五輪入場行進にすぎやまこういちの曲はありえない! 杉田水脈のLGBT差別に「ありがたい」と同調 南京虐殺否定の歴史修正主義

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開会式の人選に有力者から圧力の証言「有力者ごとに○○案件とささやかれ」「その度、無理やり演目をいじって当てはめた」

 こうしたすぎやま氏の発言、言動が海外メディアに伝えられるかどうかはわからないが、しかし、すぎやま氏のこれら歴史修正主義や性的マイノリティ差別を是認する発言はあまりにも有名で、小山田圭吾や小林賢太郎のケースとは違って、組織委も最初からわかっていたはず。にもかかわらず、なぜもっとも注目が集まる開会式入場行進のトップバッター曲に選ばれたのか。

 たしかに、すぎやま氏が手掛けた「ドラクエ」の序曲は国内ではかなり有名なゲーム音楽のひとつだが、世界的にみれば知名度はほとんどない。むしろ、「ファイナルファンタジー」や「キングダムハーツ」などのほうが世界的には認知されているはず。ところが、そうしたゲームタイトルを押しのけて「ドラクエ」の序曲がもっとも注目される入場のオープニングを飾ったのだ。

 そこで頭に浮かぶのは、「あの男」の顔だろう。そう、安倍晋三・前首相だ。

 これまた有名な話だが、すぎやま氏は熱狂的な“安倍支持者”であり、安倍氏とも親密な関係にある。

 たとえば、「桜を見る会」問題が噴出して批判が高まっていた2019年11月には、新宿の高級フランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」で安倍首相はすぎやま氏をはじめとして、金美齢、百田尚樹、櫻井よしこ、有本香らという面子と楽しく会食をおこなったが、すぎやま氏はこの“安倍応援団”のなかでも金や櫻井と並ぶ特別な存在。実際、前述したすぎやま氏らによる「THE FACTS」や河村発言支持の意見広告には安倍氏も賛同人、呼びかけ人として名を連ねている。

 さらに、安倍氏が下野していた時代には、すぎやま氏は「安倍総理を求める民間人有志の会」の発起人を務め、「我々日本人が直面している難局を乗り切るリーダーは安倍晋三氏しか考えられません」とコメント。2014年の衆院解散の際には、すぎやま氏は集団的自衛権の行使容認を閣議決定した安倍首相をドラクエの主人公になぞらえ“勇者”と表現し、「勇者が国を思い踏み切った解散」と絶賛。さらに、「FRIDAY」(講談社)2013年2月22日に掲載されたインタビュー記事では、こう語っていた。

「いまの日本は“日本軍”と“反日軍”に分かれた内戦状態にあるんですよ。日本の良さを守り、継承していこうというのが日本軍。日本を弱めようというのが反日軍。そして反日軍のリーダーが民主党だったと思っています。ようやくその民主党が倒れて、安倍晋三・自民党政権が誕生しました。これで日本が正しい方向に進む、と安堵しています」

 安倍前首相は東京五輪について「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」などと語って大きな批判を浴びたが、すぎやま氏が言っていることもそれとまったく同じ分断思考と言っていいだろう。

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