吉村知事を三浦瑠麗が「本人も間違ったと思ってる。顔見ればわかる」一方、維新幹事長はヨード推奨批判にまで“対案出せ”

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ALS患者殺害事件でも維新の「優生思想」を体現した馬場幹事長、今回も“反知性”全開

 馬場幹事長といえば、先日、ALS患者の嘱託殺人事件をめぐって、やはりALS患者であるれいわ新選組・舩後靖彦参院議員が「生きる権利を守る、生きやすい社会に」と発言したことに対して、「議論の旗振り役になるべき方が議論を封じている」などと攻撃。「優生思想丸出し」と大きな批判を浴びた。

 しかし、これは馬場幹事長だけの問題ではなかった。表向き馬場幹事長を諌めていた維新代表の松井一郎市長も、同時に「生きやすいかどうかは個人の感性の問題」などと問題を矮小化、なおもALS殺人をきっかけに尊厳死を議論すべきと主張していた。馬場幹事長は頭が悪いため露骨な物言いしかできないだけで、そもそも維新の底流に「生きる権利より医療費削減」「生産性の低い高齢者は早く死んだほうがい」という優生思想が流れているのだ。

 そういう意味では、今回も同じだ。「対案を出せ」というのは、一見、政策を発展させる建設的な主張に聞こえるが、そもそも維新にそんな上等な目的があるわけではない。大阪では自分たちへの批判を封じ込め、国政では安倍政権に対して自分たちの利権になるような政策を飲ませるために、この言葉を使っているだけだ。

 馬場幹事長の「ポビドンヨードうがい薬の対案を出せ」ツイートはそのことをはっきりさせたといえるだろう。

 しかし、残念ながら、ほとんどの大阪府民、日本国民は、維新のこうした本質にはまったく気づいていない。感染拡大と医療崩壊をごまかすために吉村知事や松井市長が次々繰り出す詐術に乗せられ、「維新はがんばっている」「維新だけが建設的な政策を考えている」と信じ込まされている。

 兵庫との往来自粛、ワクチン開発、そして今回のヨードうがい薬……。維新の詐術なんて、ほんのちょっと目を凝らせばすぐバレるような底の浅いものばかりのものなのだが、それでもこれだけ国民を騙せるというのは、維新のメディア戦略がよほど長けているのか、それともこの国の反知性主義が想像以上に進んでいるということなのだろうか。

最終更新:2020.08.09 09:31

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