ニューヨークタイムズ前支局長が安倍政権の海外メディア圧殺の手口を暴露! 「日本の報道は安倍に分断されている」と警告も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
fackler_160226_top.jpg
マーティン・ファクラー『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』(双葉社)

 一昨日、本サイトで取り上げたように、イギリスの大手紙「ガーディアン」や「エコノミスト」がこぞって安倍政権におけるメディア圧力の実態を報じるなど、すでに、日本は先進国のなかで突出して“言論統制された国”であることが世界に露見し始めている。

 だが、おそらく安倍政権は、今後、こうした報道すら許さないよう、あらゆる手段で海外メディアまでもを封じ込めていくだろう。事実、第二次安倍政権以降、政府は露骨に“海外メディア対策”を強化させているのだ。

 米「ニューヨーク・タイムズ」前東京支局長で、日本取材歴20年を誇るアメリカ人ジャーナリスト、マーティン・ファクラー氏が、新著『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』(双葉社)のなかで、その実態を告発している。

 まずは、安倍政権による記者会見での海外メディアの扱い方だ。

〈そもそも安倍首相は、他の総理大臣に比べてぶら下がり会見を含め、記者会見の回数がやけに少ない。そのうえ記者会見に出ても、限られた時間の中で、まず記者クラブメディアの記者が優先されて指名される。私のような海外メディアの記者は当てられるかどうかはわからないし、仮に質問できたとしても、まるで政権公約を要約したような通り一遍の答えしか出てこないのだ。〉(『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』より、以下同)

 ようするに、安倍政権は、海外メディアが日本政府に直接質問をぶつける機会すら奪っているのだ。実際、自民党が政権与党に返り咲いて以降、一度として日本外国特派員協会(FCCJ)による安倍首相の記者会見は実現していない。しかも、ファクラー氏によれば、〈そもそも、選挙前ともなるとFCCJは自民党からほとんど無視されてしまう〉という。

〈FCCJでは海外の記者会見のスタイルを踏襲し、記者からタフな質問が次々と飛んでくる。どんな質問が出るのか、事前に把握することは難しい(本来、当たり前のことなのだが)。自民党の議員たちはその論戦に耐えられないと考えているのだろう。自分たちがコントロールできない場所は、戦う前に避けているのだ。〉

 海外の記者会見のスタンダードでは、政治家は記者から鋭い質問を受け、それにアドリブで答えていく。しかし、日本の記者クラブは“特オチ”を恐れて、各社横並びの報道に終始してしまっているのが現状だ。この構造についてファクラー氏は、官邸が指名を予定している記者に対して事前に質問項目を出すよう要求していることなどを例に、〈日本では官邸が記者クラブメディアをがっちりコントロールして〉おり、〈官邸の記者たちは、権力側からの管理によってあまりにも縛られ、またそのことに慣れすぎている〉と、厳しく批判する。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

安倍政権にひれ伏す日本のメディア

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

ニューヨークタイムズ前支局長が安倍政権の海外メディア圧殺の手口を暴露! 「日本の報道は安倍に分断されている」と警告ものページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マスメディア圧力安倍晋三小杉みすずの記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
2 甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
3 Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
6 有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
7 八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
8 眞子内親王をPTSDにした小室圭さんバッシングの裏にある差別的本質!
9 『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
10 山本太郎を評価せよ!
11 岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
12 安倍が支援、高市早苗が「さもしい顔して貰えるもの貰う国民ばかり」
13 ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
14 辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
15 甘利幹事長に「闇パーティ」広告塔疑惑
16 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
17 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
18 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
19 自民党から出馬予定の森下千里が早くもネトウヨ化!トランプ擁護も
20 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
1Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3甘利明が「スマホは日本の発明」「消費税の使途は社会保障に限定」の嘘
4『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
5甘利幹事長に「闇パーティ」広告塔疑惑
6ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
7岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
8辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
9岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評
10すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
11安倍晋三が杉田水脈の名簿順位を上げ、あの初村元秘書の公認ゴリ押し
12眞子内親王をPTSDにした小室圭さんバッシングの裏にある差別的本質!

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄