安倍晋三がしゃしゃり出てきた! コロナ禍で宴会「私なら1月に解散」、アベノミクス自画自賛、極右集団「創生日本」再始動

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下村博文、稲田朋美、加藤勝信、萩生田光一ら創生日本メンバーと会食 再始動で一致

 創生「日本」とは、「伝統・文化を守る」「疲弊した戦後システムを見直す」「国益を守り、国際社会で尊敬される国にする」を掲げた極右議員の集まりで、安倍氏が体調不良を理由に第一次安倍政権を投げ出した2017年の12月に、安倍氏が掲げた「戦後レジームからの脱却」路線を引き継ぐべく故・中川昭一氏や平沼赳夫氏らが発足させた。2009年に民主党が政権を奪取し自民党が下野した直後に中川氏が急死すると安倍氏が会長に就任し、活動を本格化。安倍氏をはじめとする創生「日本」のメンバーは極右雑誌の常連となり、中国・北朝鮮の脅威を振りまくだけではなく、排外主義や国家主義を押し出した発言を繰り返したのだ。

 しかし、安倍氏が2012年末に総理に返り咲くと、物騒な発言を控えざるを得なくなったせいかその活動は下火に。実際、創生「日本」で事務局長代理に抜擢され活動を活発化させて脚光を浴びた稲田朋美氏は、防衛相に登り詰めた際、当時の「子ども手当分を防衛費にそっくり回せば、軍事費の国際水準に近づく」「教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうか」「日本独自の核保有を国家戦略として検討すべき」などという発言が問題視され、国会で答弁に窮する場面さえあった。

 だが、安倍前首相は、この創生「日本」をついに再始動させたのである。10月26日付の毎日新聞の記事では、こう書かれていた。

〈安倍晋三前首相は25日夜、自身が会長を務める自民党の保守系議員連盟「創生日本」の主要メンバー20人余りと東京・文京区のホテルで会食した。創生日本は2012年末の第2次安倍政権発足後、活動を事実上休止していたが、この日を機に再始動することで一致した。〉
〈閣僚では加藤勝信官房長官、西村康稔経済再生担当相、萩生田光一文部科学相が出席し、党側からは下村博文政調会長や稲田朋美元政調会長らが参加した。会食後、取材に応じた木原稔首相補佐官によると、参加者たちは創生日本のメンバーでもある菅義偉首相を支えていくことで一致。併せて引き続き安倍氏を会長としてあおぎ、勉強会などを開催していくことでまとまった。〉

〈創生日本のメンバーでもある菅義偉首相を支えていくことで一致〉などというが、これは表向きの理由にすぎないだろう。菅首相は、打ち出す政策や懇意にする人物が竹中平蔵氏など新自由主義を全開にする一方、安倍前首相のようなファナティックな極右思想は前面には出していない。そして、そのことに不満を持っている極右文化人やネトウヨは多い。

 そんななかで安倍前首相を会長として再び創生「日本」をリスタートさせるということは、極右発言を再び活発化させて安倍前首相の存在感を高めようとしている、つまり「3選」に向けて動き出したとしか考えられないのだ。

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