アーティストに関する話題……本と雑誌のニュースサイト/リテラ
安室奈美恵がNHKでもらした衝撃の事実! 本当は5年前に引退するはずだったのにその希望を潰されて…
NHKオンラインより
先日発表された『第68回NHK紅白歌合戦』出場歌手に名前がなく、今後の動向が注目されている安室奈美恵。11月22日に行われた木田幸紀放送総局長による定例会見によれば、NHK側は現在でも紅白出場に向けて交渉を続けているとのことで、果たして今後はどのような展開を見せるのだろうか。
そんななか、安室奈美恵自らこれまでのキャリアを総括し、引退の真相についても語ったドキュメンタリー番組『安室奈美恵「告白」』(NHK)が23日に放送された。
そのなかで安室は引退の理由について、「すごく色々ホントにありすぎて深すぎてというところもあるんですけど」としたものの、同時に、気になる発言をしていた。なんと、いまから5年前、2012年の段階で、安室は翌年に引退する決意を固めていたというのだ。
この年はデビュー20周年にあたり、彼女は5大ドームツアーを成功させているが、事務所側には翌年以降も歌手活動するかどうかは考えさせてほしいと伝えてあったという。
ところが、この希望はかなえられなかった。安室はそのときのことを『安室奈美恵「告白」』でこう語っている。
「最終的に20周年が終わったあとに引退することができなかったので、そのときはすべてを本当にやりつくした、自分の思いのたけも、やれることすべてをやりつくしていたので、20周年のあとに引退できないって知ったときに、『あぁ、どうすればいいんだろう』って、燃え尽きてしまっていたので、次になにをするって考えられずにしばらくいて」
5年前、安室の引退希望をライジング平社長が握りつぶした瞬間
番組では、「なぜ引退できなかったのか?」といった核心を突く言葉は出てこなかったが、「引退することができなかった」という表現からは、20周年以降も歌手としてのキャリアを続けることは彼女自身の本望ではなかったということが読みとれる。
そんな彼女の言葉を聞いて、頭に思い浮かべずにはいられなかったのが「週刊文春」(文藝春秋)2017年10月5日号の記事だ。同記事はまさに、デビュー20周年のタイミングでの安室の引退希望をライジングプロダクションの平哲夫社長が握りつぶしてしたと報じていたのだ。
同記事によると、安室は当時、やはり一度活動を休み、今後も歌手活動を続けるかどうかも含め考える時間がほしいと伝え、そのことはもちろんライジングの平社長も知っていた。しかし、平社長はライブ後の打ち上げの席でスタッフを前に「安室は二十一年目、二十二年目も活動を続けていく」と勝手に発言。彼女の希望とは逆の活動継続を既成事実化してしまったのだという。
安室の事務所への不信感はかなり前から生まれていた。ライジングは2001年に国税庁から年間で25億円という巨額の所得隠しを摘発され、平社長は2年あまりの実刑判決を受けている。安室が稼いだ金をまともに分配もせず、あろうことか脱税までしていたのだ。さらに、ライジングとの“奴隷契約”や不条理な印税などの利益配分なども加わり、安室は不満を募らせていった。
しかし、この平社長の強引なやりかたによって、安室は事務所と完全に決裂。この後、彼女は平社長に対して〈長年ライジングプロでお世話になって来ました私こと安室奈美恵は、現時点までに公表しているお仕事を最後まで精一杯責任をもってやらせていただいた上で、それ以降のアーティストとしての活動を停止し、引退させていただく意思を固めました事を、ここにご報告させていただきます〉と綴った手紙を送ったという。
結局、この対立は事務所独立ということで決着。2015年1月にライジングとの専属契約を終了。レコード契約を結んでいるエイベックス系列のDimension Pointに移籍し、同年6月には個人事務所stella88が設立されている。
独立してもバーニング系の支配から逃れられなかった安室
これをもってマスコミは「円満独立」と報じだが、しかし、その内実は独立などとは程遠いものだった。
というのも、安室のこのライジングからの独立を仲介したのは、バーニングの周防郁雄社長だったと言われているからだ。周防社長といえば、平社長の後ろ盾であり「盟友の中の盟友」とまで言われる昵懇の仲だ。また、昨年発覚した三代目J Soul Brothersのレコード大賞1億円買収疑惑問題でもクローズアップされたように、エイベックスもまたバーニングとは深い関係にある。
「周防社長が引退したがっている安室を説得して、独立という落とし所を用意したようです。ただ、表向きは独立させておいて、実際はその利益をバーニンググループが吸い上げるような構造は温存された。そのひとつがエイベックスとの関係です。もともと安室は、ライジングからの独立騒動の際にエイベックスとの契約も解消しようと考えていたようだったのですが、エイベックスがプライベートレーベルのDimension Pointを立ち上げるというかたちでつなぎとめた」(芸能関係者)
ライジングからの独立後、平社長はマスコミの取材に対し、「移籍料などの条件は一切なかった」などと語っているが、ようするに「同じ籠の中の鳥」状態が続いていたのだ。
そう考えると、今回の引退は、その利権構造と完全に決別するための行動だったのではないだろうか。
今月8日に発売されたベストアルバム『Finally』は現時点で150万枚近く売り上げる大ヒットを記録しているが、実はこの作品はベストアルバムとしていささか特殊な構造をもっている。
『Finally』には、SUPER MONKEY’Sとしてのデビュー曲「ミスターU.S.A.」から最新シングル「Just You and I」までのなかから年代ごとに45曲が選ばれているのだが、そのうち39曲が新たにレコーディングし直されているのだ。
ベストアルバム『Finally』の過去の楽曲が録り直しされていた
こういった大量の新規録音がなされた理由は、いったいなんなのか。それは、レコーディングし直される楽曲のリリース時期を見れば一目瞭然となる。
『Finally』のためにレコーディングし直されるのは、「ミスターU.S.A.」から「TSUKI」までの期間の楽曲。1992年9月から2014年1月までにリリースされたものである。15年12月リリースの「Red Carpet」以降の楽曲はすでに発売されているそのままの音源が収録される。
つまり、ライジング在籍時の曲だけすべて歌い直しされているのだ。これは楽曲に関する権利上の問題と見て間違いないだろう。ライジングが過去の楽曲の使用を拒否したのか、安室がこれ以上自分が「金づる」にされないように新たに録音したのかはさだかではないが、両者の間に横たわっている溝を痛感させられる事実である。
安室は『安室奈美恵「告白」』のなかで引退後の生活についてこのように希望を語っていた。
「引退ってなるとネガティブなイメージってあったりするじゃないですか、でもそうじゃなくて、一つの通過点なので、終わりがあれば次のスタートがあるので、この先の人生のほうがもっと楽しいこと待っているし、もっともっと長いので、新しい発見とか、新しい興味とか、なにかその間に見つけた『やってみたいな』というものがあったら今度はそこに情熱を注いでみるとか、そういう楽しい人生が待っているんじゃないかなって思ったりするので」
バーニンググループから自由になった安室のこれからに期待しよう。
(編集部)
最終更新:2017.11.25 12:15
関連記事
新着 | 芸能・エンタメ | スキャンダル | ビジネス | 社会 | カルチャー | くらし |
公選法違反疑惑浮上の斎藤知事「SNS戦略の企画立案は依頼していない」の言い訳は通用するか? 削除されたPR会社社長の投稿を検証
斎藤知事が百条委員会欠席で「知事会出席」を理由にするも…前の知事時代には政府主催の知事会を欠席しあの時の懇話会に参加
国民民主・玉木雄一郎の不倫に“政治活動中の公私混同”疑惑が浮上! ヤバすぎる差別体質とビジネス右翼ぶりにも懸念の声
松本人志「訴訟取り下げ」でワイドショーが醜悪な忖度! 吉本御用スポーツ紙は「物証なし」だけ強調し復帰を扇動
萩生田光一ら非公認“裏金”候補に自民党から政党助成金2000万円振込み発覚も…選挙情勢では続々当選の可能性
“裏金”“統一教会”の萩生田光一を応援する極右勢力と有名テレビコメンテーター 一方、新たな裏金疑惑を検察が捜査開始の報道も
石破茂が史上最速で馬脚あらわに! 手のひら返し解散、統一教会も裏金も再調査せず、菅・麻生以外の人事も酷い
安倍首相が統一教会に選挙支援依頼の証拠を朝日がスクープ! 進次郎のバックにいる菅義偉や萩生田光一もあらためて追及せよ
高市早苗のヤバさは極右思想だけじゃない! 総務省文書問題、統一教会との関係、政治資金規正法違反をめぐる“大嘘”の数々
傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
松本人志「訴訟取り下げ」でワイドショーが醜悪な忖度! 吉本御用スポーツ紙は「物証なし」だけ強調し復帰を扇動
『仰天ニュース』“赤木ファイル”特集で安倍政権・公文書改ざん事件の卑劣があらためて注目! 中居正広も「あってはならない」と
ジャニーズ会見で井ノ原の「ルール守って」発言賞賛と記者批判はありえない! 性加害企業が一方的に作ったルールに従うマスコミの醜悪
ジャニーズ性加害でジュリー社長辞任もテレビ局は検証放棄! 局内での行為が疑われるテレ朝とNHKの無責任な姿勢
ジャニーズ性加害問題で露わになったテレビ局の共犯性! ジュニアの練習場を提供したテレビ朝日はジュリーの謝罪後も批判なし
坂本龍一が最後まで中止を訴えた「神宮外苑森林伐採・再開発」の元凶は森喜朗! 萩生田光一も暗躍、五輪利権にもつながる疑惑
れいわから出馬 水道橋博士が主張する「反スラップ訴訟法」の重要性! 維新・松井だけでなく自民党も批判封じ込めで訴訟乱発
自公維新が提出「国民投票法改正案」にネットで批判の声広がる! 小泉今日子も〈#国民投票法改正案に反対します〉と投稿
三浦瑠麗が「医者はワイドショー見てコロナ怖がりすぎ」と医療従事者を嘲笑! 専門家から反論されると半笑いで「私、医者じゃないんで」
Netflix版『新聞記者』の踏み込みがすごい! 綾野剛が森友問題キーマン官僚に、安倍御用ジャーナリストはあの人が…
公選法違反疑惑浮上の斎藤知事「SNS戦略の企画立案は依頼していない」の言い訳は通用するか? 削除されたPR会社社長の投稿を検証
国民民主・玉木雄一郎の不倫に“政治活動中の公私混同”疑惑が浮上! ヤバすぎる差別体質とビジネス右翼ぶりにも懸念の声
“裏金”“統一教会”の萩生田光一を応援する極右勢力と有名テレビコメンテーター 一方、新たな裏金疑惑を検察が捜査開始の報道も
窮地の岸田首相が一番頼りにしているのはあの「Dappi」“仕掛人”説の自民党・元宿仁事務総長!「日本の黒幕」特集本が暴いた新事実
兵庫・斎藤知事の「パワハラ告発職員」追いつめに維新県議が協力していた! 職員は吉村知事肝いり「阪神優勝パレード」めぐる疑惑も告発
“既成政党に与しない”石丸伸二の選対本部長は「自民党政経塾」塾長代行! 応援団筆頭に統一教会系番組キャスターの元自民党職員も
小池百合子が都幹部だけでなく“最側近”を天下りさせていた!「大日本帝国憲法復活」「国民主権を放棄せよ」の請願に関与の元特別秘書
大阪万博建設現場のメタンガスが急増し1日2tも発生! 3月の爆発事故では「通報遅れ」「天井破損」を隠蔽していたことが発覚
萩生田光一が裏金問題で提出した「領収書の嘘」が発覚! 安倍元首相が「官房機密費100 万円を参院候補者に手渡し」報道も
吉村知事はガス爆発でも開き直り「他区域ではガスが出ない」と大嘘! 地下鉄工事でメタンガス確認、大阪市も発生可能性認めたのに
維新ゴリ押し 万博&カジノにかかる金はインフラ整備を含めると8000億円以上だった! 大半が国と大阪市の負担、巨額の税金も投入
防衛費増額の財源で「法人税」を削除し「国民全体の負担」だけにした政府有識者会議は読売社長、日経元会長、朝日元主筆がメンバー
菅首相の追加経済対策の内訳に唖然! 医療支援や感染対策おざなりでGoToに追加1兆円以上、マイナンバー普及に1300億円
菅首相のコロナ経済支援打ち切りの狙いは中小企業の淘汰! ブレーンの「中小は消えてもらうしかない」発言を現実化
菅首相の追加経済対策が“自助”丸出し! コロナ感染対策は10分の1以下、大半が新自由主義経済政策に…坂上忍も「バランスおかしい」
悪評「マイナポイント」事業の広報費は54億円、1カ月で半分を浪費! 事務局事業も電通がトンネル法人通じて140億円
三浦瑠麗のアマプラCMは削除されたが…amazonもうひとつの気になるCM! 物流センター潜入取材ルポが暴いた実態とは大違い
安倍首相“健康不安”説に乗じて側近と応援団が「147日休んでない」「首相は働きすぎ」…ならば「147日」の中身を検証、これが働きすぎか
正気か? 安倍首相の諮問機関「政府税調」がコロナ対策の財源確保と称し「消費税増税」を検討! 世界各国は減税に舵を切っているのに
東京女子医大がボーナスゼロで400人の看護師が退職希望! コロナで病院経営悪化も安倍政権は対策打たず加藤厚労相は “融資でしのげ”
斎藤知事が百条委員会欠席で「知事会出席」を理由にするも…前の知事時代には政府主催の知事会を欠席しあの時の懇話会に参加
萩生田光一ら非公認“裏金”候補に自民党から政党助成金2000万円振込み発覚も…選挙情勢では続々当選の可能性
安倍首相が統一教会に選挙支援依頼の証拠を朝日がスクープ! 進次郎のバックにいる菅義偉や萩生田光一もあらためて追及せよ
高市早苗のヤバさは極右思想だけじゃない! 総務省文書問題、統一教会との関係、政治資金規正法違反をめぐる“大嘘”の数々
傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも
兵庫・斎藤知事問題で維新の責任を改めて検証! 局長を“自死”に追い詰めた維新県議、課長の自死は吉村肝煎り優勝パレードが原因か
自民党総裁選広告「THE MATCH」は「おじさん」どころか「腐敗ジジイの詰め合わせ」だ! 担当の平井広報本部長は親族ぐるみ税優遇
岸田首相「総裁選不出馬」にごまかされるな! 後継候補の河野太郎、高市早苗、石破茂、小泉進次郎、小林鷹之の欺瞞
都知事候補討論会ですっとぼけるも…小池百合子に清和会時代、裏金を受け取っていた可能性が浮上! 派閥上納額は安倍を超える120万円
裏金裁判で安倍派幹部たちの嘘が明らかに! 抜け穴だらけの政治資金規正法改悪で幕引き図ろうとする自民・岸田政権
瀬戸内寂聴が生前、語っていた護憲と反戦…「美しい憲法を汚した安倍政権は世界の恥」と語り、ネトウヨから攻撃も
「BTSグラミー賞逃す」報道に「韓国人のニュースいらない」「日本人の受賞を報じろ」と炎上攻撃が! 日本スゴイの精神的鎖国
ぼうごなつこ『100日で崩壊する政権』を読めば、安倍首相が病気で辞任ししたのでなく国民が声をあげ追い詰めたことがよくわかる
百田尚樹が「安倍総理にお疲れ様とメールしても返信なし、知人には返信があったのに」とすねると、2日後に「安倍総理から電話きた」
村上春樹が長編小説『騎士団長殺し』とエッセイ『猫を棄てる』に込めた歴史修正主義との対決姿勢! 父親の戦中の凄惨な中国人虐殺の記憶を…
村上春樹がエッセイ『猫を棄てる』を書いたのは歴史修正主義と対決するためだった! 父親の戦中の凄惨な中国人虐殺の記憶を…
安倍首相に利用された星野源がエッセイに書いていた“音楽が政治に利用される危険性” 「X JAPANを使った小泉純一郎のように」
“宇予くん”で改憲煽動のJCと手を組んだTwitter Japanはやっぱり右が大好きだった! 代表は自民党で講演、役員はケントに“いいね”
ウィーン芸術展公認取り消しを会田誠、Chim↑Pomらが批判! あいトリ以降相次ぐ“検閲”はネトウヨ・極右政治家の共犯だ
「ノーベル賞は日本人ではありませんでした」報道で露呈した日本の“精神的鎖国” 文化も科学もスポーツも「日本スゴイ」に回収
幸福の科学出家騒動は清水富美加個人の責任なのか? カルト宗教信者の子どもたちが抱える問題
話題の本『夫のちんぽが入らない』のタイトルに込められた深い意味…しかし一方では広告掲載拒否の動きが
福島の子ども甲状腺がん検診「縮小」にノーベル賞の益川教授らが怒りの反論! 一方、縮小派のバックには日本財団
介護殺人に追い込まれた家族の壮絶な告白! 施設に預ける費用もなく介護疲れの果てにタオルで最愛の人の首を…
宇多田ヒカル「東京はなんて子育てしにくそう」発言は正しい! 英国と日本で育児への社会的ケアはこんなに違う
今もやまぬ人工透析自己責任論の嘘を改めて指摘! 糖尿病の原因は体質遺伝、そして貧困と労働環境の悪化だった
『最貧困女子』著者が脳機能障害に! 自分が障害をもってわかった生活保護の手続もできない貧困女性の苦しみ
雨宮塔子が「子ども捨てた」バッシングに反論! 日本の異常な母性神話とフランスの自立した親子関係の差が
『NEWS23』に抜擢された雨宮塔子に「離婚した元夫に子供押しつけ」と理不尽バッシング! なぜ母親だけが責任を問われるのか
小島慶子が専業主夫の夫に「あなたは仕事してないから」と口にした過去を懺悔!“男は仕事すべき”価値観の呪縛の強さ
人気記事ランキング
カテゴリ別ランキング
社会
ビジネス
人気連載
アベを倒したい!
ブラ弁は見た!
ニッポン抑圧と腐敗の現場
メディア定点観測
ネット右翼の15年
左巻き書店の「いまこそ左翼入門」
政治からテレビを守れ!
「売れてる本」の取扱説明書
話題のキーワード