「東京裁判史観の克服」表明の稲田防衛相は明らかに“歴史修正主義者”だ! 同盟国もびっくりのトンデモ発言集

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国民に再び血を流させるための「歴史修正主義」

 しかも、稲田氏が危険なのは、その歴史修正主義によって、日本を再び「国民が国家のために命を捧げる国」にするという明確な目的があることだ。

 前掲「致知」での渡部氏らとの対談で、稲田氏が「何より東京裁判史観からの脱却の象徴となる」と強調していたのが、戦犯も合祀されている靖国神社の参拝だ。稲田氏は「祖国のために命を捧げても、尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障もあるわけがない。そんな国をこれから誰が命をかけて守るんですか」と息巻くように、これまで何度も“お国のために命を投げ出せ!血を流せ!”と号令をかけてきた。

「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです」(赤池誠章参院議員らとの座談会、「WiLL」06年9月号/ワック)

「いざというときに祖国のために命をささげる覚悟があることと言っている。そういう真のエリートを育てる教育をしなければならない」(産経新聞2006年9月4日付)

「国民の一人ひとり、みなさん方一人ひとりが、自分の国は自分で守る。そして自分の国を守るためには、血を流す覚悟をしなければならないのです!」(講演会での発言)

「首相が靖国に参拝することの意味は『不戦の誓い』だけで終わってはなりません。『他国の侵略には屈しない』『祖国が危機に直面すれば、国難に殉じた人々の後に続く』という意思の表明であり、日本が本当の意味での『国家』であることの表明でなければならないのです」(渡部氏、八木秀次氏との共著『日本を弑する人々』PHP研究所)

 つまるところ、稲田氏が渡部氏から継承した「東京裁判史観の克服」は、たんに頭の悪い歴史事実の否認だけではなく、日本を戦争のできる国にし、国民に命を捧げさせるための言説なのである。

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