こじらせ高齢処女のリアルな悩み 見た目も性格も悪くないのになぜモテない?

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『まだモテてないだけ。(恋愛オンチな私の結婚までの道のり)』(カマンベール☆はる坊/KADOKAWA/メディアファクトリー)

 見た目もかわいらしく、性格もいい。でも、なぜかモテない。──みなさんのまわりにも、そんな女性がいるのではないだろうか。あるいは、「どうしてあの子に彼氏がいて、私には彼氏ができないんだろう?」と悩んでいる人もいるかもしれない。

 だが、大きな問題は「自分は悪くないはずなのに……」という自己認識にあるらしい。メイクもオシャレもがんばっているし、性格だって悪くない、なのに20代半ばまでまったくモテなかったという著者による『まだモテてないだけ。(恋愛オンチな私の結婚までの道のり)』(カマンベール☆はる坊/KADOKAWA/メディアファクトリー)から、その理由を紹介しよう。

 そもそも、彼氏がいる人がいない人に対してよく口にする「普通にできるよー」を、真に受けてはいけない。著者いわく「普通に彼氏できるとか自然にできるはウソ」。このように人から言われるタイプは、なまじ見た目が悪くないため、友だちの言葉を信じ、自分から何か行動をしたり、自分を変えようとは思わない。そのせいで、自分のどこがダメなのかを把握できないらしい。しかも、男は向こうから寄ってくるものだと考えており、相手にもらうことばかりで与える気がない。実際、著者も予備校時代の先輩に「どうして私彼氏ができないの!!」と質問し、「何もしないからだろ」とツッコまれている。

 さらに、著者は焦ってとりあえず気になっている人とデートしてみるのだが、そのデート相手から「お前は人を楽しませようとしてない」と言われてしまう。著者は普段から、女友だちとつるむことが多かったというが、そこにも大きな問題があったのだ。というのも、女子同士の会話だと、ある程度好き勝手に話をしていても、「○○ちゃんおもしろーい」と相手が盛り上げてくれることも多い。そのためずっと気づかなかったのだが、著者は「愛想笑いをしたり自分から会話に乗ることがまったくできないタイプ」だったのだ。別にぶりっ子を演じてまで媚びる必要はないが、一緒にいて楽しめる人がいいと思うのは、異性、同性にかかわらず同じ。こういったことに気づいて自分を見つめなおせるかどうかが、まずモテる人に変わる第一歩なのだという。

 また、“なぜかモテない人”には、ある共通点がある。それは、いまいち現実の男性をちゃんと見れていない、ということだ。現在放送中の人気ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)で、綾瀬はるかが演じている主人公の花笑もそうだが、高齢処女となってしまうこじらせ女子は、かつて好きだった人やアイドル、2次元キャラなど、空想や思い出の中だけで満足してしまうため、いざ現実の男性を前にしても、付き合うということを具体的に意識できない。著者も例に漏れず、高校時代はL’Arc-en-Cielのhydeのことしか考えておらず、「クラスメートの男?いるみたいだけど今はhydeしか見えな~い」と、現実世界の男には1ミリたりとも目を向けない状態だったという。

 おまけに、こういうタイプは相手の一部だけを見て好きになってしまうことも多いため、好きになるきっかけが単純だったりもする。しかし、好きな人が現れてもそこから付き合うまでの過程はわからない。空想や妄想の中ではうまくいっても、現実的に動こうとするとまったくわからないので、著者は片思いをしていた相手にも唐突に告白。「付き合ってからデートする」と考えており、それ以前に話が合うとか合わないといった概念もなかったそうだ。

 ここで理解できるのは、大切なのはどんな人が好きなのか、具体的に考えてみることだということ。たとえば、「話しやすい人」が好き、と一口に言っても、「私の話を聞いてくれる人」なのか、「ずっと喋ってくれる人」なのか、「会話しなくてもラクな人」なのか。それによってもタイプはまったく変わってくるだろう。とりあえず出会わなきゃ!と闇雲に動いてみても、ターゲットが絞れていないのだから売り込みようもない。逆に、ターゲットがわかればどこに行けばいいのか、どう売り込めばいいのかもわかってくる。学生時代の友だちやそのつながり、趣味のオフ会など、出会いの場は探そうと思えばいくらでもある。でも、真面目で安定した公務員タイプが好きという人が芸大の友人とばかり飲んだり、趣味のライブに行っていてもなかなかピッタリくる相手とは巡り会えない。そこに気づくだけでも、大きな前進だろう。

 そして、もう1つ著者にとって大きなネックになっていたのが、処女だということ。処女をこじらせた結果、「男性のお股がファンタジー」になってしまっていたといい、その上、歳を重ねたことで相手の理想が高くなるというよりも「処女を捧げる」というイベント自体がどんどん高尚で神聖なものになっていった。そのため、デートの度に「ああ──私この人に処女捧げられっかな~?」と悩み、経験者の「処女なんてなくしたら最後!! 大事にしときなー」「付き合ったらセックスしなきゃいけないわけじゃないよ? とにかく付き合ってみて嫌だったら別れちゃえ!!」という言葉もすんなり飲み込めない。「付き合ったらこの人とセックスする可能性が数パーセントでもある」と思っただけで、「試しに付き合ってみるか」とは思えなくなっていたのだ。

 恋愛本には、よく「言い寄ってくる人は自分の鏡」といったことが書かれているため、モテない人は「私ってこんなもんなの?」「自分ってダメなの?」と落ち込み、自信をなくしてしまうという。そこから恋愛本ループに陥り、自己啓発やスピリチュアルの泥沼にハマっていく人も少なくない。著者も失恋の傷を癒すため、風水と断捨離にハマり、パワースポットや自己啓発本にまで手を出していった。しかし、自分を見つめなおしながらもがいたり、行動を起こして失敗を重ねた結果、著者は“運命の相手”と出会ったという。

 是が非でも彼氏が欲しい、という女性には大いに共感+参考になりそうな本書。福士蒼汰や玉木宏が寄ってくるなんてことはドラマのなかのお話であって、つくづくモテというのは努力のたまものなのだと痛感させられるだろう。
(島原らん)

最終更新:2019.02.15 04:40

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