連続放火犯・くまぇりが獄中手記を発表!彼女に起きた心境の変化とは?

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「創」2014年9・10月号(創出版)

 8年前、長野県諏訪市近辺で発生した連続放火事件の犯人として服役中の「くまぇり」こと平田恵里香。彼女の獄中手記が月刊誌「創」(創出版)9・10月号に掲載されている。

 改めて事件を説明しておくと、06年、放火事件が発生するたび、自分のブログに「こわいよ~」などと写真入りでアップしていたのが20歳の平田だった。彼女は「日本一の熊田曜子さんのソックリさんです」として「くまぇり」を自称し、「週刊SPA!」(扶桑社)の取材を受けていたことなども相まって逮捕後の報道は加熱。「諏訪を有名にしたかった」などと放火の動機を語ったことなどもあり、ネット上を中心に話題を集めることになった。

 当時、「創」は逮捕された彼女に接触し、判決直前に書かれた彼女の手記を掲載しているのだが、では、今回の獄中手記にはいったい何が書かれているのか。

「今年の7月8日で逮捕されてから丸8年が経ちます。この8年間、色々なことがありました。逮捕当時はもう人生終りだと思い、絶望の淵に居たけれど、捕まらなかったら、今の自分はなかったと思います。捕まって全てを失ったことで、私は「大切なこと」沢山気付きました」

 手記はこんな書き出しで始まっている。刑務所内での生活を綴りながら、事件を起こしてしまった当時の自分を冷静に振り返り、後悔の気持ちや、家族のありがたさについても書かれている。

「今思うと、当時の私は何て我がままでどうしようもない悪女だったのだろう、と情けなくなります」
「もっと家族を大切にすれば良かった。一緒に暮らしていた時に何で気付けなかったんだと、悔やみました」

 また平田は以前の手記で「小学校時代からいじめにあって不登校」になり、「両親も仕事がちで家にいなかった」といった学校や家庭環境が背景にあり、「学校の思い出を消したかった」として、出身中学校に火をつけたこと、さらにパニック障害だったことなども告白しているが、今回も事件を起こした大きな理由として「パニック障害」と、それを抑えるために服用していた薬のオーバードーズによって、常に朦朧とした状態にあったことを挙げている。そのうえで、収監当初は「もう誰か殺してください、という位辛かった」という禁断症状があったものの、刑務所での生活によってすっかり抜け出せたという。

「そして自分としても一番嬉しいのが、あれほど苦痛だったパニック障害が治ったことです」
「薬漬けだった頃はいつも頭がボーっとして、薄いベールを被ったようでしたが、体内から薬が抜けると、視界がクリアになり、脳がシャキンとした感じで思考回路もしっかりしたのをはっきりと実感しました」
「これからは何があっても精神薬には頼りたくありません。もうあの頃の私には戻りたくないです」

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