話題の『いだてん』俳優・古舘寛治の安倍批判ツイートがキレキレ! ネトウヨの攻撃にも怯まず安倍政権を「独裁」「全体主義」と徹底批判

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話題の『いだてん』俳優・古舘寛治の安倍批判ツイートがキレキレ! ネトウヨの攻撃にも怯まず安倍政権を「独裁」「全体主義」と徹底批判の画像1
古舘寛治Twitterより


 最近、にわかに注目を集めているツイッターがある。『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)、『リーガルハイ』(フジテレビ)、映画『勝手にふるえてろ』、映画『マイ・バック・ページ』など数々の映画・ドラマに出演してきた俳優の古舘寛治によるものだ。

 古舘は、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)にも出演しているが、そんな古舘が7月2日、ネトウヨから送られてきた〈NHK大河という、公営放送の看板番組に出てる俳優の古舘寛治が政治的に偏った発言繰り返すのはいただけないので、各所通報しておきました〉というリプライを引用リツイートするかたちで、このように反撃したのだ。

〈私通報されたようです!
なんの罪なんだろ?
政治偏向罪?俳優政治発言罪?
アベ批判罪??
俺日本にいるつもりだったんだけど、、、
どこの国に迷い込んだんだ?
おっそろしいな〜
私はどうも全体主義国家に
いるようですぞ!!!
(いつ飛行機に乗せられたんだろ・・・??)〉

 見事な切り返しだが、しかし、問題は、古舘がこうした反論をせざるをえなくなっているこの国の言論状況だろう。

 たしかに古舘の安倍政権批判は筋金入りで、かなり早い段階から安倍政権の危険な本質を見抜き、警鐘を鳴らし続けていた。

 安倍晋三が自民党総裁に返り咲き首相再登板直前にもすでに、危惧を表明。安倍が自衛隊の国防軍化に取り組むという発言を取り上げたニュースをリツイートして、こう批判していた。

〈未来の見えない国で必ず出てくるのがこういう輩。「強さ」や「力」を売りにする。これで自民に政権戻ったらもう笑うしかないにょ~。〉(2012年11月23日)

 そして、安倍首相が誕生すると、その筆鋒はどんどん鋭くなっていく。

〈ぼくをフォローしてくれてるような方々はみんな知ってると思うけど、自民の改憲案が通ったら、自民党批判ツイートしてるぼくはおそらく逮捕されます。国民を権力から守るために作ったのが憲法。改憲して国民を縛ろうとしてるんです。いや~ん。〉(2013年8月2日)

〈原発、改憲案、TPP、どれをとっても現政権の政策は一握りの権力者のユートピアに向かってる。しかしぼくらはその権力者と同じ1票を持っている。
その力を使ってそろそろ舵を切らなきゃね。〉(2014年12月6日)

〈「辺野古移設以外にない」という政府の言葉は如何に日本政府に日本国の主権がないかを物語っている。日本にあるアメリカ軍基地を政府はどうすることもできない。なんて国だ。〉(2015年4月5日)

〈羊は仲間の弱い羊をいじめるけど羊飼いには服従する。〉〈沖縄はこれ以外の何物でもないよね。つまり俺らマジで羊!〉(2018年12月15日)

〈一部の権力者だけでは戦争も恐怖政治もできない。その取り巻きの権威主義者の数が大多数になる時にそれは実現する。それはそんなにありえない遠い話ではない。〉(2018年12月16日)

 だが、市民が目の前の政治や政策に対してこうした批判の声を上げることは当たり前だし、安倍政権の体質に警鐘を鳴らす古舘のシャープな切り込みは、むしろ民主主義を守る意味で貴重とさえ言える。

 ところが、芸能人やタレント、キャスターがこうした政権批判をすると、ネトウヨや安倍応援団は必ず炎上攻撃を仕掛け、テレビ局やスポンサーに「通報」をして、起用しないように圧力をかける。その結果、テレビ局はこうした芸能人の起用に二の足を踏むようになり、芸能人も干されるのを恐れて、口をつぐむようになる。

 つまり、古舘は今回、まさにその圧力の標的にされたということだ。これまでも、ツイートのたびにおきまりの「俳優風情が政治に口を出すな」という類の罵詈雑言を浴びせかけられてきた古舘だが、とうとう「各所通報します」などというネトウヨ定番の卑劣な脅しまで受けてしまったのである。

ネトウヨに「通報」を脅されたあとも怯まず政権批判を続ける古舘寛治

 だが、古舘が素晴らしいのは、こうした卑劣なやり口に口をつぐむどころか、真っ向から反論し、その圧力の本質を明らかにしたことだ。

 古舘は今回、冒頭で紹介した反撃ツイートと同日に、こうツイートしている。

〈実質上言論の自由が保障されてるはずの国でこんなに政治発言がしにくい国は日本くらいでしょう。つまり他の国よりずっと全体主義が近い。現に僕に絡んでくる人たちは無意識にせよ全体主義を渇望している。現政権を批判する事自体が許せないのですから。「政府に楯突くなんて許せん!」ですから〉

 古舘はいまの日本の言論状況が「政治的発言でなく、政権批判が許されない」という極めて全体主義的なものであることを、喝破したのだ。

 しかも、古舘はその後もまった怯むことなく政権批判を続けている。大きな注目を浴び、ネトウヨから激しい攻撃を受けても、黙ったりしない。

 たとえば、7月3日には、安倍政権が官庁幹部との面談記録を一切残していないというニュースを受けて、〈これもう独裁者でしょ?アウトだよ 辞めてもらうしかない〉と一刀両断。さらに、参院選公示の2日後、7月6日にはこう呼びかけた。

〈「独裁政権のよう」な今の日本政府があり、それを背景に権威主義者たちは上からモノを言う。それに加えて多くの無関心層がいて、利権で誘導される巨大な経済界がある。与党の勝利は硬いです。それでいいのか?本当に?自分の周りを巻き込んで行くしかないです。傍観者ではなく参加しないと。〉

 また、7月11日には、例の三原じゅん子議員と安倍首相の政見放送について、こんな怒りのツイートも投稿している。

〈この気持ち悪い政見放送をみんな見てるのかな?見た上でこの党にまた託すのかな?やはり学習性無気力が社会的に蔓延しているとしか思えない。諦めが先に来る社会じゃなきゃこんな政治家を容認するわけがない。希望を感じて一票を投ずる先じゃないよね??〉

古舘はなぜ政権批判を止めないのか。古舘がツイートした「日本への思い」

 この古舘の強さはいったいどこから来ているのか。それは、ネトウヨから「反日」と攻撃を受けている古舘こそが、本気でこの国を愛し、社会をよくしたいと考えているからだろう。

〈日本が好きだから
祖国を愛してるから
腐った政治をマトモに変えたい
良い国にしたい
それが俺のメンタリティー
何でもかんでも
クソでも愛するってのは
盲目に我が子を愛する
「うちの子最高」な
モンスターペアレンツと
全く同じでしょ〉(6月25日)

 また、古舘はツイートを通して繰り返し繰り返し語っているのは、「黙らない」ことの重要性だ。

〈私ごときが何を言おうと世の中変わらないんです。でもそういう人間が多数になれば必ず世の中変わる。反対に皆んなが黙れば何も変わらない。
ならば、「言う」か。「黙る」か。どっち??〉(5月28日)
〈自由を守るためには自由を行使しないといけない。行使しないで忖度ばかりしてたらそのうち自由は奪われる。権力側は自由を奪い取りたいんだから〉(5月11日)

 大河ドラマにも出演するような実力派の俳優がこういった言論を続けていることは、保守化が進み、権力に批判的な発言がタブーとなっている現状において、希望のひとつである。

 古舘にはこれからも発言を続けていってもらいたい。その行動が日本社会の閉塞感を打ち破るための確かなきっかけのひとつになるのだから。

最終更新:2019.07.14 09:09

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