感染者数3177人発表前に小池百合子が都庁からトンズラ! 感染を若者の行動のせいにし「一人暮らしは自宅を病床に」と暴言

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感染者数3177人発表前に小池百合子が都庁からトンズラ! 感染を若者の行動のせいにし「一人暮らしは自宅を病床に」と暴言の画像1
東京都公式ホームページより


 東京都がこれまでとは異次元の段階に入った。27日に新型コロナの新規感染者数が2848人となり、昨日28日にはついには3177人と2日連続で過去最多を更新。政府分科会の尾身茂会長も東京の現状について「医療の逼迫というものがすでに起き始めているというのが我々の認識」と述べた。

 だが、この状況に陥っても危機感を表すこともなく、それどころか涼しい顔で信じがたい暴言を吐いた人物がいる。小池百合子・東京都知事だ。

 小池都知事は昨日28日午前、最多更新となった27日の新規感染者数をめぐる都の福祉保健局長の発言に関する認識を報道陣に問われると、ワクチン接種が進んだ高齢者の重症者数が減少していることを強調し、「陽性者数の問題だけではない。これまで通りとは違う」と主張。ワクチンがあるか・ないかの違いを「紀元前と紀元後」などと表現したかと思えば、一方で「逆にワクチンを受けていないけれど、重症、中等症になる若い世代が増えている」「若い方々の行動パターンが鍵を握っている」「ずーっと頑張っている医療従事者のことも考えていただきたい」などと若者批判をはじめる始末。

 たしかに高齢者の感染者は減っているが、言うまでもなく現在の最大の問題はワクチン接種が進んでいない40〜50代の重症化だ。ワクチン不足によって40〜50代の1回目・2回目接種の受付再開さえいまだに目処が立っていない都内自治体もあるというのに、「これまで通りとは違う」だの「紀元後」だのと言われても、危険に晒されている事実は変わらない。

 ましてや、26日に東京都はコロナ病床を最大数まで引き上げるため、医療機関に「救急医療の縮小・停止」や「予定手術等の延期」など通常診療の制限を視野に入れた病床の転用を要請したが、これは本来受けられる医療が受けられない状態に突入するということ。にもかかわらず、東京五輪の開催を中止せず、開催によってあきらかに矛盾するメッセージを発信してしまっていることの判断の誤りを認めるでもなく、若い世代に対して「ずーっと頑張っている医療従事者のことも考えていただきたい」と上から説教するとは何事だ。医療従事者のことを真っ先に考えるべきはお前だ、という話だろう。

 しかし、小池都知事の「暴言」は、これだけにとどまらない。医療体制にかかる負荷に対する認識について、「基本的に3つの柱でやっている。自宅、ホテルなどの宿泊療養施設、そして病院。この病院の病床を、いかにして効果的に効率的に生かすかが鍵になる」と言うと、さらっとこんなことを口にしたのだ。

「とくに、一人暮らしの方々などは、自宅も、ある種、病床のようなかたちでやっていただくことが、病床の確保にもつながるし、その方の健康の維持にもつながる」

 一人暮らしの人は自宅を病床にしろ、それが健康の維持になる……!? 何が何だかさっぱり意味がわからない。一人暮らしの自宅には医師も看護師もいないのに、どうしてそれが「病床」になるのか。それは部屋にただベッドや布団があるだけではないか。

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