“フジのスシロー”平井文夫解説委員の安倍擁護は“本家”田崎史郎より酷い! 河井逮捕でも「安倍さんは河井さんのこと好きじゃない」

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チョ・グクの疑惑を連日やっていたワイドショーが日本の前法務大臣の逮捕は扱わない不可解

 一応、午前中のワイドショーでは河井夫妻の逮捕を軒並み取り上げたが、問題は午後。河井夫妻逮捕問題をトップで扱ったのは『バイキング』と『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ)のみ。たとえば、『ひるおび!』が12時台のトップで取り上げたのは、緊張が高まる北朝鮮と韓国の話題。約1時間にわたってこの話題をたっぷり伝え、河井夫妻の逮捕問題はそのあとの扱いだった。さらに、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)や『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)にいたっては、アンジャッシュ・渡部建の不倫問題や往来制限解除、北朝鮮と韓国の問題、ユニクロが発売した冷感マスクに行列ができた話題などを取り上げ、河井夫妻逮捕の問題は一切扱わなかった。

 思い出してほしい。すべてのワイドショーは昨年、韓国の文在寅大統領側近だったチョ・グク氏のスキャンダルを連日にわたって取り上げ、法相就任を「日本ではありえない」「異常」などと攻撃。『ミヤネ屋』や『グッディ!』はチョ・グク氏の会見を生中継で伝えるほどの熱の入れようで、『ミヤネ屋』の司会である宮根誠司は「怪しいことがあったら、日本だったら総理大臣が任命しませんよね、法務大臣に」などと述べていたほどだ。

 ところが、この国で前法相が買収容疑で逮捕されるという憲政史上初ともいわれる事態が巻き起こったというのに、一夜明けると何事もなかったかのように事件に一切ふれず、それどころか北朝鮮問題と合わせて「文大統領はお手上げ状態」だの「韓流”コロナ”対策が大苦戦」だのと相変わらず韓国の話題を必死になって伝えているのである。

 お隣の国の前法相の辞任や妻の逮捕劇は大々的に、そして執拗に報じてきた一方で、この国の前法相が、しかも現役国会議員でありながら夫婦揃って逮捕されるという前代未聞の大事件が起こっても、翌日には取り上げられなくなる──。いかにこの国のワイドショーが救いようもない状態になっているか、これではっきりしただろう。

 事ここに至っても、御用ジャーナリストを登場させて安倍政権擁護を垂れ流し、事件自体がなかったことのように話題から消してしまうワイドショー。こうしたメディアによる政権への忖度こそが、国民の無関心を誘い、この国の不正を日常化させてしまっているのである。その罪は重い。

最終更新:2020.06.20 09:09

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