リテラの新年特別企画●サブカル論争&炎上事件簿

吉田豪、町山智浩、菊地成孔、はあちゅう、真木よう子、キンコン西野…2017年、サブカル論争&炎上事件簿

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
吉田豪、町山智浩、菊地成孔、はあちゅう、真木よう子、キンコン西野…2017年、サブカル論争&炎上事件簿の画像1
ネタバレ問題が巻き起こった『スプリット』(公式サイトより)


 大手メディアでは取り上げられるような事象ではないが、昨年も、音楽、映画、アイドルなどをめぐってさまざまな論争が起き、SNS上での大炎上に広がるという光景が連日繰り返された。
 こうしたトラブルは、どうでもいいような重箱の隅をつつきあうようなものに見えるかもしれないが、議論をつぶさに見ていくと、実は、表現圧力や差別など、現在の日本社会が抱える問題や文化状況をあぶり出すようなものもあったりもするのだ。
 リテラでは年始特別企画として、2017年を代表する7つのサブカル事件を振り返ってみたので、ぜひ読んでいただきたい。

■事件1
映画評論を困難にするほど激化した「ネタバレ忌避」の風潮に町山智浩が激怒!

 映画でも漫画でも小説でも、メディア上での作品紹介が少しでも踏み込んだところに言及すると、すぐに「ネタバレだ!」と鬼の首を取ったかのように炎上を焚き付けられる状況が定着して久しい。
 そんな状況に、怒りを込めた異議申し立てをしたのが映画評論家の町山智浩だ。
 問題は、5月に日本公開されたM・ナイト・シャマラン監督作『スプリット』に関する解説をきっかけに起きる。
『スプリット』という作品はラストで唐突な展開が起きるのだが、その伏線は『スプリット』のなかにはなく、彼の過去作のなかにあるため、町山は〈その作品を特定するとネタバレになるので『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』のうちどれか、とまでしか言えないのです〉とツイート。これがネタバレだと炎上した。
 結論を言うと、最後の最後で『スプリット』の物語は、01年日本公開『アンブレイカブル』と同じ世界線の話だったということが明らかになるのだが、『アンブレイカブル』は15年以上前の作品であり、『アンブレイカブル』を見ていない若い観客はなにが起きたのかさっぱりわからないまま劇場を後にすることになる。実際、町山はそういう人が出ないよう、若い観客への配慮として作品紹介をしたと語っている。
『スプリット』と『アンブレイカブル』がひと続きの物語であるということは、シャマラン監督自身もツイッターで明かしていることであり、こんなことまで踏み込めないまま映画紹介や映画評論をしろと言われても、それは無理な話だ。
 こういった事態に町山は〈料理の食材や調理法、隠し味、つまりネタを解くように映画を分析するのが映画評論家の仕事なのでネタバレ警察ははっきり言って営業妨害だから戦うしかないんだよ〉とツイート。怒りを滲ませた。
 町山の言う通り、このような状況が続けば、映画評論家や映画ライターは、出演する俳優のゴシップネタを伝えるだけの職業になってしまうだろう。それは、映画界にとっても、映画ファンにとっても不利益でしかない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連記事

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

吉田豪、町山智浩、菊地成孔、はあちゅう、真木よう子、キンコン西野…2017年、サブカル論争&炎上事件簿のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。Kダブシャインはあちゅうキングコング吉田豪町山智浩真木よう子編集部西野亮廣の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
2 Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
3 葵つかさが「松潤とは終わった」と
4 Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
5 安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
6 大阪に看護師不足は維新のせい!橋下徹は看護師の給料を「バカ高い」と攻撃
7 甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
8 『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
9 有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
10 岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
11 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
12 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
13 ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
14 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
15 安倍が「沖縄に寄り添う」と茶番答弁!
16 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
17 吉村知事の大阪府は「時短協力金」支給も大幅遅れでダントツ最下位! 
18 『ZERO』降板の村尾、安倍首相ブチギレ事件
19 辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
20 八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
1Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
4『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
5ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
6Dappi運営会社社長が、“安倍の懐刀”元宿自民党事務総長の親族の土地に家を
7岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
8辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
9維新の野党共闘ディスが悪質!吉村知事も“暴言王”足立康史と一緒に
10岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
11安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
12安倍、甘利、麻生、山口が立憲と共産党へのデマ攻撃!
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄