森の後任・川淵三郎は極右歴史修正主義者!「コロナは中国の細菌兵器」説の青山繁晴を評価 最高顧問の団体は韓国ヘイトの企業から助成金

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あいトリ問題では河村市長を絶賛 徴用工の差別的待遇を否定する報道を全面支持

森会長は安倍前首相を組織委の「名誉最高顧問」に引き立てており、もしこれで川淵氏が会長に就任すれば、東京五輪が安倍前首相の政治利用の舞台と化すのは目に見えているだろう。

だが、川淵氏の言動で看過できないのは、こうしたヘイトを撒き散らしている人物を称賛するだけではなく、自身も歴史修正に加担するかのような発言をおこなっていることだ。

たとえば、「あいちトリエンナーレ2019」で展示された「平和の少女像」に対して河村たかし・名古屋市市長などが攻撃を繰り出していた際、「表現の不自由展・その後」が展示中止となった2019年8月4日に、川淵氏はこんなツイートをおこなっていた。

〈ホテルで何年か振りに朝日新聞の素粒子を見た。昔は僕の尊敬する早大サッカー部の轡田先輩が執筆していたから一番先に素粒子を見る習慣がついている。見てびっくり。「平和の少女像」の芸術祭展示に「日本人の心を踏みにじる」と市長。日本人の心は市長が決めるものじゃあない。と。市長!!良くやった!!〉(2019年8月4日)

「平和の少女像」は苦難を強いられた女性たちの歴史とともに世界の平和と女性の人権について投げかける作品だが、それを河村市長は「慰安婦像」と呼び、「日本人の心を踏みにじっていいのか。一番大きいのは、人に誤解を与えること。あたかも名古屋市や愛知県、日本が、従軍慰安婦の強制連行はあったと認めたと誤解を受ける」などと主張していた。つまり、強制連行を否定するという歴史修正をおこなっていたのだ。そうして飛び出した河村市長の「日本人の心を踏みにじる」なる言葉に、川淵氏は拍手を送っていたのである。

 これだけではない。川淵氏は歴史修正とフェイクに満ちた『反日種族主義』(文藝春秋)についても、〈日本人が同じ内容の本を書いても信憑性を疑われるが韓国の博士が入念に調査実証した上での著作だけに反論するのは難しいはず。日本にとってこれ程有難い歴史書はない〉(2019年12月6日)と絶賛。さらに約10日後の同年12月17日には〈反日種族主義の発刊に刺激を受けて、韓国の良識が動き出した。徴用工お二人の証言は何人たりとも反論できない〉などとツイートしている。

 この「徴用工お二人の証言」というのは、川淵氏のツイートの4日前に「NEWSポストセブン」が配信した元徴用工の男性2人の差別的な待遇を否定する証言を指していると思われるが、この2人がそう証言したからと言って、強制動員・強制労働や差別的な扱いがなかったことにはならない。なぜなら、この二人とは真逆の、虐待や暴行、給与未払いなどを裏付ける数多くの証言、証拠があり、そればかりか徴用工の差別的待遇や強制労働を示す公文書も存在しているからだ。

にもかかわらず、川淵氏は「反論できない」などと歴史修正に加担したのである。

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