飯島愛ブログ閉鎖を機に振り返るAV女優たちの“非業の死”…他殺、心中、ジャニーズとの交際のもつれで自殺も

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飯島愛オフィシャルブログ『飯島愛のポルノ・ホスピタル』より


 2008年12月24日、自宅マンションで亡くなっているのが発見され更新が途絶えた後もコメント欄への書き込みが絶えず、電子空間のなかの「聖地」となっていた飯島愛のブログ『飯島愛のポルノ・ホスピタル』が、彼女の誕生日である10月31日をもって閉鎖されることが発表され話題を呼んでいる。

 映画化やドラマ化もされたベストセラー『プラトニック・セックス』(小学館)など、自らのつらい過去や心の闇をあけすけに語りながら、それでも強く生きた彼女の姿勢は、亡くなった後も多くの信奉者を生み、そのコメント欄には〈さみしくてね、ねむれなくてね、ごはんも食べられないんだぁ。愛さんもこんな気持ちだったのかな〉〈アタシは、嘘つきなんだ。アタシに生きてる価値なんて、あると思う? 最低だよ〉といった、天国にいる彼女に語りかけたり、悩みを打ち明けたりといったコメントが大量に書き込まれるようになった。15年10月7日現在、そのコメントの数はなんと71600を超える。そのように心疲れた人々の集まる拠り所となっていったことを受け、飯島愛の両親が『ポルノ・ホスピタル』の運営を引き継いできたが、高齢となり管理業務が負担となったことを理由に今回閉鎖へといたったそうだ。

 そんな飯島愛だが、警察の公式発表では「肺炎」が死因とされているものの、違法薬物が原因との説、歯の痛み止めとして処方されていた薬が突然死を招いたという説など、真相はいまだ闇に包まれている。飯島愛といえば、タレント活動前にAV女優として大変な人気を博していたことは周知の通りだが、AV女優には飯島愛のように謎の死・非業な死を遂げた人が大変に多い。これを機会に振り返り、改めて喪に服したい。

 まず有名な例では、林由美香があげられる。AV女優として400本、ピンク映画では200本以上に出演。また、平野勝之・カンパニー松尾といったスターAV監督とも公私にわたって深い関係をもっていたことでも知られ、AV業界の「ミューズ」のような存在だった。訃報が報じられたときは『報道ステーション』(テレビ朝日系)でも追悼特集が組まれるなど、カルト的な人気を誇ったAV女優である。

 そんな彼女は05年6月27日、音信不通となっていることを心配した平野勝之や林由美香の母により自宅で亡くなっているところを発見される。享年34歳だった。この遺体発見の様子は平野勝之により撮影されており、その衝撃的なシーンは、平野と林の不倫関係を記録した平野監督のドキュメンタリー映画『監督失格』に収録されている。遺体を発見した瞬間に林の母が発した絶叫と泣き声は、映画を観た者の脳裏にこびりついて離れないほどの衝撃がある。

 遺書などは残されていなかったものの、警察は事件性がないと判断した林由美香の死。しかし、この件も単なる自然死とは片付け難い憶測を呼ぶ。「アサヒ芸能」(徳間書店)12年7月26日号には、彼女の母のこんな証言が掲載されている。ちなみに、余談だが林の母は、ラーメンチェーン「野方ホープ」を運営する会社の代表取締役だ。

「家の中なのに、なぜ、足の裏が真っ黒になっているの? ヘンじゃないの?」
「由美香の遺品を整理していたら、明らかに偽造された『500万円の借用書』が出てきたり、由美香から100万円を借りたまま返していない女もいた」

 ひょっとしたら、家の中なのに足が真っ黒になっていたのは、玄関先で何者かともめたからではないか? いずれにせよ、真相はもう藪の中だ。

 そして、「AV女優の謎の死」というと、もうひとり代表的なのが桃井望だ。桃井望は、いわゆる「ロリ巨乳」ジャンルのAV女優として人気を博し、出演した作品は150本以上。いわゆる、企画単体女優(キカタン)ムーブメントの火付け役のひとりでもあった。しかし、02年10月12日、長野県塩尻市の河川敷で炎上した車内から男性の死体とともに焼死体で発見される。享年24歳だった。

 警察の検証では、双方の身体に複数の刺傷があることから、無理心中と他殺、二つの線で捜査が進められたものの、真相はいまだに分かっていない。着火した灯油の容器が見つからない、二人とも靴を家に残したままであったなど、心中とするには釈然としない点が少なくない。「新潮45」(新潮社)03年1月号・2月号に掲載された、ノンフィクションライター駒村吉重氏による「人気AV女優心中怪死ミステリー」には、男性に暴力団とつながっている疑惑があったり、借金があったりといった事実が明かされているが、いずれにせよ、この事件もいまだ真実は闇に包まれている。

「AV女優」という、体力的にも精神的にも酷使される仕事を続ける彼女たちは、「自殺」という悲しい死を迎える者も少なくない。そのなかのひとりが、美咲沙耶。AVメーカー「S1」や「MOODYZ」の専属女優として活躍した彼女だったが、07年7月6日、自宅マンションにて首を吊った。享年21歳だった。その引き金となったのは恋人との離別があったとされ、遺作となった『しのぎシリーズ1 極悪非道凶悪な婦女暴行レイプの実態』(現代写楽)撮影時には、現場のハウススタジオで「ここ、最近別れた彼の家の近くなんだよね」とつぶやき、撮影後は30分以上泣き崩れていたというエピソードも残されている。

 このような恋人との離別に端を発した自死の例は、04年8月19日に同じAV業界の恋人との結婚が破談になったことを苦に飛び降り自殺した倉沢七海、福岡ダイエーホークス(当時)吉武真太郎選手との交際関係のもつれから精神的バランスを崩し命を絶った苺みるく……などなど枚挙に暇がなく、「AV女優」という特殊な環境で働いていた彼女たちの「孤独」がいかに強いものなのかが忍ばれる。

 そんななかこれらの例とは別に、「芸能界の掟」を破り、結果として死にまで追いやられたAV女優が二人いる。そちらをご紹介して本稿を閉じたい。

 まずは、麻生美由樹。AVデビュー前は舞台や映画にも出演していた彼女は、08年2月に本名でAVデビュー。その際、週刊誌などで「50人以上のお笑い芸人とセックスした」と暴露。マギー審司・Take2の東貴博らとの関係を語った。この行為が猛烈なネットバッシングを呼ぶ。匿名掲示板はもとより、キングコング・西野亮廣までがブログに以下のような文章を投稿する大炎上へと発展した。

〈『50人以上の芸人とヤッた』と言って、ツーショット写真やメールのやりとりを公開していた女が非常にムカつくという事です。
 暴露本なんかを出すクソ野郎と同じ理由であの女が嫌いです〉

 世間からの猛烈なバッシングに心を病んだ彼女は、2ちゃんねるに「麻生美由樹」という名前で、

〈近いうちに確実に自殺するつもりです。生まれてきてすみませんでした〉
〈混ぜるな危険を通販で昨日注文しました。私が死ぬのをどうぞご期待ください〉

 という書き込みを残す。そして、08年4月18日、硫化水素で命を絶った。享年20歳。「ネットいじめ」の構図が引き起こした残酷な末路だった。

 最後に紹介するのは、ジャニーズ事務所のタレントたちとの華やかな交際を明かした、AYA。AYAは、小室哲哉プロデュースのユニット「L☆IS」のメンバーとして96年にデビュー。しかし、グループはほどなくして解散。それ以降はタレントやレースクイーンとして活動し、09年にAVデビューする。しかし、10年10月23日、自宅マンションから飛び降り自殺。享年30歳だった。

 彼女はジャニタレとの交際が盛んで、特に、嵐のメンバーとは深い仲だった。「週刊文春」(文藝春秋)10年11月11日には、それぞれのメンバーとの2ショット写真とともに(大野との2ショットはキスしている写真だ!)、以下のようなコメントが掲載されている。

〈最初にエッチしたのはマツジュン(松本潤)。彼がまだ中二の時だった。元(ジャニーズ)ジュニアの友達に紹介されて、(櫻井)翔君と一緒に私の部屋に来たの。嵐が結成される前で、彼もまだジュニアの一員だった。中学生のくせに大胆で、口の中に出されてけっこうビックリした。翔君はその時、別の子とイチャイチャしてた〉
〈サー(大野智の愛称)はね、初めて会ったときはモサッとした印象だったけど、付き合ってみると凄く優しくてノリがいい。ああ見えて五人の中で一番運動神経がよくて、歌もダンスも上手いんだよ。キスも上手だった……〉
〈ナリナリ(二宮の愛称)ともジュニアの頃からの知り合い。でも、彼はカラダばっかり。急に電話で品川に呼び出されて、公衆トイレで……ってこともあった〉

 なんと、当時はジュニアの一員だった後の嵐のメンバーを食い散らかしていたというのだ。しかし、このような奔放な付き合いはほどなくして事務所に知られるところとなり、07年頃には「ブラックリスト」入り。彼らとの交際は終わったようだ。

 しかし、彼女の持っていたジャニーズメンバーとの写真は後に週刊誌などに流出され大騒動を巻き起こす。08年に大野が大麻を吸いながら乱交していたのではないかという疑惑の写真が「週刊現代」(講談社)08年8月9日号などに掲載された騒動があったが、その写真もAYAの持っていた写真が出所なのではないかと言われている。

 このことが、事務所やファンの恨みを買っているという猜疑心を彼女にもたらしたのか、一説によると、死の前、麻布署と渋谷署に駆け込み事情を相談していたという報道もある。このことがAYAを死へ向かわせた原因なのかは分からないが、自死へと向かった要因のひとつであると想像せずにはいられない。

 今月末で飯島愛のブログは閉鎖されてしまうが、閉鎖前に『ポルノ・ホスピタル』を見に行くときは、是非とも、本稿で紹介した「AV女優」として生き、「AV女優」として死んでいった彼女たちにも思いを馳せていただきたい。
(田中 教)

最終更新:2015.10.12 03:43

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