読売ジャイアンツの選手にまたもや暴力団との交際発覚! 坂本や長野まで…切っても切れないヤクザとの関係

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読売巨人軍公式サイトより


 ペナントレース真っ最中、現在、広島を追い2位につけている読売ジャイアンツにまたしてもスキャンダルが起きた。

 巨人にまつわるスキャンダルといえば、福田聡志、笠原将生、松本竜也、高木京介らが関わった一連の野球賭博問題は記憶に新しい。この問題については現在、その背後にいると思われる暴力団の関与について捜査が進んでいるが、決定的な証拠はなかなか掴めずにいる。また、巨人OBの清原和博も薬物事件で有罪判決も受けたばかりだ。

 そんななか、読売ジャイアンツの選手らに暴力団組長との交際疑惑が浮上している。

 そのスクープを掲載したのは、先日木曜日に発売された「週刊文春」(文藝春秋)2016年8月4日号。記事によれば、元巨人軍OBでプロ野球解説者の橋本清氏の仲介で暴力団組長(13年に上部組織から破門されおり、現在は元組長)とプロ野球選手が次々と接触。OBも含めると、その数は8球団で28名にもおよぶという。元組長のSNSには、福岡ソフトバンクホークスの内川聖一や千葉ロッテマリーンズの唐川侑己とのツーショット写真が投稿されているうえ、他にも多くの選手らとの交流の形跡があるというが、そのなかでも頭ひとつ抜けて多いのが、読売ジャイアンツの選手との交流であった。

 日本野球機構(NPB)によると、巨人の選手で元組長と関係をもった人の数はOB含めて8名。そのなかには、キャプテンの坂本勇人、選手会長の長野久義や内海哲也らがおり、彼らは元組長と何度か一緒に食事をしているという。これは言うまでもなく、暴力団関係者との交際を禁じている野球協約第180条の違反である。

 これを受け、NPB側はさらなる調査をしているとのことだが、その進捗は芳しいものではないらしい。記事ではNPB関係者のこんなコメントが掲載されていた。

「NPB側は順次、選手に事情を聞いていく方針ですが、中には正直に話していない選手もいる。本件に関与した選手や球団の数はさらに増えることが予想されます」

 野球ファンからは、「またもや巨人か……」と諦めも入り交じったため息が漏れているが、これまでの歴史を紐解けば、巨人と暴力団の「黒い交際」は今に始まったことではない。むしろ、読売ジャイアンツの歴史は、暴力団との関係の歴史とすら言い換えてもいいのかもしれない。

 巨人選手と暴力団の関係というと、真っ先に思い浮かぶのが、「週刊文春」12年6月28日号のスクープ記事を端緒に一気に盛り上がった、原辰徳が暴力団関係者に1億円を渡した騒動である。

 騒動の発端は1988年前後、常宿としていた兵庫県のホテルのスタッフと原が不倫関係に落ちたことに始まる。ほどなくして二人の関係は終焉を迎えるが、その最中、彼女が心中の苦しみを綴っていた日記帳が、ある暴力団関係者にわたる。その日記には、妊娠・堕胎の一幕が書かれていたとの報道もあった。そして2009年、偶然手にした日記をネタに原は暴力団から脅迫を受ける。なんと、その額、1億円。しかし、原は警察に相談することもなく1億円を用意し、その暴力団関係者にお金を渡してしまった。

 この暴力団関係者はその後、交通事故で亡くなるが、それを機に原は別の暴力団関係者から日記をネタに再び脅迫を受けるようになる。ここで遂にスキャンダルが世間に発覚。過去の女性関係も、問題となる1億円の件もすべて表沙汰となった。

 原と巨人はこの報道によって名誉を傷つけられたとして発行元の文藝春秋を相手に損害賠償などを求める裁判を起こすが、この件に関しては今年6月、最高裁が巨人側の上告を受理しないことを決定。原の暴力団との関係を報じた記事が真実であることが証明されたと同時に、巨人の敗訴が確定している。

 他にも例をあげていけばキリがない。たとえば、清原和博。1999年には、96年の大みそかに彼が暴力団関係者とともにゴルフをしている写真が「週刊現代」(講談社)などに掲載された。しかも、そのゴルフは単なるゴルフではなく「賭けゴルフ」であったとの疑惑も起こり、当時清原は球団から厳重注意処分を受けている。

 また、同じ99年、今度は桑田真澄が暴力団組長とにこやかに酒宴に興じる写真をこれまた「週刊現代」に掲載され問題となった。桑田はそれ以前にも、90年、元運動具メーカー社員・中牧昭二が書いた『さらば桑田真澄、さらばプロ野球』(リム出版)で、元暴力団員の会社社長から金品を受け取っていたということ、さらに、常習賭博で逮捕歴のある人物に自身の登板予定を教えていたという、野球賭博をにおわせるような行動を暴露され大騒動を起こしたことがある。

 桑田はこれに対し、金品の授受に関しては認め、球団から謹慎1カ月、罰金1000万円の処分を受けている。しかし、野球賭博への関与に関しては一貫して否定。巨人と桑田は著者の中牧氏を相手取り1億円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を起こした。この裁判は半年後、桑田が野球賭博に関与していないことを確認して和解にいたるが、裁判の過程で、桑田が自分の登板日を知人など第三者に教えたことがあるというグレーな事実が明るみになった。

 他にも、「週刊文春」2013年11月7日号には、今回の件でも名前が出ている内海哲也が広島のキャバクラ嬢との間に起きた交際トラブルの解決を、暴力団員に100万円を支払い依頼した経緯が掲載されている。

 暴力団とズブズブの関係であったのは選手だけではない。球団職員も同じだ。

 その昔、まだ野球人気が高く、巨人戦の入場券がプラチナチケットだった頃、東京ドームのチケットの一部が暴力団関係者に横流しにされていた。これは、東京ドーム完成前、後楽園球場時代から続いている因習であり、02年にはそのことが明るみになり、東京ドーム社の社長が陳謝する事態となったこともある。

 00年6月24日号の「週刊現代」には、かつて巨人軍広報部長だった若林敏夫氏が告発手記を掲載。その裏事情を明かしている。

 若林氏がその裏のつながりを知ったのは、当時、興奮した応援団員同士でケンカになるケースが絶えなかったことを問題視し、大きく8つに分かれていた応援団を一元化して、ケンカの撲滅へと動いたのがきっかけだった。だが、そこで接触した各応援団の代表が口にしたのは「S会のスズキさんに聞いてほしい」といった言葉だった。

 そこで、若林氏は「スズキ」なる男と対面し、驚きの事実を知ることになる。この男が東京ドーム社から横流しされたチケットを応援団に売りさばいていたのだ。そして、こんな言葉を口にしたという。

「考えてもみろよ。ファンが長い列をつくってよ、開門を待っているのによ、誰かが悪さしたら、どうなる? 警察だって、そこまで面倒みてくれねえだろう。オレたちのお陰で、ファンは安心して並んでいられるし、ゲームも無事に進むんだよ。
 チケットを持ってるぐらいのこと、あったりめえだろう」

 ここで、若林氏は、ダフ屋にまわっているチケットもこの男によるものかと追求。すると、こう怒鳴り散らしたという。

「なんだとお! それをいうなら、巨人の出入りの運動具屋の小僧が、チケットをダフ屋に売りに来るのはどうなんだよ。エエ! あんなのは球団職員が余ったチケットを運動具屋に売りにいかせてるんじゃないのか!」

 こういった、これまでのジャイアンツの歴史を見ていけば、今回の元組長との交際疑惑など可愛いものとも言えるのかもしれないが、もうそんな甘いことを言っていられるような時代ではない。

 ただでさえ、プロ野球への信頼が失墜している状況である。これ以上、野球ファンを失望させないためにも、徹底的な状況の把握が求められている。
(井川健二)

最終更新:2016.08.05 06:09

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