おしどりマコ“原発”追及のジャーナリズム精神に改めて感動! 会見500回、東電との闘いを描くドキュメントが

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 会見では特定の記者たちだけが東電から指名され、マコにとっては歯がゆく的外れな質問ばかりする。一方でマコが聞きたい疑問をぶつけてくれるが、しかし東電から“滅多に当たらない”記者がいた。しかもその記者が、“たまに”当てられると、別の記者(おそらく大手の御用記者)から「ひとりよがりの質問はやめろよ!」「あなたの質問だけじゃないからさぁ」と質問を遮るようなヤジが飛んでいた。こんな会見では真実などまったくわからない。自分たちが会見の場に行って、きちんとした質問をする記者を擁護したい。そして真実を知りたい。そんなマコの熱意にケンは喜んで追随した。

 こうして2人の東電通いがスタートしたが、同時にマコは原発に関する猛勉強を開始する。そのきっかけも東電会見にあった。ある時、原子力設備管理部課長(当時)だった黒田光氏がこうつぶやいたという。

「どうせ女の人にはわからないと思いますけどね」

 この言葉を聞いたマコは、悔しさを感じたと同時にこう奮起したのだ。

「なんだ、この野郎、この中で一番(原発に)詳しくなってやる!」

 番組で映しだされる2人の自宅は、原発に関する書籍で部屋を埋め尽くされていた。マコは「これまでに15メートル以上の本を読んだ」と語っているが、その中には原子工学や甲状腺ガンなどの専門書もある。会見で質問するため、原発事故の真実を取材するため、原発に関する科学的根拠を求め、猛勉強の日々をマコは過ごしたのだ。番組ではその様子が克明に映し出されるが、その熱意に夫のケンは「どこでもいっつも勉強していて、ちょっと寂しかったなぁ」と語っているほどだ。

 2人の現在までの東電会見出席は500回以上にのぼるが、しかしおしどりの取材活動はそれだけではなかった。2人は被災地にも頻繁に足を運び、現地でも精力的に取材している。そこで出会い、親しくなった人々は “生の情報源”ともなった。飯舘村の学校関係者、子どもの被曝を心配する福島の母親たち、そして何人もの原発作業員たち———。そうした人々の証言は東電のインチキ会見の反証の材料ともなった。実際、番組では、原発内の事故で被曝した作業員の除染について、ネタ元の作業員からの詳細な状況を聞き、東電の「問題がない」との説明が“ウソ”だったことを暴いてもいる。

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