【終戦記念日特別企画】日本の加害責任を検証するアンコール特集 その2

慰安婦問題を否定する者の正体! 産経グループ“中興の祖” 鹿内信隆が「軍の慰安所作り」を下劣自慢 「調弁した女の耐久度、消耗度も」

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慰安婦問題を否定する者の正体! 産経グループ中興の祖 鹿内信隆が「軍の慰安所作り」を下劣自慢 「調弁した女の耐久度、消耗度も」の画像1
『いま明かす戦後秘史 下』(サンケイ出版)


 終戦記念日特別企画としてお届けしている日本の加害責任を改めて問い直すアンコール特集。第2弾は、フジテレビを開局するなど、 “中興の祖”として長く産経グループをワンマン支配してきた鹿内信隆氏の慰安婦をめぐる発言を発掘した記事だ。

 産経グループといえば先の戦争が侵略戦争であったことを否定する歴史修正主義メディアで、従軍慰安婦についても日本軍の責任ではなかったとするデマを振りまき続けてきた

 ところが、その産経新聞の元社長で、ニッポン放送、フジテレビを開局、フジサンケイグループの総帥として君臨してきた鹿内信隆があろうことか、対談本で軍の経理学校時代に「慰安所作り」のノウハウを教わったことを語っていたのである。しかも、その語り口は反省などではなく、「調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとかまで決めなければならない」などと、笑い話にするという下劣ぶりだった。

 本サイトは、やはり朝日の慰安婦報道訂正が大きな問題になった2014年の夏、この鹿内の発言の中身と、それを裏付ける旧日本軍の経理将校用教科書に書かれた記述を発掘した記事を配信。強制連行や日本軍の関与を否定する動きにカウンターを与えた。

 しかし、その後も産経新聞をはじめとする歴史修正主義メディアは、あいかわらず、慰安婦を「ただの売春婦」であるかのようなデマを語り、日本軍の責任をごまかし続けている。連中の歴史修正主義の裏にあるものはなんなのか。この記事を読めば、きっとその下劣な本音がわかるはずだ。
(編集部)

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朝日新聞の慰安婦報道の失態で勢いづいている右派・保守陣営だが、中でも、一番大はしゃぎしているのが産経新聞だろう。産経は慰安婦が政治問題化した1990年初頭から、慰安婦の強制連行はなかったと否定し、河野談話や村山談話を批判、慰安婦を記述した教科書を糾弾するキャンペーンを展開してきた。

 さらに同紙の社説にあたる「主張」や月刊オピニオン誌「正論」では、強制連行の否定だけでなく、慰安婦は「民間業者が行っていた商行為」で、「自ら志願した娼婦」。日本軍は従軍慰安婦に「性感染症予防対策などで関与していた」だけ、「公衆衛生面で関与していた」にすぎないという主張を繰り広げてきた。

 そして今回、朝日が「吉田証言」の間違いを認めた事で、こうした自分たちの主張がすべて正しかったと勝ちどきをあげているのだ。

 97年に結論が出ていた「吉田証言」の虚偽を朝日が今になって認めたというだけで、どうしてそういう結論になるのかさっぱりわからないが、とにかく産経は自信満々で、日本軍に慰安婦の責任はまったくないかのような論調を繰り広げている。

 だが、彼らは自分たちの会社で中興の祖とあおがれている人物が、その「軍は公衆衛生面で関与していただけ」という主張をくつがえすような衝撃的発言をしていたことを知っているのだろうか。

 その人物とは元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿内信隆だ。

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