百田尚樹が「朝日の読者も日本の敵」と暴言! 記者二人を殺傷した赤報隊の犯行声明にも通じるテロ扇動

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hyakuta_01_20180120.png
百田尚樹がヘイトスピーチを繰り返しているTwitter


 作家の百田尚樹といえば、いわずもがな日々Twitterでヘイトスピーチや「左翼」バッシングを繰り返しているネトウヨ文化人。そんな百田のツイートがまたしても物議を醸している。

〈朝日新聞は、慰安婦の日韓合意で、韓国の肩を持ったり、尖閣の中国潜水艦の記事を一面から外したり(他紙はすべて一面)、マジで潰れてもらわないといけない!!〉(1月13日)

 百田センセイの「朝日嫌い」は前々だが、それでも唖然としたのは、このツイートの2分後にこんなことまで言い出したからだ。

〈これは首を賭けてもいい。
もし、中国と日本が軍事衝突をすれば、朝日新聞は100パーセント、中国の肩を持つ。
朝日新聞は日本の敵だが、そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ。〉

 まさか、朝日読者まで全部まとめて「日本の敵」扱いとは。戦慄するほかない。これに対し朝日新聞は15日、広報部のアカウントで反論するとともに強く抗議した。

〈「朝日の読者も日本の敵だ」と作家の百田尚樹さんが発信していますが、特定の新聞の読者を敵視するような差別的な発言に強く抗議します。私たちはこれからも建設的で多様な言論を尊重し、読者とともにつくる新聞をめざします。〉(朝日新聞社広報アカウントのツイート)

 朝日がTwitterで発言者を名指し、抗議を行うのは前例のないことだが、百田発言の悪質さを考えれば当然だろう。なぜならば、百田のツイートはもはや報道機関に対する論評とか悪口で済むレベルではなく、実質的に“言論に対するテロの煽動”と言えるからだ。

 なにも大げさに捉えているわけではない。たしかに、近年の日本社会では、書籍や雑誌でも嫌韓反中の企画とともに「反日」を惹句にしたシロモノが溢れており、国内のリベラル系メディアや市民を「日本のなかの反日」だとして攻撃するのが右派やネトウヨ界隈でブームになっている。

 本サイトでもつい先日、保守系雑誌「SAPIO」(小学館)や産経新聞による“「反日日本人」バッシング”の記事を取り上げ、戦前・戦中の日本がミリタリズムに突き進んでいくなか、学者らが「侮日的」「抗日的」との言いがかりとともに弾圧された歴史を紹介した(https://lite-ra.com/2018/01/post-3729.html)ばかりだ。

 しかし、こうした現状が当たり前になって、麻痺してしまうのは極めて危険だ。事実、今回の百田の発言は、かつて、あの「赤報隊事件」で殺人テロを正当化するために出された犯行声明と通じる部分がある。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

百田尚樹が「朝日の読者も日本の敵」と暴言! 記者二人を殺傷した赤報隊の犯行声明にも通じるテロ扇動のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ツイッターネトウヨ宮島みつや朝日新聞百田尚樹の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄