新年特別企画◎安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)

「御用ジャーナリスト大賞」に輝いたのは誰だ? “今度は清和会で講演”三浦瑠麗、ジャパンライフ疑惑の田崎史郎をおさえてあの人が!

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首相官邸ホームページより


 次から次へと不正や失政が露呈する安倍政権を1年間にわたって必死でかばいまくった御用ジャーナリスト、学者、コメンテーターたちを表彰するリテラの「御用ジャーナリスト大賞2018」。後編は5位から2位、そして大賞を発表しよう。大賞レースは、メシ友常連のあのジャーナリスト、上から目線あの学者、そして公共放送を安倍カルト化させているあの女性記者の三つ巴となった。大賞は一体誰の手に?

10〜6位はこちら

5位●吉本芸人(松本人志、千原せいじ、ほんこん、小籔千豊、加藤浩次)
芸人の安倍応援団化、ネトウヨ化が止まらない! 背景に安倍政権の吉本取り込み、税金投入

 ワイドショーや年々増殖してゆく安倍政権応援団の吉本芸人たち。松本人志、小籔千豊はもちろんのこと、近年は千原せいじやほんこんがめきめきと頭角を現し、せいじは覚えめでたく今年「桜を見る会」に招待。ほんこんはあの安倍首相も大好き極右雑誌「正論」(産経新聞社)2020年1月号に登場し、「桜を見る会とか追及してる場合ちゃうで」などとネトウヨ安倍応援団丸出しの発言を連発していた。
 しかも、これは“芸人のネトウヨ化”などというだけの話ではない。本サイトでも何度も指摘してきたが、吉本興業はこのところ、安倍政権やその周辺から行政関係の仕事を受注しまくっている。2019年11月、問題化して回収になった小籔起用の厚労省「人生会議」ポスターでは、4070万円もの血税が投入されていたことが明らかになったが、ほかにも、国土交通省のおかずクラブ、外務省のケンドーコバヤシ、消費者庁のロバート・秋山竜次、防衛省・自衛官募集キャンペーンへのNON STYLEや尼神インター起用と、各省庁のPRのタレント起用は枚挙にいとまがない。会社としても、吉本興業がNTTと共同でおこなう教育コンテンツなどを国内外に発信するプラットフォーム事業に、経産省が作った官民ファンド「クールジャパン機構」が最大100億円を出資することが判明した。
 ようするに、吉本芸人の安倍政権御用化はこうした行政ビジネスとセットになっているのである。ワイドショーに芸人たちを大量に送り込み、安倍政権擁護のコメントを言わせ、その見返りに行政プロジェクトを受注するという構図だ。
 この吉本への税金投入、政権癒着については、例の闇営業事件で大崎洋会長や岡本昭彦社長の責任追及の動きが出てきたときに一瞬、問題化しかけたが、結局、最大のタブー的存在である松本人志が「大崎が辞めたら自分もやめる」発言で芸人の上層部批判を抑えこむと、この問題もうやむやになってしまった。
 そう考えると、松本の罪はつくづく大きい。闇営業問題における吉本上層部の責任逃れに協力しただけでなく、吉本芸人の安倍政権御用化を温存させてしまったからだ。
 闇営業問題で反上層部の急先鋒だったにもかかわらず、松本の説得で態度を一変させた加藤浩次も、MCを務める『スッキリ』(日本テレビ)で、「桜を見る会」のジャパンライフ会長招待問題について「4年前は普通にマルチの商売をしている会社にすぎない」と、事実を無視した無茶苦茶な政権擁護をして批判を浴びていたが、松本支配が続く限りこれからも芸人のこうした露骨な政権擁護はつづくだろう。

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