安倍首相が北朝鮮ミサイル発射でもゴルフを続行! モリカケ渦中の2年前には同じ発射にNSC開催、「国難」と煽ったのに

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首相官邸ホームページより


 先週25日、北朝鮮から「飛翔体」2発が発射されたが、昨日になって日本政府は、ようやくこれを短距離弾道ミサイルと判断した。韓国軍合同参謀本部の分析によると、ミサイルの飛距離は約600キロで、少なくとも1発は日本海に落下したとみられている。

 北朝鮮がミサイルを発射した理由については、8月に実施が予定されている米韓合同軍事演習に対する非難だと考えられているが、それはともかく、ツッコまずにいられないのは、安倍首相の態度だ。

 安倍首相は24日から29日まで休暇をとり、24日からさっそく別荘のある山梨県鳴沢村に入っていた。8月にも夏休みをとる予定なのに、〈全国各地を遊説で回った参院選の疲れをいやす〉(毎日新聞25日付)などという理由で休暇をとるとは結構な御身分だが、その別荘で過ごしていた25日の早朝午前5時34分と5時57分ごろ、ミサイルは発射された。

 無論、ミサイル発射の情報はすぐさま安倍首相にも伝えられただろうが、驚くのはこのあと。安倍首相は最初のミサイル発射から約1時間30分後の7時1分に富士河口湖町にあるゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」に到着すると、そのまま山崎学・日本精神科病院協会会長らとゴルフを楽しんだのだ。ちなみに、山崎会長といえば、去年、精神医療を担う病院団体のトップでありながら、「精神科医に拳銃を持たせろ」という差別的な意見を機関誌で引用して批判を受けた人物。こんな人物とまだ仲良くしているというだけでも問題だが、信じられないのはやはり、ミサイル発射を受けても、ゴルフを中止しなかったことだ。

 しかも、ミサイル問題についてコメントを発したのは、なんとプレーの途中のこと。記者団に対して「我が国の安全保障に影響を与える事態ではないことを確認した」と述べると、その後もゴルフをつづけ、午後過ぎまでゴルフを満喫した。

 さらに、安倍首相は帰京することもなく、当日夜は長谷川榮一総理大臣補佐官、秘書官らと炭火串焼きに舌鼓を打ち、26日は焼肉。27日には安倍首相と加計孝太郎理事長の「男たちの悪巧み」写真におさまっていた三井住友銀行の高橋精一郎・元副頭取や鉄鋼ビルディングの増岡聡一郎専務らと2度目のゴルフに繰り出し、28日には温泉を堪能。予定どおり29日に休暇を終え、12時51分から官邸で谷内正太郎国家安全保障局長や北村滋内閣情報官、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長、防衛省の槌道明宏防衛政策局長と面会している。

 つまり、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、安倍首相が担当者から正式に報告を受けたのは、ミサイル発射から丸4日以上経ってからだったのである。

 おいおいどういうことだよ、と言わずにはいられないだろう。ちょっと前まで北朝鮮のミサイルを「国難」などと呼び、役立たずのJアラートを鳴らして国民を不安に晒し、北朝鮮の恐怖を煽っていたころとは、あまりに対応が違いすぎるではないか。

安倍首相の2年前の勇ましい態度は、森友加計隠し、北朝鮮ミサイル政治利用だった

 たしかに、今回の弾道ミサイルの落下地点は日本の排他的経済水域(EEZ)外とみられており、「我が国の安全保障に影響を与える事態ではない」という安倍首相の言葉は正しい。だが、問題なのは、同じような事態が起こったとき、安倍首相はまるで違う態度をとっていたことだ。

 たとえば、2017年4月5日早朝6時42分ごろに北朝鮮が弾道ミサイルを発射したときは、今回と同様にEEZ外に落下したが、発射から4分後には「不測の事態に備え、万全の態勢をとること」などといった総理指示を出し、政府は関係省庁局長級会議や国家安全保障会議(NSC)を開催して対応を協議。安倍首相は記者団に「安全保障上の重大な挑発行為で断じて容認できない」と強い口調で述べ、「今後、さらなる挑発行為も十分考えられる」「国民の生命と財産を守るため万全な対策をとる」と宣言している。

 また、同年5月21日にも午後4時59分ごろに弾道ミサイル1発が発射され、EEZ外の日本海に落下したが、このときも約1時間半後にはNSCが開催され、夜には安倍首相が「国際社会の平和的解決に向けた努力を踏みにじるもので、世界に対する挑戦だ」と強く非難した。

 少し前までは声高に北朝鮮の脅威を煽りに煽って「国民の生命と財産を守るため万全な対策をとる」などと勇ましく述べていたのに、同じようなことが起こっても、総理指示も出さず、NSCも開催せず、ゴルフのプレーの途中に「安全保障に影響を与える事態ではない」と話して終わりって……。国民をバカにするにも程があるだろう。

 そもそも、安倍首相が北朝鮮の脅威を煽りに煽っていた当時は、森友・加計学園問題に対して国民から大きな反発が起きていた。ミサイルが発射されるとこれ幸いと言わんばかりに安倍首相は北朝鮮危機を必要以上に煽っていたが、それも結局は支持率回復のための“北朝鮮の政治利用”でしかなかった。

 そして、関係国が北朝鮮との対話路線に舵を切って安倍首相だけが“蚊帳の外”に置かれると、その方針をあっさり転換。実際、トランプ大統領が北朝鮮・金正恩委員長との首脳会談を実現させると、政府は弾道ミサイルに対応するための住民避難訓練の当面の中止を発表している。

 内閣支持率のために国民の不安や恐怖心を弄ぶ──。ミサイルへの対応をあらためて振り返ると、安倍首相の非道さが浮き彫りになるが、しかし、こうした安倍首相のやり口はいまもかたちを変えてつづいている。そう、“仮想敵国”を北朝鮮から韓国に、さらに今度は国民の不満や怒りを煽ることで参院選に利用し、引きつづき内閣支持率につなげようと必死だからだ。

 安倍首相によってつくられたパニックほど馬鹿馬鹿しい茶番はない。しかし恐ろしいのは、こうした茶番の積み重ねによって先の戦争はもたらされたという事実だろう。安倍首相の煽動に乗らない冷静さが、いまこそ必要だ。

最終更新:2019.07.30 10:29

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