「AV撮影で人権侵害」の国連報告書に紗倉まな、天使もえ、川奈まり子らAV女優が一斉反論! その是非は…

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 B子さんの事例はもっと衝撃的だ。彼女もA子さんと同じく「グラビアモデル」という名目で事務所と契約を締結したのだが、仕事内容に関しての詳しい説明もないまま、撮影開始直前にAVの撮影だと知らされた。当然B子さんは拒否したが、違約金が発生すると脅され、止むなく出演。このケースでは「違約金が払えないなら親に請求する」とまで脅迫されたと言う。その後も違約金の脅しは続き、彼女はAVへの出演を余儀なくされるが、撮影内容は過激化の一途をたどる。それは「避妊具もつけないまま複数人の精液を無理やり膣内に注入される」「膣内に男性器に見立てた管を通し大量の卵白等の液体を何時間も続けて流し込まれる」といった残虐なものだったと報告書には綴られている。

 このような、スカウトマンなどによる虚偽の誘い文句に騙されてアダルトビデオへの出演を強要されるというケースが報告書では多数あげられている。なかには、自分のAVが販売されていることにより精神的に追いつめられ、首吊り自殺してしまった事例まで書かれていた。

 もしもこれが事実なら由々しき事態だが、しかし、この報告書が公表された直後から、AV業界で働く人々からその内容について疑問の声が多数寄せられた。まず一番最初に声をあげたのが、被害にあっているとされているAV女優たちである。

 恵比寿マスカッツのメンバーでもある大人気女優の天使もえはツイッターに〈大抵のスカウトさんって断ればスーッと消えていくものなのに、そんな怖い人たちとまずどこで出会っているのかが不思議です〉と書き込み、また、河西あみは同じくツイッターに〈無理やり出されてる人一人も見た事ない〉〈いつの時代の話してるのこの人たちは…〉と綴った。ベテラン女優のみづなれいも〈読んだけど意味わかんなかった。なんだこれ?〉とツイッターで発言するなど、現役で業界にいる人間からは、報告書の内容と現状があまりにもかけ離れているとの主張が多く寄せられた。

「SPA!」(扶桑社)16年4月5日号では、紗倉まなもインタビューでこのように答えている。

「確かに90年代のAV業界では、スカウトマンに声をかけられた女のコが、よくわからないままカメラの前で裸にさせられることがあったようです。いまの所属事務所のマネージャーや社長は、昔話として聞かせてくれたし、私もそう思っています。
 私が見ているAV業界と、被害を訴えているコたちが見ている業界は違うのでしょうか。この問題は痴漢冤罪と似ていて、「言った者勝ち」の部分があります。もともと世間からのイメージがよくないAV業界だから、なおさらです。」

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