川崎中1殺害事件でも…秋元才加やざわちんが明かすフィリピンハーフへの偏見と差別

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 先述の『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』によると、ハーフに対するいじめは容姿が原因になることもあるが、外国人である父親や母親の行動が原因になることも多いという。とくに母親が外国人の場合、学校行事やお弁当などほかの日本人の子どもや母親と接する機会が多いため、「『日本の常識では考えられない行動』をすると、それがたちまち子供達の間で話題になり、いじめに発展」してしまうのだという。

 こういう現象を見ていると、戦前の日本からつづく同質幻想や純血主義がベースにあると考えられる。今回はフィリピン人のハーフにまつわる問題を取り上げたが、欧米人のハーフで差別やいじめを受けている人も少なくないし、欧米人のハーフをチヤホヤしているのもまた、差別感情の裏返しに過ぎない。

 ヘフェリン氏も、ハーフの問題を考えるとき、「日本人とは何か」が問われていると指摘する。

「片方の親が日本人で、日本語も話せ、和食や浴衣が好きで、国籍が日本、というふうに『血』『日本語能力』『国籍』『心』の面で、『日本人であること』をクリアしていても、顔が欧米人のようだと、『容姿』の壁が立ちはだかり、いつまで経っても『日本人』だと認められない」

「『日本人に見られたい』『自分は日本人』と思っているハーフにとっては、言葉、心や国籍の問題をクリアしていても、『アナタはココが『普通の日本人』とは違う』と指摘されてしまうことはつらい」
 
「日本人」の定義がもっと広いものになれば、すべての人にとって生きやすい社会になると思うのだが……。
(酒井まど)

最終更新:2017.12.19 10:19

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