文通費問題で「税金のシロアリ」「やる気なし」は維新! 足立康史が橋下徹とのバトルで “セルフ領収証OK”は「松井代表の決定」と証言

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維新はセルフ領収書への批判を認識したうえで、残金の国庫への返納を拒否

 まず、吉村知事をはじめ維新の議員は「領収書つける程度の法改正すらできないの?」などと言い、維新が使途を公開していることを盾にして、自分たちがさも「クリーン」であるかのように振る舞っているが、馬鹿も休み休み言え。

 たしかに「領収書の公開」は公費の流れを透明化するという意味で当然おこなわれるべきものだ。だが、維新がHP上で公開している文通費の使途報告書を見ると、議員が自分が代表を務める政党支部や資金管理団体に寄付するという「セルフ領収書」が平然と横行。そして、維新議員の2020年分の政治資金収支報告書を見ると、文通費を横流しした先の政治団体では新興宗教団体への講習会費や飲み食い代、維新の地方支部・議員への会費・寄付に流れていた。

 また、音喜多政調会長にかんして言えば、2020年10月分の文通費の使途報告書では10月31日に58万6590円を自身が代表の資金管理団体「音喜多駿後援会」に寄付しているが、一方、「音喜多駿後援会」の政治資金収支報告書を見ると、10月31日の音喜多氏自身からの寄付は41万3590円となっており、寄付されたはずの17万3000円が消えている。無論、実際には寄付していながら収支報告書に記載していないのならば、政治資金規正法違反の不記載に当たる可能性がある(詳しくは過去記事参照→https://lite-ra.com/2021/11/post-6085.html)。

 つまり、「領収書つける程度の法改正すらできないの?」などと言いながら、維新は吉村氏の疑惑の100万円の使途も公開せず、さらには「セルフ領収書」によって文通費が実際にどんな使われ方をしたのかを見えなくさせているのが実態なのだ。

 しかも、絶句することに、維新はいまだにこの「セルフ領収書」を改めようとせず、改正案でも「セルフ領収書」を是認しているのだ。

 実際、3日に維新が衆院議院運営委員会理事会に提示したという「文書通信交通滞在費の改革について」という文書では、維新は自ら「セルフ領収書」について〈「残金がある」なら自分の政治団体に寄付するのでなく国庫に返納すべきではないかとのご批判があるのは承知しています〉と記述したうえで、こうつづけている。

〈政治団体に寄付をするのは「残金がある」からではありません。文通費が想定する使途の範囲が法文上明確になっていない中、当該政治団体と一体性が高いと考えられる支出を広く団体に寄付し団体それぞれの収支報告書を通じて「国民の不断の監視と批判の下に」(政治資金規正法1条)置くことが同法の求める義務(罰則付き)だからなのです。〉
〈今後は、新たに創設する文通費専用の政治団体に全額を寄付し、文通費の使途が見えなくなるという問題を解消したいと存じます。そして年ベースで残金がでれば、歳費のカット分と同様、党本部を通じて医療関係者等への寄付に充てる所存です。〉

 批判があるのを承知しているのなら、そして「身を切る改革」を掲げるのであれば、当然、「セルフ領収書」を禁じ、残金は国庫に返納すればいいだけだ。だが、維新はそれをしようともせず、この期に及んでも自前の政治団体への還流を認めようというのだ。

 繰り返すが、前述したように維新の議員は自分の政治団体に文通費を横流しして政治資金に化けさせ、その政治資金を新興宗教団体への講習会費だの飲み食いだのといった支出に使っている。こんな金の使い方をしている連中が文通費専用の政治団体に寄付したところで、同じような不適切な支出が起こる可能性は十分考えられる。ようするに、維新の改正案というのは、結局は文通費という自分たちの既得権益を守ろうとしているだけのシロモノなのだ。

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