ビートたけしと瀬古利彦が「玉川徹待望」発言もテレ朝は玉川を政治に触らせない方針! 安保3文書改定の日に三國シェフインタビュー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

玉川徹不在の『モーニングショー』が政権擁護垂れ流し状態に 原発も防衛費増額も…

 不定期出演というかたちに追い込まれたばかりか、いまなお玉川氏の報道活動には厳しい制限をかけられている──。それでなくても、玉川氏がいなくなった『モーニングショー』では、ほとんど政権批判がおこなわれていない状態だ。たとえば、防衛費にかんする問題についても、12月15日放送回では田崎史郎氏が「『エイヤ!』と決めないと決まらない」などと岸田政権を露骨に擁護。12月12日放送回にいたっては、石原良純氏と山口真由氏が“防衛費増額は当然”“増税やむなし”と喧伝する始末だった。

 無論、玉川氏がレギュラー出演していれば、こんな政権擁護が垂れ流しにはなっていなかっただろう。いや、むしろ玉川氏がいれば、岸田政権の決定を徹底批判したはずだ。

 現に、岸田政権が次世代型原発の建設を検討する方針を公表した昨年8月には、当時、レギュラーコメンテーターだった玉川氏は「いまの電力不足の問題と新増設の問題って全然関係ないですからね」とズバリ指摘した上で、地震が来て壊れないっていう原発は日本に一個もありませんから」「電気代が高くなっているという機に乗じてこんな話を持ち出したとしたら、僕は不誠実だと思うしセコイと思います、やり方が」と批判していた。

 また、防衛費GDP比2%の増額目標についても、玉川氏は「教育に予算を増やすべき」と繰り返し主張。昨年5月の「そもそも総研」では「そもそも『GDP比1%=約5兆円』という予算で何ができるのだろうか?」と題して取材をおこない、「(5兆円があれば)暮らしやすくするという意味では、病院の窓口負担がゼロになり、住宅の補助もできる、教育への投資で出生率も上がる。日本の大きな問題が解決できるかもしれない」と提案していた。

 しかも、安保3文書改定の閣議決定がおこなわれた12月16日、じつは玉川氏は東京新聞にコラムを寄稿していた。

 コラムで玉川氏は、防衛費増額にかんする議論について〈突っ込みどころが多すぎて、頭がクラクラします〉といい、国債の発行で賄おうという案を〈無謀な戦争に国民を道連れにした元凶である戦時国債と一緒。日本は過ちから学んだはずです。許せません〉と猛批判。さらに、日本以外の先進国がこの30年でGDPを1.5〜2倍に増やした一方、日本はほとんど変わっていないことを指摘し、〈もし日本がGDPを二倍にしていれば防衛費はGDPの1%のままでも額は今、目指している二倍です。経済政策に失敗しています〉と喝破。敵基地攻撃能力についても〈さらなる軍拡を誘発するだけ。議論をやり直すべき〉と直言している。

 テレビのコメンテーターとして、本当ならばこうした政策批判を、きっと玉川氏は番組でおこないたかったはずだ。だが、肝心の玉川氏の発言は封じ込められ、テレビは政権が敷いたレールを走るだけの報道やコメントばかり。「ここに玉川さんがいれば」「玉川さんには政治のテーマをやってほしい」と視聴者が考えるのは当然だ。

 今年で玉川氏は定年を迎えるが、退職後もテレ朝と嘱託契約を結ぶのではという噂も飛び交っている。しかし、自由な報道活動を制限し、口を封じるような、どうしようもないテレビ局に残って何になるのか。いっそのこと、玉川氏はフリーとなったほうがいいのではないだろうか。

最終更新:2023.01.09 09:46

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

ビートたけしと瀬古利彦が「玉川徹待望」発言もテレ朝は玉川を政治に触らせない方針! 安保3文書改定の日に三國シェフインタビューのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ビートたけし幻冬舎瀬古利彦玉川徹編集部羽鳥慎一モーニングショー見城徹の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄