「岸田政権は安倍の傀儡」ごまかすため田崎史郎ら御用が流す「安倍さんは人事に不満」説は嘘! 実は甘利幹事長も松野官房長官も…

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「松野官房長官は細田派内でも安倍に遠い」は本当か? 安倍は「Hanada」で“ポスト菅”に松野の名を 

 官房長官にかんしても同様だ。高市氏とは違い、安倍前首相は「萩生田官房長官」に強くこだわり、朝日新聞が9月30日に「萩生田光一文科相を官房長官に充てる方針を固めた」と“誤報”を出したのも、その実態は安倍前首相に近い細田派幹部が流した「新聞辞令」だった。結果的に岸田氏はこれを蹴ったわけだが、それは当の細田派からも「萩生田に官房長官は早すぎる」という批判があがったため。そこで岸田氏は萩生田氏の代わりに同じ細田派から松野氏を官房長官に起用したのだ。

 だが、この人事に対しても御用メディアは安倍色を払拭しようと腐心。時事通信は「細田派でも松野氏は安倍氏と距離があることで知られる」などとし、松野氏を官房長官に据えた人事に安倍前首相が不満を持っているかのように伝えた。しかし、松野氏は細田派のなかでも「安倍四天王のひとり」と呼ばれ、実際に安倍前首相は今年6月末発売の「月刊Hanada」(飛鳥新社)のインタビューでも「ポスト菅」の「有力な候補者」として萩生田氏らとともに松野氏の名前も挙げていたのだ。

 さらに、岸田氏による「若手登用」「岸田カラーの象徴」として総務会長に引き上げた福田達夫氏の人事にしても、田崎氏は「安倍さんは『もう一回考えてみたら』と言った」「気持ちはNO」「でも、岸田さんはやり抜いた」と解説、岸田氏が安倍前首相に抵抗した結果であるように語っていたが、福田氏も細田派であることに変わりはない上、安倍前首相自身が福田氏のことを「細田派のホープ」として買い、育成を目的に国防・安全保障を学ばせるため2017年の人事で防衛政務官に就けていた。

 いや、岸田氏が「安倍前首相の言いなり」になっていることは、党役員および閣僚人事案を見れば明々白々だ。

 まず、岸田氏は甘利氏の幹事長抜擢のみならず副総裁に麻生財務相を起用し、安倍政権の基盤を固めた「3A」を早々に復活。しかも、麻生氏が退く財務相ポストには、麻生氏の妻の弟にあたる鈴木俊一氏を充てるという「3A」への配慮を剥き出しに。

 しかも、現在伝えられている組閣案では、安倍前首相の実弟である岸信介防衛相や、安倍前首相が今年5月に総裁候補のひとりとして名指しした茂木敏充外相が続投すると見られ、安倍前首相の最側近である萩生田文科相は経産相への横滑りとなる見通しだ。

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