偏向番組『そこまで言って委員会』が「保育園落ちた」ブログを総攻撃! 津川雅彦は「書いた人間が死ね」

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『そこまで言って委員会NP』で暴言を吐いた津川雅彦(グランパパプロダクションHPより)


 昨日3月20日に放送された『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)が炎上している。火をつけたのは、俳優の津川雅彦の発言だ。

 まず、番組では例の「保育園落ちた日本死ね」問題を取り上げたのだが、番組側がゲストパネラーに尋ねたのは、「『匿名ブログ』を国会で取り上げるのは、ありorなし」というもの。いま、多くの人たちが「保育園落ちたの私だ」と怒りの声を上げているのは、安倍政権による子育て支援の不十分さと、与党議員がヤジを飛ばす態度からして待機児童問題に真剣に取り組むつもりがあるのかという不信感からだが、番組はこうした問題の焦点をずらし、「そもそも国会で議論するに値する話か?」と混ぜ返したのだ。

 この設問の時点で「保育園落ちた」問題を批判的に取り上げようとする制作者サイドの思惑が見え隠れするが、司会の辛坊治郎が「民主党の国会議員も(国会で)訊く(質問する)前に、(ブログ主)本人に聞こうと思えば聞けるのに、なぜそれをせんっていう話」と述べると、今度は元横浜市長の中田宏が「(国会での抗議デモの)このなかには共産党の吉良(よし子)参議院議員がいた」「(高収入の吉良議員は保育園に)落ちるの当たり前」と批判。さらには金美齢も「私も保育園落ちましたよ。年子2人抱えて」「でもまかり間違っても死ねなんて言いませんよ」と言い出した。

 ……たとえ高所得だとしても保育園への入園資格はあるし、「落ちるの当たり前」という“当たり前”がおかしいと訴えているのに、元市政運営のトップがこの認識とは。それに、金美齢が子どもを保育園に入園させようとしたのは大学院生時代と言うが、金が大学院を卒業したのは1971年のこと。推測するに当時は0〜1歳児保育を行う保育園は少なく、そのために入園できなかったのではないだろうか。自分がその苦労をガマンしたからといって、なぜそれを他人にも強いるのか。どちらにせよ、現在問題となっているのは安倍政権が「女性の活躍」や「子育て支援」を掲げながら真摯に困っている人たちの声に耳を傾けないことであって、昔の経験を語られても何の意味もない。ここまででも酷い内容だが、極めつきは津川の吐いた暴言だ。

 じつは、問題を矮小化しようと躍起のパネラー陣のなかで、女優の北川弘美は「(日本死ねという)表現が悪いっていうのもわかるんですけど、この言葉でしか表現できなかったお母さんの気持ちはすごくわかる」「ほんとうはみんな思っていたこと」「ヤジを飛ばす議員の方を見ていると、ほんとうに(待機児童問題を)重要視しているのだろうか?とすごく疑問に思えて」と真っ当な見解を述べたのだが、そこに津川が「死ねって言葉は許せないでしょ? 許せるの?」と割って入った。そして、こう言ったのだ。

「書いた人間が○○ばいいよ」

 ○○の部分は音が被せられ放送されなかったが、話の流れを考えればあきらかなように、津川は「死ねばいい」と言ったのだろう。

「日本死ね」というのは怒りを国の政策にぶつけたものだが、「書いた人間が死ねばいい」というのは個人に対する明白な暴言である。しかも津川の発言が恐ろしいのは、「日本に逆らうような者は死ねばいい」と言っているに等しいことだ。

 以前も本サイトでお伝えしたように、津川といえば、特攻隊を礼賛したり、徴兵制の復活を訴えたりというネトウヨ脳の持ち主。左翼や朝日新聞を徹底的に敵視し、それらが日本人を堕落させたと主張、挙げ句には東日本大震災について「キリストの如く贖罪適格者として白羽の矢が当てられたのが、日本の元祖である東北の人々」と述べたこともある。「書いた人間が死ねばいい」という暴言が出てくるのも頷ける人物だ。

 だが、津川の発言以上に背筋が凍ったのは、津川がこの暴言を吐いたあと、スタジオでは大きな笑い声が起き、司会の辛坊も大爆笑して見せた場面だ。読売テレビはこんなグロテスクな内容を、よく躊躇わず日曜の真っ昼間から放送したものである。

 そもそも、この『そこまで言って委員会』という番組は、本サイトでも繰り返し指摘しているように“地上波のチャンネル桜”と呼ばれるほどで、毎度と言っていいほど嫌韓反中発言が飛び交い、ネトウヨの養成に一役買ってきた番組だ。

 それだけでも放送倫理上、大きな問題を抱えた番組だと言わざるを得ないが、最大の問題は、このような番組に、安倍首相が何度も出演しているという事実だろう。

 現に安倍首相は、昨年9月4日、国会での安保法制の議論の真っ只中に、わざわざ大阪入りして同番組に出演。首相に返り咲いた後の2013年には1月と6月になんと2回も出演し、首相ではないあいだには11回も出ている。つまり、このヘイトにまみれた番組を、安倍首相はたいへんお気に召しているようなのだ。

 それも当然だ。番組には前述の辛坊や金、竹田恒泰といった安倍首相の応援団が数多く出演しており、実際、津川雅彦は「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」発起人のひとりであり、金美齢も代表幹事を務めていた。安倍首相が番組に出演すれば、そんな応援団がパネラーとして揃い、暖かく迎えてくれる上、自分の主張を先回りして肯定してくれる。しかも今回の津川らの発言に顕著だが、自分が出演していないあいだも応援団は周辺国の脅威を煽り、一方で保育園問題などの政権を批判する声をも封じるような内容を地上波で放送してくれる。安倍首相がひいきにするのも無理もない。

 だが、逆にいえば、これこそが“偏向報道”の極みではないか。安倍首相が言う「公平中立」や、放送法の「不偏不党」に抵触しているのは、まさにこの番組のほうだろう。
(水井多賀子)

最終更新:2017.11.24 09:10

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