安倍首相が“真珠湾訪問”で欺瞞のスピーチ! オリバー・ストーン監督らが徹底批判するも日本のマスコミは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 しかし、真珠湾で慰霊をしただけで、どうして“戦後を終わらせられる”ことになるのか。

 当たり前の事実だが、先の戦争で日本が戦ったのはアメリカだけではなかった。太平洋戦争ではオーストラリア本土空爆などを含む太平洋地域を広く攻撃し、同時に東南アジア各国を侵略、傀儡政権を樹立していった。もちろん、日中戦争も継続、泥沼化していった。

 事実として、日本は真珠湾攻撃と同時に、複数アジア各地への侵攻戦を開始している。このとき、軍部が想定していた戦いは、西太平洋の制海権を確保し、アジアの敵国拠点を叩いて資源及び輸送ルートを確保するというものだった。実際、1941年12月8日の真珠湾攻撃と同日には、英領マレーへの奇襲上陸、フィリピン空爆(翌1月に首都マニラを占領)、香港戦(12月25日に攻略)開始など、一斉にアジア各地で侵攻を始め、さらに翌年1月にはインドネシア、ビルマ、2月にはシンガポールと、次々と占領している。

 また、日本は真珠湾攻撃の前年から、大東亜共栄圏を掲げて仏領インドシナへの侵攻を始めており、さかのぼっていけば37年には日中開戦(盧溝橋事件)が、31年には満州事変がある。

 そして、これらの国で日本は真珠湾攻撃とは比べものにならない虐殺行為を繰り広げてきた。それは、南京事件や重慶爆撃だけではない。たとえば日本が傀儡政権を樹立したフィリピンでは45年のマニラ戦で市街が壊滅。約10万人の市民が犠牲になったとされる。また、ベトナムでは44年から45年にかけて日本の軍部が物資確保のため食糧を徴発し、そこに米軍の空爆や凶作が重なって大飢饉が発生。これによる餓死者は200万人以上とも言われている。こうした各国の民間人を含む多大な被害事実もまた、日本の戦争責任と呼ばなくてはならないものだ。

 だが、安倍首相は「真珠湾訪問で『戦後』を完全に終わらせる」と嘯き、こうした加害事実や戦争犯罪をまるごとすべて過去のものにしようとしているのだ。しかも、前述したように、日本のマスコミは今回の真珠湾訪問を“歴史的快挙”のように報じるばかり。安倍の言う「『戦後』を終わらせる」ということが、実際には何を意味しているかにほとんど触れようとしない。

 そんななか、25日には映画監督のオリバー・ストーンや高橋哲哉・東京大学教授など、日米韓の学者ら53人が安倍首相の歴史認識を問いただす公開質問状を発表した。

 質問状はまず、〈親愛なる安倍首相〉から始まり、1941年12月8日に日本が攻撃した場所は真珠湾だけではないと指摘したうえで、安倍首相の歴史認識に関して3つの質問をしている。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

安倍首相が“真珠湾訪問”で欺瞞のスピーチ! オリバー・ストーン監督らが徹底批判するも日本のマスコミはのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 八代の降板なし『ひるおび!』のダブスタ 室井佑月と上地雄輔で対応の差
2 「詩織さん全面勝訴」で証明された警察と検察のおかしさ! 
3 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
4 河野太郎に実は「コロナわかってない」説! 今頃、パルスオキシメーター解説
5 高市早苗が右翼隠しに躍起! 反ワクチン極右活動家が高市支持デモ計画も
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
8 安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
9 黒人差別問題でK-POPファンが差別主義者を撃退!
10 総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
11 東京五輪チケットに「首相枠」、聖火ランナーも「桜を見る会」状態
12 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
13 八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
14 山口敬之氏が詩織さんに卑劣すぎる反論
15 共謀罪で小林多喜二の悲劇が再び現実に
16 安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
17 安倍が支援、高市早苗が「さもしい顔して貰えるもの貰う国民ばかり」
18 高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
19 室井佑月の『ひるおび!』降板で麻木久仁子が滝川クリステルに疑問
20 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
1安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
2八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
3山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
4八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
5高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
6総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
7八代の降板なし『ひるおび!』のダブスタ 室井佑月と上地雄輔で対応の差
8河野太郎に実は「コロナわかってない」説! 今頃、パルスオキシメーター解説
9高市早苗が右翼隠しに躍起! 反ワクチン極右活動家が高市支持デモ計画も
10 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
11河野太郎が会見で露骨な安倍忖度!森友再調査の質問に答えずワクチンで大嘘
12自民党政権が「一般病床削減」を継続、看護師5万人削減の計画も
13安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
14DHCテレビが敗訴判決!辛淑玉が語る「犬笛によるヘイト」と判決 
15倉持仁院長の総裁選をめぐる正論に橋下徹やネトウヨがいちゃもん

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄