『プライムニュース』韓国人ヘイト報道は氷山の一角! 韓国人差別を日常的に垂れ流すワイドショーの害悪

2019.01.29 01:31
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『プライムニュース』韓国人ヘイト報道は氷山の一角! 韓国人差別を日常的に垂れ流すワイドショーの害悪の画像1
ヘイトを垂れ流した『プライムニュース』(番組HPより)


 24日放送の『プライムニュースイブニング』(フジテレビ)が、韓国人に対するヘイトスピーチを垂れ流す特集を組んだことに、大きな批判が集まっている。

 番組では、海上自衛隊の哨戒機が韓国軍の艦船からレーダー照射を受けたとされる問題をとりあげるなか、キャスターの反町理・フジテレビ解説委員長が「韓国人の交渉術」と題したパネルで解説を始めた。反町氏は「ちょっとうんざりしている人もいると思うんですけど、韓国在住の、36年、韓国文化をよく知っている産経新聞ソウル駐在の特別記者、黒田(勝弘)さんによりますと」と言って、イラスト入りのパネルを補足するかたちでこのように述べた。

「韓国人の交渉術、これには3つのポイントがあるというんですね。ひとつ、強い言葉で相手を威圧する。ふたつ、周囲にアピールして理解者を増やす。みっつ、論点をずらして優位にたつ。と、こういうふうに言うんですけれども」

「韓国人の交渉術」などと国籍で一括りにして、「強い言葉で相手を威圧する」などとネガティブな言葉を連ねる。これは、明らかにヘイトスピーチであり、韓国国籍の人々に対して偏見をもたらす言い方だ。

 念のため確認しておくが、ヘイトスピーチというのは、とりわけ人種、性別、民族など、自分では容易に変更することができない属性を根拠にした差別的表現、あるいは差別によって犯罪行為を助長する表現のことをいう。当たり前だが、いかなる国籍や民族であろうが、人間の思想や行動は多様であるにもかかわらず、それを十把一絡げにして悪印象を扇動するのは、典型的なレイシズムの手段だ。

 しかも、反町氏は得意げに、「まあ、韓国人の行動パターン、国にも当てはまるとは限りませんが、黒田さんは、レーダー照射に関して言えば、韓国政府は自衛隊機の低空での威嚇飛行をあらたにポイントとして出すことによって論点をずらして、韓国国内でレーダーの話は消えたと。この3番目の戦術にあたるというふうにしてるんですね」などと平然と続けた。

 ようするに、レーダー問題は「国」=韓国政府に原因があるのではなく、「韓国人はみんな強い言葉で相手を威嚇したり、論点をずらすから」などとレッテルを貼り、ネガティブな「国籍・民族」であることを印象付けようとしているのである。これが公共の電波で発せられたのだ。極めて悪質としか言いようがない。

 実際、SNSでは放送後から『プライムニュースイブニング』に対して〈韓国人差別を正当化するフリップを出す異常さ。もう完全にレイシズム〉〈街中でヘイトスピーチが行われるこの国の現状を踏まえると、ヘイトクライムに繋がる危険性もあります〉〈BPO案件だろ〉などと批判が殺到した。

 ところが、28日11時現在でも『プライムニュースイブニング』およびフジテレビは一切、撤回やお詫びをしていない。

 25日の定例会見で、こうした批判について質問を受けたフジテレビ岸本一朗専務は「『韓国人』という形でプレゼンテーションしたことについては誤解を招きやすい表現になっている」と述べる一方、「日韓関係の改善策を探る報道ニュース内容。差別する意図はまったくございません」「韓国と日本の今のぎすぎすした関係について改善策を探っていく判断材料を提供するという意味では間違っていないと思っています」との認識を示した(朝日新聞デジタル25日付)。

 だが、実際に問題の放送を受けて、ネット右翼は〈韓国人差別とか、他マスコミが騒いでるみたいだけど、プライムニュースは事実を伝えただけ〉〈韓国への差別は韓国側の言いがかり!〉などと吹き上がっている。現実に、番組が「韓国人の交渉術」なる何の根拠もないヘイトを垂れ流したことで、ネットのレイシズムに勢いを与えているのだ。それを頰被りして「差別する意図はない」「間違ってない」と強弁とは度し難いとしか言いようがないだろう。

 しかし、フジテレビと『プライムニュースイブニング』が再発防止を約束せねばならないのは言をまたないが、今回の問題であらためて考えなくてはならないのは、他のマスコミも、こうしたレイシズムを扇動する報道を無自覚にやっていないかという視点だろう。

 周知の通り、テレビのワイドショーや新聞では、レーダー問題に限らず、徴用工問題や慰安婦問題などをあげつらって、連日のように韓国バッシングを展開している。もっとも、政府の政治姿勢や外交に対して批判することは言論の自由であり、ヘイトスピーチにはあたらないが、そこから一線を超えて、偏見や差別を助長しかねない報道が平然と行われているが現状だ。

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