【インタビュー】懲りないめげない山本太郎にこれからの闘い方を訊く(前)

山本太郎は安保法成立後もバカみたいに前向きだった!「懲罰委員会にかかれば本望」「まだまだやれることはある」

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■大切なのは最悪の安倍政権をどうするか? 野党がひとつになるしかない!

──そんな身も蓋もない(笑)。でも、坂上さんの「政治家でいちばんまとも」という評は、頷けるんです。うちのサイトは「野党は牛歩やれ」としつこく訴えていたので、結局、山本さんしか実行しなかったことには失望も大きかった。それはきっと、わたしたちだけの感想ではないと思うんですが。

山本 自分のなかでも悩みました。参議院議員になって最初の年に特定秘密保護法があって、そのときは無所属だったので指をくわえて見ていることしかできなかった。でも今回は、新兵ながら、はじめて現場に立つことができた。ただ、「どうやらこれはそこまで粘らなさそうだな」というのは感じていて。みんな、精神的にも体力的にも限界が見えていたし、とくに先輩で年配の女性議員とかも「膝がねぇ……」みたいな話をしていたり、実際、歩くだけの移動がすでに牛歩みたいになっている方もいらっしゃって、本当に辛そうだった。そんな方々に「そんなこと言わずに議長室前を占拠して、みんなで閉じ込めましょうよ!」みたいなことは言えないという雰囲気もあった。そうなると、自分は何ができるかということを選択していくことしかない。これはひとりでもやるしかないな、と。

──問題は今後です。牛歩もやれなかった野党が果たして結束できるのか、という不安がありますよね。

山本 今回、野党は特定秘密保護法の時よりも粘った、と感じます。何故か? 市民の声が大きくなり、背中を押したから。牛歩に関しても、「最悪の場合は牛歩でも何でもやって抗え!」と言う多くの市民のメッセージが野党の責任ある立場の方々に的確に伝わっていれば、あり得たかも知れません。政治をコントロールするのは、国会にいるおっちゃん、おばちゃんでなく、市民なんです。
 野党を結束させるのも市民の声です。
 自民公明政権を引きずり降ろすには、野党がひとつになる、これしかない。いま、共産党が呼びかけていることは、小沢一郎さんがずっと言っていた「オリーブの木構想」と同じようなこと。今後は、たとえば何か共通の名前を選挙で掲げて、この名前を書けばそこに票が入る……というような仕組みのようなものをつくるしかない。野党は解党せず、ただひとつの受け皿に乗るしかないってことですね。やれることはあるんです。
 1つしか椅子がない「一人区」なんて、いままではほとんど自民党が獲っている状態。参議院でねじれをつくるためには、まずは一人区を全部勝つという気がないとダメでしょう。野党がひとつになる、それ以下でもそれ以上でもないという話なんですよ。
 この先どうやって闘っていくのかということを考えたとき、安保法案の国会成立をピークに考えるというゴール設定自体が、きっと違っていたと思うんです。与野党のパワーバランスを考えれば、採決で負けるというのは確実で、みんなわかっていた事。そんなこと、はじめからわかっていた。でも、それをなんとか止められないかと、みんなが力を合わせた。そしてあれだけのうねりが生まれた。ただ、あまりに盛り上がったことで、「これは止められるかも!?」という希望を抱く部分も出てきた。だから、いまはあらためてピークのリセットをしなくてはいけないんですよ。安保法廃止のための最初のピークは、来年の7月の参議院選挙。まずはここが焦点なんだ、と。参議院選挙でねじれをつくることができたら、衆議院からいくらとんでもない法案がきたとしても、自衛隊の海外派兵の国会承認がきても、参議院で止められるという構図になる。で、これではうまく立ち行かないとなれば、そのうち解散になる。
 そうは言っても、「あの党は鬱陶しい」「あの党は嫌いや」っていうような気持ちは、みなさんのなかにいろいろあると思うんですよ。とくに支持政党をお持ちの方のなかには、そういう考え方がとても強くあると思う。だけど、まず考えていただきたいのは、目の前にある、この最悪の安倍政権をどうするよ?という話。ただ、これ、安倍さんじゃなくなっても一緒なんです。たんに踊り子が変わるだけで結局、内容は同じですよ。
 だから、どっちがいいか考えてみてほしい。嫌な奴でも手を握って、いちばん嫌な奴を引きずり降ろすのか。それとも各自各党で闘うのか。各自で闘った場合は、いまの状態が継続、生活破壊が加速されるだけですよ、と。

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