田崎史郎が『モーニングショー』から消えた! 玉川徹にツッコまれるのを嫌がり降板説 政権代理人が跋扈するテレビの体質は変わらない

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安倍政権へのエクスキューズに安倍応援団・御用記者を重用するテレビ局

 なんとも情けない話だが、もちろんこれは『モーニングショー』に限ったことではなく、他のワイドショーも同様だ。田崎氏を出していなくても、政権の代弁をする御用ジャーナリストや御用評論家を出している番組がほとんどだ。

 露骨な御用ジャーナリストがあまり出演しなかったのは唯一、『バイキング』(フジテレビ)だが、ここ最近、“フジのスシロー”こと平井文夫・フジテレビ上席解説委員が連日のように出演するようになり、田崎スシロー以上にアクロバティックな政権擁護を繰り広げている。実はこれも、何らかの圧力があったためだといわれている。

「『バイキング』はコロナ以降、コロナの補償問題や黒川人事問題、河井前法相夫妻の買収問題などで、かなり厳しく政権批判をするようになっていたからね。上層部か政治部からいろいろ言われたんじゃないか。本当は政治テーマ自体扱わせたくないんだろうが、あの番組はMCである坂上忍の意向が強く、政権批判を扱うなと言うのは難しい。それで苦肉の策として、平井さんを投入したんだろう」(フジテレビ関係者)

 なぜ政治問題を扱う際に、いちいち政権側の代弁者を出演させ、都合のいい言い分をまるで真実かのように垂れ流させなくてはいけないのか。権力を監視・チェックするのがメディアの役割なのに、「中立」の意味をはき違えているとしか言いようがない。

 しかもこうした御用ジャーナリストの出演や他局も取り上げているなど何らかのエクスキューズ・保険がないと、本来伝えるべき安倍政権の不祥事や問題のある政策について取り上げることすらしないケースも多い。実際、河井前法相の買収問題も逮捕翌日には取り上げるワイドショーがかなり減ってしまっていた。

 田崎氏に代表される御用ジャーナリストをはびこらせている責任は、安倍政権の言論弾圧体質だけでなく、こうしたテレビ局の姿勢にもある。

最終更新:2020.06.22 12:54

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