いのに、実際にはパンツが見えないことも多々あるからだ。

 この問題は、先日、『【朗報】西川貴教と松井玲奈のアニメとマンガとゲームばかりの番組が東京でも放送が決まった件について』(毎日放送、TOKYO MXなど)というオタク系情報番組でも取り上げられた。「絶対見えるはずのパンツがアニメで見れないことがあるのはなんで?」という読者の質問があり、専門家が回答していたのだが、結論的にはやはりテレビ局の「自主規制」が働いているらしい。

 パンチラ規制が始まったのは、1994年に放映された『BLUE SEED』からだといわれている。『BLUE SEED』はゴールデンタイムで猟奇的なシーンや触手、下着といった挑戦的な試みをして話題になったのだが、なぜかパンチラやパンツが見えているシーンには、謎の黒い影をかぶせて下半身を隠し、物議をかもした。実際、自主規制の方法はぎりぎりのところでパンツを見せないというだけでなく、多岐にわたっている。たとえば、『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』のペンギン、『ロザリオとバンパイアCAPU2』のコウモリなど、かわいい動物のアイコンで下半身を隠すパターンもあるし、『いちばんうしろの大魔王』のように、そのキャラのアイコンが「見たいですか?」と聞いていたり、『さよなら絶望先生』では、原作のアシスタントをしているおっさんの顔写真で隠すという自主規制をギャグにするパターンも見られた。

 しかし、パンチラを全く見ることができないかというと、そういうわけでもない。『【朗報】西川貴教と〜』でも解説していたが、アニメの自主規制には「統一された基準」というものはなく、テレビ局や時間帯、原作サイド、スポンサーによってかなり幅がある。とくに大きいのがテレビ局の差で、フジテレビやTBSなどのキー局制作番組でパンチラはありえないが、東京ローカルのTOKYO MXやアニメ専門チャンネルのAT—X、ビックカメラグループのマイナーBS局・BS11が制作に関わっている作品は規制が緩く、パンチラを拝む事ができるらしいのだ(ちなみに、ネットでは、愛知のテレビ局の規制が緩く、“愛知版”なるきわどい作品が存在しているかのような話が流通しているが、これはただの都市伝説らしい)。

 では、今期のアニメのパンチラ事情はいったいどうなっているのか。もちろんほとんどの番組では、パンチラに自主規制がかかっている。サバイバルゲームに興じる女子高生たちを描いた『さばげぶっ!』では、1話でヒロインがトラップにかかり、足をロープで縛られ、木にぶら下げられるシーンが出てくるのだが、さかさまになっているのにスカートは重力に逆らって足に張り付いたまま。転がりながら移動したり、空中で回転しながら銃を撃ったりしても、なぜかパンツは見えない。

 『RAIL WARS!』や『アカメが斬る!』も同様で、『さばげぶっ!』以上に激しく動き回ったり、ハードな戦闘シーンがあるのに、パンツはチラッとも見えたりしない。ファンの間では、どんなに動き回っても形が変わらないスカートを“形状記憶スカート”や“鉄壁スカート”というらしいのだが、完全にその種類のヤツでパンツが防御されてしまっているのだ。

 だが、その一方で、今期はなんと、思い切りよくパンツを全開するアニメも放映されている。『六畳間の侵略者!?』と『ひめゴト』がそれだ。幽霊や地底人、魔法少女、異星人などが主人公の住むアパートに押しかけてくる『六畳間の侵略者!?』では、異星人の女の子が幽霊にスカートをめくりあげられて頭上で縛られ、パンツを丸出しにされてしまうシーンがあったし、『ひめゴト』の場合は主人公が女装している男の娘ということもあってか、パンチラどころか、M字開脚を披露するなど、やりたい放題。「さすがはBS11(『六畳間の侵略者!?』)とTOKYO MX(『ひめゴト』)」と感心する声もあがった。

 だが、パンツァーと呼ばれる人たちにとってはこういう“パンモロ”よりも、“見えないと思っていたら一瞬見えた!”というような、予想外のパンチラのほうがそそるようだ。その意味で最高だったのが、『人生相談テレビアニメーション「人生」』だ。女子高生が人生相談に応じるという設定で、『けいおん!』などの日常系にも通じるゆるふわアニメかと思いきや、実際は水に濡れた体操服と透けた下着など、お色気要素も強めのこの作品。それでも、パンチラはなかなか拝めなかったのだが、第2話で意外な人物のパンチラシーンが登場する。それが、体育会系のいくみという女の子だ。普段はスパッツを履いているため、絶対にパンチラすることのない彼女が、メイド服のコスプレで窓をまたいで入ってくる際、いきなり白いパンツがかいま見え、ファンを狂喜させたのである。

 さらに、この予想外感をうまく使っているのが『精霊使いの剣舞』だ。こちらも、主人公の男子高校生が精霊使いの少女たちの育成学校へ編入するという設定の典型的なハーレム作品。ところが、第1話の冒頭からヒロインが全裸で水浴びするシーンがあったりするのに、パンツだけはなぜかなかなか見えない。もうないのか、と思ってあきらめていたら、後半、学院の風紀を守る「風王騎士団(シルフィード)」の団長・エリスがドアを蹴り開けた際に、黒タイツ越しのパンツが……! で、それ以降はヒロインのパンチラがちょこちょこ出てきて、これはパンチラアニメかと期待していたら、エンディングではキャラの太ももあたりのアップが続くのに、結局、パンツは見えないまま。見えそうで見えない、見えないと思っていたら見えたという駆け引きに完全に翻弄されてしまっているのだが、パンツァーにとってはそこがまたたまらないらしい。

 彼らはただパンツが見たい、見えればいいというだけではない。見えるか見えないかというギリギリのラインでドキドキを楽しみたい。中には、見えなくても、脳内妄想で補完して楽しむことができるパンツァーもいる。“パンツァー”たちにとって自主規制は敵ではなく、むしろ、エンタテインメントをもたらしてくれるトラップのようなものなのだ。

 そう考えると、見えそうで見えない作品もあれば、パンモロもあるし、さらには予想外のパンチラがいきなり登場する作品もある――そんな今期は、パンツァーにとってかなり楽しめるクールかもしれない。
(田口いなす)

最終更新:2018.10.18 04:25

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

精霊使いの剣舞3 風の誓約 (MF文庫J)

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

今期アニメのパンチラ事情を検証 パンツが見えるアニメあるのか?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。パンチラの記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 蓮舫の菅首相演説事前公開はルール違反じゃない おかしいのは批判する側だ
2 菅首相が「明るい話聞いた」相手は「コロナはインフル並み」が持論
3 特措法・感染症法の改正案が酷い 嘘の申告した感染者には懲役も
4 読売新聞「菅首相が疲労」報道は安倍政権末期にもあった官邸の作戦
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 もはや権力の「中の人」…御用ジャーナリスト5位〜2位、大賞を発表
7 産経が新潟知事選でフェイク野党攻撃!
8 ノーベル賞・本庶教授が「PCR検査の大幅な拡充」訴えるも厚労省は…
9 菅首相のポンコツが止まらない!「変異種」を忘れ、患者を「お客さん」
10 安倍政権でも菅政権でも権力大好き! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位
11 菅首相ポンコツ会見で「国民皆保険の見直し」というグロテスクな本音ポロリ
12 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
13 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
14 吉村知事のずさんな政策決定と責任転嫁の手口を“8割おじさん”西浦教授が暴露
15 自民党がネトサポに他党叩きを指南
16 PCR検査拡大を訴える大谷クリニック院長がテレビから消えた!
17 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
18 麻生太郎が愛人の店に2360万円
19 安倍首相が会見も新しい対策ゼロ! 質問打ち切りに記者から怒号
20 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
1 菅首相のポンコツが止まらない!「変異種」を忘れ、患者を「お客さん」
2 ノーベル賞・本庶教授が「PCR検査の大幅な拡充」訴えるも厚労省は…
3 もはや権力の「中の人」…御用ジャーナリスト5位〜2位、大賞を発表
4 感染者560人! 吉村知事の「感染拡大が抑えられている」に非難殺到
5 菅首相ポンコツ会見で「国民皆保険の見直し」というグロテスクな本音ポロリ
6 吉村知事のずさんな政策決定と責任転嫁の手口を“8割おじさん”西浦教授が暴露
7 菅義偉首相の言い訳がホラー「専門家が年末年始に感染者が少なくなると」
8 特措法・感染症法の改正案が酷い 嘘の申告した感染者には懲役も
9 安倍政権でも菅政権でも権力大好き! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位
10 菅首相 緊急事態宣言の記者会見で露呈したヤバさ!結婚式みたいなセリフが
11 菅首相が「明るい話聞いた」相手は「コロナはインフル並み」が持論
12 読売新聞「菅首相が疲労」報道は安倍政権末期にもあった官邸の作戦
13 蓮舫の菅首相演説事前公開はルール違反じゃない おかしいのは批判する側だ

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄