上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

上田晋也「安倍総理の風刺がダメなら総理が吉本新喜劇に出るのはどうなの」

 また、2019年3月、辺野古新基地建設「反対7割」という結果が出た沖縄県民投票の結果についても、ほかのテレビが論評を放棄するなか、上田は安倍首相批判にまで踏み込んだ。

「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれど、これは日本の基地問題ですからね、そもそも」
「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか、真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」(2019年3月2日放送)

 また、岩屋毅防衛相が「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし、国には国の民主主義がある」と発言したが、これについても、上田は「日本全体の防衛を見るべき人の発言なのか」と批判。さらにはメディアの責任にも言及したうえで、こうコーナーを閉めくくった。

「沖縄の方々がひとつの答えを出しました。今度は沖縄以外の人たちが、日本の基地問題というのはどうあるべきなのか、そして、沖縄の民意に寄り添うには自分たちに何ができるのかを考える番だと思います。沖縄の民意に政府が寄り添う姿勢、いっさい見せません。沖縄の声を沖縄以外の人たちが考えることによって日本の声になり、それが大きな声になれば、政府の対応を変えることも可能ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」(2019年3月2日放送)

 こうした上田の発言はとりわけ過激というわけではなく、最終回で上田自身が語っていたように「ごく当たり前」の発言にすぎない。しかし、こうした発言を知ったネトウヨや安倍応援団は怒り狂い、上田に対して「反日」と攻撃を開始。TBSにも抗議が寄せられるようになった。

 だが、上田も『サタデージャーナル』という番組自体もまったくひるまなかった。6月8日の放送回では、「芸能人の政治的発言」をテーマにして、「封じ込められているのは『政治的発言』ではなく『政権批判』である」という、テレビはおろか、新聞や週刊誌ですらほとんど指摘できていない構造に踏み込んだのである。

 番組ではまず、アメリカではハリウッドのスターたちが積極的に政治発言をしている一方で、日本では芸能人が政治的発言すると、必ず批判が集まるということが指摘されるのだが、上田は根本的な疑問を呈する。

「なんで最近芸能人が政治的発言をしちゃいけないって言われ出したのかも、そもそもがよくわからないんですよ。別に民主党政権のときだっていっぱい言ってたし、その前の麻生政権、福田政権、その前の安倍政権のときも言ってた。でも、そのときの安倍政権って別にこんな空気はなかったですよね」

 つまり、上田は「芸能人は政治的発言するな」という風潮が、「日本では」ということではなく、「第二次安倍政権下」特有のものであると、安倍政権下の異様な言論状況を喝破したのだ。

 これを受けて、コメンテーターの鴻上尚史が「政治的発言が問題なんじゃなくて、実はよく見ると、政権を批判してるっていうか、反体制側の人たちが問題になっているわけで。要は、首相と一緒に飯食ってるのは誰も炎上してないわけですよ」と指摘。さらに昨年5月、安倍政権を風刺した『笑点』が炎上したことが紹介されると、上田は「え〜! 大喜利にまで(文句を)言い始めたの!?」としたうえで、こう鋭い切りかえしを行ったのだ。

「『笑点』で『安倍晋三です』と(風刺を)語るのはけしからんと言うんだったら、安倍総理自身が吉本新喜劇に出るのはどうなのって僕は思いますね」

 すべての地上波のニュース番組、ワイドショーのなかで、政権からの圧力や安倍応援団の攻撃を恐れずにここまで真っ当なコメントをしていたのは、ほぼ唯一、上田だけと言ってもいいだろう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

上田晋也が『サタデージャーナル』最終回で語った「当たり前が言えない世の中」の意味! 政権を批判してきた番組に何が起きたのかのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。TBSくりぃむしちゅー上田晋也上田晋也のサタデージャーナル安倍政権安倍晋三編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍政権も小池百合子も「飲食店や酒場にいくな」だけで“補償”なし
2 補償なき自粛要請に水原希子、King Gnu井口、RAD野田らが声
3 「桜を見る会」招待のマルチ企業に財務省が調査ストップ
4 安倍首相「1住所あたり布マスク2枚」にネットでツッコミ殺到
5 阪神・藤浪選手や志村けんが証明した「検査不要論」の嘘!
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 「人工呼吸器不足」は安倍政権の責任だ! 野党の指摘を放置
8 後藤謙次の降板で『報ステ』政権批判が完全消滅? 後任に米国より記者
9 安倍首相のコロナ対応はなぜこんなに遅い? 28日の会見でもまだ具体的提示なし
10 立川志らくのティッシュ買占めや弟子への仕打ちが報道されない理由
11 昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
12 自民党コロナ対策本部がヤバイ、青山繁晴らネトウヨがズラリ、陰謀論も
13 五輪延期で発覚!安倍のお友だち「アパホテル」に組織委用の部屋
14 大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算
15 PCR検査拡大を訴える大谷クリニック院長がテレビから消えた!
16 厚労省が今度は「ドライブスルー検査」を“医師の診察が伴わない”とデマ
17 安倍首相が赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定も証拠の記録が
18 三浦瑠麗が近財職員の自殺にトンデモ発言
19 安倍のコロナ経済対策が酷い! 家計支援は観光・外食限定の「商品券」
20 愛川欽也が「安倍に殺される」と
1自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」
2田崎史郎が明かした安倍首相のトンデモな五輪延期計画!
3 「人工呼吸器不足」は安倍政権の責任だ! 野党の指摘を放置
4「大阪・兵庫間往来自粛」は吉村府知事と松井市長の“完全なる誤読”
5五輪延期で発覚!安倍のお友だち「アパホテル」に組織委用の部屋
6近畿財務局職員を自殺に追い込んだ「森友公文書改ざん」安倍首相の指示だった
7昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
8安倍のコロナ経済対策が酷い! 家計支援は観光・外食限定の「商品券」
9 安倍首相が赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定も証拠の記録が
10俳優・伊勢谷友介が自殺した近畿財務局職員の手記を読み危機感表明
11 安倍首相のコロナ対応はなぜこんなに遅い? 28日の会見でもまだ具体的提示なし
12 安倍政権も小池百合子も「飲食店や酒場にいくな」だけで“補償”なし
13阪神・藤浪選手や志村けんが証明した「検査不要論」の嘘!
14近畿財務局職員「遺書と手記」麻生太郎財務相の答えが酷い
15赤木さんの妻が安倍首相の反応に「夫が生きてたら悔しくて泣いている」
16感染爆発危機でも安倍首相と小池知事が“グータッチ”
17「桜を見る会」招待のマルチ企業に財務省が調査ストップ
18 近畿財務局職員の遺書と手記に、映画『新聞記者』の出演女優が涙
19K-1に自粛強要の一方で聖火イベントは強行する安倍政権
20大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算

カテゴリ別ランキング


マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄