室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第10回ゲスト 古賀茂明(前編)

室井佑月が元官僚の古賀茂明に聞く!「なぜ佐川氏や柳瀬氏ら官僚は安倍首相をかばい続けるのか」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

「優秀な俺が、タダ同然で働いてやってる」!? 古賀茂明が分析する官僚たちの本音

室井 素朴な疑問なんですけど、官僚って本来、国のため、国民のために働くものでしょ? 官僚自身にそういう意識はないんですか?

古賀 大義名分として表向きはあるし、みんな「自分は国のために働いている」と信じていますけど、でもそれは嘘です。自分でそう信じようとしているけれど、自分たちが本当は何を求め、考えているのかちゃんと自覚できてない。そして本当はみんな、自分のために働いている。

室井 じゃあ公務員の中で、自衛隊の人が一番純粋かもしれませんね。国のためって思っていそうですもの。

古賀 役人を理解するには3つのタイプを分けて考えるとわかりやすいでしょう。ひとつは、消防士型。たとえば自衛隊だと「統合幕僚長になりたい」という野心がある人もいるだろうけど、消防士にそういうのはあまりない。「消防士になって偉くなりたい」「消防士になって金儲けしたい」という人はいないでしょ? 彼らに「火の中に飛び込んで、火を消して、何が嬉しいの?」と聞くと、「それで人の命を助けたり、家を守ったことで感謝されることが嬉しい」と。これが公務員の原点なんです。金や名誉、地位のためでもなく、「ただ国民・市民のために働きたい」というのが働く動機です。そういう人が報酬として何を求めるのかというと、「ありがとう」の言葉で、こういう公務員は市民から「困っているんです。助けてください」というお願いがあると、一生懸命考える。

室井 そんな人たちに私たちの血税、給料をあげたいです。

古賀 役所の窓口の人や、派出所のおまわりさんでもそうですよね。そういう人がいたら本当に市民は助かります。2つめは、中央エリート官僚型です。その典型が財務省のキャリア官僚です。なぜ公務員になったのか。それは「自分が一番優秀で頭がいいことを証明したい」から。小さいときからずっと、小学校で1番、中学校で1番で、高校も優秀な成績で、東大法学部に入れて勉強して優秀な成績を修めて、一番難しそうな「財務省に行くか」と。それで「財務省に入ったら次官を目指すぞ」というタイプです。そういう人たちは、給料は外資系のコンサルタント会社に行ったほうが高いですが、それよりも「すごーい!」と言ってもらうことが嬉しいんです。それが報酬なんです。上から目線でいられれば嬉しいし、「自分が一番」という思いが強烈だから、「自分たちはタダ働きしている」と思っています。

室井 は?

古賀 要するに、「俺たちは一番優秀で、こんなに国のために働いてやっているのに給料は安い」「だから天下りがあって当たり前だ」と。逆に「天下りをなくせという方がおかしい」と、それは不公平だ、という考え方です。特に財務省は強烈で「天下りは自分たちの権利」という感じなんですね。だから市民が「あれやってください」「これやってくれないと困ります」と来ると、どう思うかというと、「タカリだ」「またたかってきた」という思考回路になる。俺たちはこんなにいろいろ考えて、難しいことも調整してやっているのに、それでも、まだ、あれが欲しいとか言うのか!またタカってくるのか! と。

室井 でも柳瀬さんや、佐川さんは正義や真実解明ではなく、自分のために国会で堂々と嘘をついたってことですか? 

古賀 官僚はみんなそう思ってますよ。そして、「よくそんな細かいことでぐちゃぐちゃ言ってくるよな」という気持ちが根底にあると思います。「こんなことくらい別にどうってことないよ」と。それは麻生さん(太郎・財務相)も同じでしょう。

室井 わたしたちの税金で食わせてもらっているという感覚はないんですか?
エリート官僚は上から目線で国民を見下してるってことですよね。

古賀 そうです。こんな安月給で働いて「やってる」、という感覚だから、ありがたいなんてこれっぽっちも思っていないですよ。こんなはした金でこれだけ働かされて。俺たちがちょっと本気になればどれだけもらえると思っているんだ、と。

室井 こっちからすると、はぁ!?って言いたくなりますよね。「ありがとうございます」と思うのが普通なのに、「働いてやってる」って。じゃあ3つ目は?

古賀 凡人型です。なぜ公務員になったかというと「食いっぱぐれがないから」。このタイプは多くて、一番大事なのは安定した収入と天下りが確保されていること。そこしか関心がない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

室井佑月が元官僚の古賀茂明に聞く!「なぜ佐川氏や柳瀬氏ら官僚は安倍首相をかばい続けるのか」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。アベを倒したい!古賀茂明安倍晋三室井佑月編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
2 吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
3 持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
6 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
7 ジャニーズに弱いワイドショーが手越祐也を批判した理由
8 安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言する理由
9 テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
10 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
11 自民党がネトサポに他党叩きを指南
12 大村知事に杉田水脈や維新の松井・吉村が「表現の自由制限論」展開
13 河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
14 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
15 NHKのおおさか維新出演に批判殺到
16 大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算
17 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
18 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
19 木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
20 吉村知事がリテラへの反論で馬脚「大阪・兵庫間の往来自粛」の真相
1官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
2 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
3安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言する理由
4持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
5安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
6松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
7安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
8 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
9黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
10内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
11吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
12河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
13田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
14検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
15テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
16NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
17検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
18木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
19箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
20日本のネトウヨにも聞かせたいビリー・アイリッシュの反差別メッセージ

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄