年末特別企画 リテラの2015年振り返り

AKB、ももクロ、ハロプロ…いよいよアイドルブーム終焉か? アイドル事件簿ランキング(後編)5〜1位

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AKB48公式サイトより


 アイドル界の1年を振り返るこの企画。前編につづき、後編として5位から1位を発表していこう。前編では、アイドルの過酷な実態が明らかになったが、それはAKB、ももクロ、ハロプロといった人気グループとて例外ではない。アイドル界を襲った事件をさらに振り返ろう。


★5位 次々に浮上した、アイドルたちの「枕営業」疑惑

 今年5月、アイドルグループ・PASSPO☆のメンバー・槙田紗子のツイッターアカウントに突如こんなつぶやきが書き込まれ、ネットが騒然となる事件が起きた。

「メンバーみんな頭使えないし、こんなとこいるの無理だよ。それはみんなもわかるよね
ほぼ中卒だし、マトモな人間じゃないんだからさ。さこはよくここまで続けられたわ
最初から芸能なんてしなければよかった。
ブサイクばっか相手にしたし。芸能初めてから何人とエ○チしたんだよって」

 ちょうど、「体調不良」を理由に、槙田のグループからの長期離脱が決まっていた時期だけにこのツイートは憶測を呼んだが、その直後に神奈川県在住の大学生が槙田のツイッターアカウントを乗っ取ったとして出頭。7月には事務所ホームページを通じ、犯人からの謝罪文も公表されている。

 この件の「枕」疑惑に関しては濡れ衣だったようだが、それでも「アイドル」と「枕営業」の間には常に疑念がつきまとう。

 そんななか、「週刊文春」(文藝春秋)に、「枕」の存在を裏付けるような決定的な写真が掲載された。AKB48の高橋みなみの誕生日パーティーで、高橋が男性に抱きついたり、同席していた峯岸みなみが幼稚園児のコスプレ姿で男性の膝の上に座っていたりと、ハレンチなパーティーを行っている写真が掲載されたのである。

 このパーティーには、AKB48劇場支配人の茅野しのぶ氏や、AKS関連会社社長の北川謙二氏なども参加している一方、電通の社員も2名参加しているのが問題となった。

 AKB48は活動初期から電通と二人三脚で歩んできた。ありとあらゆる場面でビジネスを恊働し、また、AKB自体そこまでのブレイクは果たしていないのにも関わらず、全国ネットで冠番組をもてたのには、電通のバックアップが重要な意味を果たしている。

 そのようなバックグラウンドがあるので、「AKBのメンバーが電通社員に枕を強制されている」といった都市伝説はまことしやかに囁かれてきたが、まさにそれが証明されてしまったかたちだ。

 AKB運営側はこの写真についてなんらリアクションを起こしていないが、業界の「闇」を垣間みるような出来事であった。


★4位 今年も崩れることはなかったメディアの「AKBタブー」

 指原莉乃の「エッチだってしたのにふざけんなよ」、峯岸みなみの坊主事件、AKBグループ総支配人・戸賀崎智信氏の脱法ハーブ吸引写真など、毎年世間を賑わせるAKBグループのスキャンダルだが、今年も相変わらずスキャンダル目白押しの一年だった。

 まずは、3月、AKB関連会社の元役員がAKBメンバーの盗撮動画などを大量に保持していたということが明るみになった。撮影されていた時期は09年から10年にかけて。そのなかには、楽屋や控え室での着替えの場面だけでなく、トイレの盗撮まで含まれていたという。

 この他、恋愛がらみのスキャンダルのなかで最も話題にあがったのは、柏木由紀と手越祐也(NEWS)がスキー旅行で撮ったと思われる写真だ。記事には、手越が柏木に抱きついている写真も含まれており、二人が深い関係であったことが読み取れる。さらに今月はじめには、いまも関係が続いているとの続報もあった。

 そして、最も衝撃的だったのが、8月に結成されたばかりの欅坂46のメンバー・原田まゆが中学時代に副担任の教師と撮ったプリクラ写真が流出した件だ。写真は二人がキスしていたり、教師が原田の胸を揉んでいたりと、未成年淫行の疑いがもたれるものだった。この報道を受け、教師の務める学校では全校集会と保護者会が開かれ、原田は活動辞退でグループから抜けることになった。

 このようにスキャンダルがたびたび報じられてきたAKBグループだが、以上紹介してきた3つの事件はすべて「週刊文春」が報じたものだ。周知のように、AKBグループは各出版社に利権を散りばめることでスキャンダル報道を封殺し、長らくAKBのスキャンダルは「週刊文春」以外報じることができない環境にある。この「AKBタブー」の牙城は今年も崩れることはなかった。

 しかし、今年はそれを揺るがすような事件も起きている。発端は、当サイトでもたびたび取り上げている、秋元康が安倍晋三首相や幻冬舎・見城徹社長らとともに旧官邸で撮った「組閣ごっこ」の写真が「FRIDAY」(講談社)に掲載されたことだった。これを見て秋元康は激怒。講談社は一時AKB関係のイベント取材NGとなったという報道が出るなど、盤石に見えた利権体制に少しずつほころびが見え始めた。来年以降、この「AKBタブー」はどうなっていくのであろうか。


★3位 ももいろクローバーZの「茶番」と紅白落選 川上マネの手法に疑問の声も

 先日、『NHK紅白歌合戦』落選に際し、「紅白卒業宣言」を行ったことで話題となったのが記憶に新しい、ももいろクローバーZ。同じく落選したHKT48の指原莉乃やきゃりーぱみゅぱみゅが涙を流したと明かすなど悔しさや寂しさを素直に吐露したのに対し、このももクロの卒業宣言にネットでは「負け惜しみ」「大御所でもないのに卒業って図々しい」と批判が殺到した。

 この卒業宣言はマネージャーでプロデューサーの川上アキラ氏主導のもので、後日当のメンバーはブログで「ももクロは落っこちてしまいました」「正直、すごい悔しいし残念」「泣き疲れた」など悔しい思いを吐露しており、運営のチグハグさが露呈した。

 ももクロ人気を押し上げてきた原動力のひとつに川上氏によるプロレスを参考にしたサプライズ演出がよく挙げられるが、この「紅白卒業宣言」に代表されるように、ここに来て川上氏の「演出」が破綻する出来事が相次いだ。

 ももクロの代表曲「行くぜっ!怪盗少女」をつくったヒャダインこと作曲家・前山田健一氏との確執と和解をめぐる一件も、そのひとつだろう。

 今年7月、ももクロが所属するスターダストプロモーション芸能3部のトップである「理事長」こと藤下リョウジ氏のツイッターアカウントに、前山田氏との会食の写真がアップされた。ももクロをブレイクに導いた影の功労者とも言える存在ながら、数年前からももクロに楽曲提供を行っておらず、「不仲説」をささやかれていた前山田氏。会食写真には「もうそろそろいいんじゃないの?」とのコメントも添えられていたことから雪解けかと多くのファンが喜んだのも束の間、ももクロのプロデューサーである川上氏や、所属レコード会社・キングレコードのスタッフである宮本純乃介氏、スタイリストの米村弘光氏らが、それに異を唱えるような意味深なツイートを連続して投稿。内部分裂を連想させるような事態にネットは大いに盛り上がり、そして、ファンは当惑した。

 しかし、この「対立」、実は単なる演出で、同月末に静岡県のエコパスタジアムで行われたももクロのワンマンライブでは、前山田氏とももクロが共演。川上氏と前山田氏が抱き合って仲直りする場面もあった。ようは、「プロレス」とも呼べない、くだらない「茶番」にファンは巻き込まれたかたちだ。だいたい、川上氏と前山田氏のあいだに数年におよび確執があったことは、両者の数々の言動から明らかで、ファンも長らく心を痛めてきた。こんな茶番で回収するのは、あまりにお粗末な筋書きとしかいえない。

 元メンバーで、現在は女優として活躍する早見あかりがグループを脱退する時には、素晴らしいストーリーをつくりあげ、その独創的な演出が人気を後押ししてきたももクロ。しかし、運営がこのような「茶番」しかつくれなくなっていることが象徴しているように、今年は失速が著しい。日産スタジアム・国立競技場でコンサートを行った昨年に比べ、今年はワンマンライブでの話題づくりもうまく機能したとはいえず、結果として紅白落選にまでつながってしまった。しかも、先の「紅白卒業宣言」は「お互い成長して6人で紅白共演」という早見との大事な約束というストーリーまで、ぶち壊してしまった。

 来年は、五大ドームツアー(五大ドームというと関東圏は一般的に東京ドームを指すが、ここでは東京ドームではなく西武ドームとなっている)と、新しいアルバムの発売が予定されている。これらを成功させられるかどうかが、このまま沈没していくか、それともさらなる人気を獲得できるのかの分水嶺となる。ももクロにとって、来年は踏ん張りどころの年となりそうだ。


★2位 喉頭がんで声帯切除のつんく♂がハロプロの総合プロデューサーをクビに!

 喉頭がんにより声帯を切除、歌手としての生命線を絶たれたつんく♂。決定的なハンデを受けた後でも音楽プロデューサーとして必死に生きる道を模索する彼の姿はNHKでドキュメンタリー番組としても取り上げられ、多くの人の感動を呼んだ。

 そんなつんく♂は、9月に出版した闘病記『だから、生きる。』(新潮社)で、もうすでにハロー!プロジェクトの総合プロデューサーを降りているという事実を告白。多くのファンが衝撃を受けた。しかも、『だから、生きる。』のなかには、アップフロントグループ会長の山崎直樹氏がつんく♂の体調不良を理由に進退を進言、しかも、その提案に対し首を縦に振らなかったつんく♂の意向を無視してまで、総合プロデューサー卒業の人事が強行されていたということも明かされていた。

 この強行人事により、つんく♂は今後、いち楽曲制作者の立場としてハロプロと関わっていくことになった。それにより、つんく♂が代表取締役を務めるアップフロントのグループ会社・TNX株式会社は縮小を余儀なくされることに。つんく♂は声帯除去手術を受ける入院期間中、身体にケーブルが何本も刺さっている状況で事業清算の事務作業を行わなくてはならなかったという。これまでアップフロントやハロプロに尽くしてきたつんく♂の功績を顧みない、「非人道的」と呼ぶにふさわしい山崎会長の所業である。

 また、当サイトでは、山崎会長が人事に手を入れてきた真の理由は、つんく♂の健康問題ではなく、前述のTNX株式会社の赤字問題だったという情報も報じた。この会社は音楽制作以外にも、お好み焼き屋・靴下や化粧品のブランド立ち上げ・アイドルカフェといった無軌道な多角経営をしており、それらの事業が垂れ流す赤字にとうとう山崎会長の堪忍袋の緒が切れたというのが、つんく♂の総合プロデューサー解任へとつながっていったようだ。

 ハロプロの大きな魅力のひとつとして、つんく♂の手によるソウルやファンクの雰囲気をアイドルポップスに昇華させた独創的な楽曲があげられる。今回、つんく♂が総合プロデューサーから退いてしまったことで、ハロプロは大きな武器を失ってしまったことになる。

 また、今年は、道重さゆみ卒業以降のモーニング娘。’15を支える存在になるはずだったエース・鞘師里保の突然の卒業、アンジュルムの歌唱面を支えた福田花音の卒業などが相次いだ。カントリー・ガールズや、こぶしファクトリーなど、新たな世代への世代交代を進めているハロプロだが、大きな曲がり角を迎えている。


★1位 AKB48、21作連続で更新し続けてきた初週ミリオン突破記録が遂に途切れる

 毎年、「もう終わり」と言われ続けてきたアイドルブームだが、今年は本当に今度こそ「もう終わり」なのではないかとすべてのアイドルファンが思わされた一年であった。

 それを象徴するのが、年の瀬に飛び込んできたAKB48のシングル売り上げに関する衝撃的なニュースである。2015年12月21日付けのオリコン週間CDシングルランキングで、12月9日に発売されたAKB48の新曲「唇にBe My Baby」が90万5490枚の売り上げに終わる。11年5月発売の「Everyday、カチューシャ」以来21作連続で更新し続けてきた初週ミリオン突破の記録が遂に途切れることになった。

 また、前述した通り、ももいろクローバーZ、SKE48、HKT48といった、前回出場のアイドルグループが次々と紅白落選。年の瀬になり、いよいよアイドルブームにもすきま風が吹きだしていることが明るみになってきた。

 そんな事情も関係してか、グループから「卒業」する人も後を絶たない。先に述べたハロプロ勢のほかにも、AKB48系グループでいうと、SKE48からは松井玲奈が卒業。来年以降も、総監督の高橋みなみを筆頭に、宮澤佐江、高城亜樹、永尾まりやといった中核メンバーの卒業が予定されている。これら大手のみならず中堅どころのグループもガタガタの状態だ。1月にはPASSPO☆の人気メンバーである奥仲麻琴が卒業、また、つい先日には長期療養中だった東京女子流の小西彩乃が復帰せずそのまま引退するとの発表がなされ衝撃が走った。

『あまちゃん』(NHK)のテーマとしても取り上げられ、一躍その存在が注目された「地方アイドル・ローカルアイドル」というカルチャーも絶滅の危機に瀕している。今年7月には中野サンプラザ公演をもって、仙台を拠点とするDorothy Little Happyから5人のメンバーのうち3人が脱退。また、彼女らとともに「ローカルアイドル」文化を広める役割を担った、愛知県のしず風&絆〜KIZUNA〜も9月に解散してしまった。

 ここ数年、これまでにないほどの活況を呈した「アイドル」というカルチャーだが、その終焉を思わせる象徴的な出来事が相次いだ。これから再び「アイドル冬の時代」へと逆戻りしてしまうのかもしれない。

 すべては、来年、この逆風をどれだけ吹き飛ばせるのか。それにかかっている。2016年はアイドル界にとって、これまでになく大事な年となりそうだ。
(編集部)

最終更新:2015.12.30 10:54

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