高市早苗が萩生田光一復権を強行しても「裏金問題」は終わらない! 会計責任者の公判で安倍派幹部の“偽装工作”が明らかに

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

世耕弘成が裏金キックバックの「偽装工作」をショートメールで提案していた!

 だが、もっと驚くべき事実が、この公判ではあきらかになっている。それは、世耕弘成氏による“キックバック再開にあたっての偽装工作指南”だ。

 世耕氏といえば、自民党より離党勧告を受けたが、参院から鞍替えした昨年の衆院選で当選。総裁選では萩生田氏や下村氏と同様に総裁選で高市支持に動き、参院安倍派をとりまとめた立役者。高市総裁の誕生により「自民党への復党も早まった」と言われている。

しかし、9月25日におこなわれた公判では、2022年8月の幹部会合で裏金キックバックの再開が決まった数日後、世耕氏が安倍派会計責任者だった松本事務局長に対して“議員側のセミナーやパーティの収入に上乗せして計上する”という「偽装工作」をショートメールで提案していたことが判明。〈松本氏が議員側に返金の連絡を入れる際は、その提案に沿って政治資金収支報告書の記載方法を説明〉したというのだ(しんぶん赤旗9月26日付)。

 前述したように、政倫審で世耕氏は「私は『安倍元総理大臣の残した指示なのだから守るべきだ』と主張した!」と胸を張り、一方で「議員個人のパーティ券を清和会が買う(ことで還流する)との案があった」などと他人事のように語っていたのだが、「偽装工作」のやり方を自らメール提案していたとは……。
 高市新総裁のもとで萩生田氏が幹事長代行に就任したことに対する批判が高まる一方、SNS上では「裏金問題という終わった話をいつまで蒸し返すのか」「たんなる不記載のミスだろ」「高市さんの足を引っ張りたいだけ」などというコメントも溢れているが、裏金事件は「政治腐敗」を象徴する問題としていまだに解消されていない重大事だ。いや、それどころか高市氏には、右腕だった元政策秘書が刑事処分を受けた萩生田氏を、よりにもよって党幹部に重用した責任が問われるし、臨時国会では下村氏・世耕氏の証人喚問の実施が不可欠であることは論を俟たない。

共同通信の世論調査では、裏金議員の要職起用について77.5%が反対している。高市総裁の誕生によって旧安倍派の連中が息を吹き返して裏金問題を終わったことにしようとしても、世論がそうさせないことが重要だ。

最終更新:2025.10.08 11:01

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

高市早苗が萩生田光一復権を強行しても「裏金問題」は終わらない! 会計責任者の公判で安倍派幹部の“偽装工作”が明らかにのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。編集部自民党萩生田光一高市早苗の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄