百田尚樹がSMAPとの小説競作で完敗! スマスマ出演で赤っ恥

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hyakutasmap_01_140706.jpg
『至高の音楽 クラシック 永遠の名曲』(PHP研究所)

 最近は小説家というより、度重なる放言でネトウヨ論客のイメージが強い百田尚樹センセイだが、先日、久しぶりにベストセラー小説家の顔をひっさげてテレビに登場した。番組はあの『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)。「スマ進ハイスクール」というコーナーで、小説の書き方をSMAPメンバーに指導する先生役に抜擢されたのである。

 もっとも、センセイの放言ぶりはあいかわらずで、「小説家より放送作家のほうが儲かる」といきなり金の話をもちだしたかと思うと、返す刀で「出版社の社員、年収1000万円くらいあるねん。ほんま腹立つわ!」とクライアントである出版業界の高給与をばっさり。さらに、SMAPメンバーからノンフィクションについて問われると、こんな答えを返したのだった。

「ノンフィクション作家は、うまいことウソ入れる。わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない」

 ノンフィクションにウソ? 従軍慰安婦や南京大虐殺についても発言している百田センセイがそんなこといって大丈夫か、と心配になったが、まあ、最近はあまりの暴言連発にみんな麻痺してきているので、きっと大丈夫だろう。そんなことよりも興味深かったのが、本題の小説の書き方レッスンのほうだ。
 

 レッスンは、センセイが書き下ろした小説の冒頭部分があって、続きをSMAPメンバーが書いて小説にしていくという形だったのだが、その書き下ろしの冒頭部分というのが「ふと目覚めた俺は目の前の光景に驚いた。俺が世界で一番愛する女が男とキスを交わしているではないか。」というベタベタなもの。

 いったいどうなるのかと興味津々で見ていると、意外にも、メンバーはみんなガチでこのレッスンに取り組み、立派に「小説」に仕上げてきたのである。

 たとえば、トップバッターの中居クン(中居正広)は、キスを目撃した後、彼女への憎悪と嫉妬をつづりながら、「ただ、ここから見える景色は紛れもなく綺麗だった。(中略)そして、何よりも穏やかな水面のように美しかった。」と真逆の思いを吐露する。そして、入り乱れる感情を交互に描きつつ、最後は「誓いましょう、愛する事を、伝えましょう、あなたへの愛を、今までもそしてこれからもいつもと同じように! いいよね、母さん」という意味深な台詞で締め、ちょっと変態的な匂いのするマザコン小説に仕上げた。

 二番目の吾郎ちゃん(稲垣吾郎)は、最近、すれ違い気味の彼女と関係を修復しようといっしょに海にきた「俺」の物語。サーフィンに夢中になっていたら、ビーチで彼女が男とキスをしているのを目撃してしまった。当然、俺は激怒する。だが、よく見ると、彼女は溺れた男を救助していただけだった。誤解に気づいた俺は二人を助けようと砂浜を走るが、思うように進まない。やっとの思いでたどり着いた俺は、しかし、男の顔を見て愕然とする。「青ざめた男の顔は自分自身であった」。

 でも、話はこれで終わらない。息を吹き返したのか、目を覚ますと、目の前に彼女が。その直後、ラストシーンがこんなふうに描かれる。「『チェ』。残念そうな顔をした彼女が舌打ちをしていた。」

 二度ならまだしも、三度のどんでん返しはなかなかプロでも思いつかない。百田センセイも「ほんとにうまい! 超一級。もうプロの作品」と絶賛し、この作品を一位に選んでいたほどだ。

 他のメンバーも負けてはいない。余計な説明を一切せずに「目の前で愛する女が男と……。暗い……。ビニールに包まれ赤いサイレンと共に俺が運ばれてゆく。君は何故泣いている。俺は何故泣いている。」と、流行りの“イヤミス”のようなダークな世界をシニカルに描ききった慎吾ちゃん(香取慎吾)。ふてくされて眠った主人公が、夢のなかでキリンと出会うという、ベタな書き出しをシュールなファンタジーに昇華させたつよぽん(草なぎ剛)。

 そして、キムタクはというと、彼女と他の男のキスを目撃した後、「信じ難いが、この状況に自分が高揚してゆくのが分かり、情けなくなる。」「何故なら、世界で一番愛する女の髪が、唇が、指先が、絡む脚が今まで見たことのないほど美しいからだ。」とまさかのNTR=寝取られ小説を発表したのだった。

 とにかく感心したのは、5人が文章はつたなくても、へたにギャグに逃げたりせずに、自分の内部にあるものをきちんと言葉にして出そうとしていたことだ。そういう意味では、SMAPメンバーには全員、文学的な才能があるといってもいいかもしれない。

 むしろ問題は講師役の百田センセイである。実は、センセイはSMAPの5人の前にお手本を書いて見せて、小説の書き方のコツやテクニックを解説していた。そのお手本というのが、これ。

「女はさっきまで俺を抱きしめていたその手で、見知らぬ男を抱いている。」「女が以前から俺をバカにしているのは気づいていた。」「俺はついに我慢できなくなって男に飛び掛かった。男は乱暴な手ではねのけると、女に言った。『さっきから、この犬、うるさいねん!』」

 今どき笑点の大喜利でもやらないような、まさかの“実は犬”オチ。これを見せられたSMAPメンバーも「びっくり!」「なるほど!」みたいな反応もできず、一瞬、微妙な空気がスタジオに広がったほどだった。

 元・放送作家の性でタレントをたてるためにわざとデキの悪いものを見本にしたのか。それならいいが、もしかして、ネトウヨ的言論活動に忙しくて本業の小説の腕が落ちているんじゃないだろうか。ファンならずともちょっと気になる百田センセイであった。 
(酒井まど)

最終更新:2014.07.06 02:32

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

至高の音楽 クラシック 永遠の名曲

関連記事

    新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

    百田尚樹がSMAPとの小説競作で完敗! スマスマ出演で赤っ恥のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。SMAP百田尚樹の記事ならリテラへ。

    人気記事ランキング

    総合
    ツイート数
    1 小池百合子都知事が東京アラート解除のため陽性者数を操作していた疑惑
    2 『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった!
    3 吉村洋文知事がコロナワクチン開発でもペテン手口!
    4 小池百合子が当選後、コロナ対応担う都立病院の合理化計画
    5 河井事件でバービーが「安倍首相の名前で金を受け取らせたのは圧力」
    6 小池百合子、小野泰輔の“ヘイト”に津田大介が切り込んだ
    7 久米宏がTBSラジオの最終回で何も語らなかったのはなぜか?
    8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
    9 安倍首相秘書が案里陣営とともに溝手陣営切り崩しに動いていた!
    10 『進撃の巨人』のシキシマはリヴァイ?
    11 大震災を予言した霊能師の幻の書
    12 “ネトウヨの尊師”青山繁晴と『虎ノ門ニュース』の醜すぎるケンカ!
    13 久米宏が終了決定のTBSラジオで田中真紀子と
    14 「専門家会議廃止」の裏に緊急事態宣言の解除をめぐる安倍官邸と専門家の対立
    15 吉村洋文知事は「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人に
    16 新しい地図の番組『ななにー』に吉村知事出演でSMAPファンが抗議!
    17 安倍首相がイージス・アショア停止を悪用して「敵基地攻撃能力」保有へ
    18 フジ特番が触れなかった津山事件の真相
    19 キンコメ高橋が法廷で母親の自殺を告白
    20 テラスハウスの出演者がセクハラ告白
    1 河井克行・案里事件で検察の捜査が安倍首相の地元事務所も捜査対象に
    2 安倍首相秘書が案里陣営とともに溝手陣営切り崩しに動いていた!
    3 橋下徹の政権批判はポーズ!安倍首相とAbema対談でアシスト
    4 小池百合子が当選後、コロナ対応担う都立病院の合理化計画
    5 検品したアベノマスクにまだ「虫」が…作家で医師の海堂尊が画像公開
    6 河井夫妻逮捕後の安倍会見に唖然!幹事社フジのアシスト以外質問なし
    7 小池百合子都知事が東京アラート解除のため陽性者数を操作していた疑惑
    8 「安倍さんからと言われた」河井前法相から現金を受け取った町議が証言!
    9 フジ産経の世論調査のインチキは“架空回答”だけではない!そのペテン手口
    10 「専門家会議廃止」の裏に緊急事態宣言の解除をめぐる安倍官邸と専門家の対立
    11 田崎史郎が『モーニングショー』から消えた! 原因は玉川徹?
    12 “フジのスシロー”平井文夫解説委員の安倍擁護は“本家”田崎史郎より酷い
    13 安倍首相がイージス・アショア停止を悪用して「敵基地攻撃能力」保有へ
    14 吉村洋文知事がコロナワクチン開発でもペテン手口!
    15 河井事件でバービーが「安倍首相の名前で金を受け取らせたのは圧力」
    16 マスコミはなぜ水原希子への差別攻撃を放置するのか!
    17 小池百合子、小野泰輔の“ヘイト”に津田大介が切り込んだ
    18 『テラスハウス』木村花さんへの「やらせ指示」はやはりあった!
    19 久米宏がTBSラジオの最終回で何も語らなかったのはなぜか?
    20 渡部建が妻や相方に謝罪する一方、被害者である相手女性に謝罪せず

    カテゴリ別ランキング

    マガジン9

    人気連載

    アベを倒したい!

    アベを倒したい!

    室井佑月

    ブラ弁は見た!

    ブラ弁は見た!

    ブラック企業被害対策弁護団

    ニッポン抑圧と腐敗の現場

    ニッポン抑圧と腐敗の現場

    横田 一

    メディア定点観測

    メディア定点観測

    編集部

    ネット右翼の15年

    ネット右翼の15年

    野間易通

    左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

    左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

    赤井 歪

    政治からテレビを守れ!

    政治からテレビを守れ!

    水島宏明

    「売れてる本」の取扱説明書

    「売れてる本」の取扱説明書

    武田砂鉄