都構想否決で橋下徹のトンデモ語録!「都構想でどうなるかなんてわからない」「ロマンの話なんで」

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「都構想で住民サービスがどうなるかなんてわからない」「100億、200億は誤差の範囲」

 しかし、こんなものはまだ序の口だった。さらに驚いたのは、志らくから「反対派が住民サービスが下がるって言ったのに対し、賛成派から明確な答えがなかった」「もし都構想が可決されたら、住民サービスはどれくらい、本当は下がるんですか?」と質されたときのことだ。てっきり「住民サービスは低下しない」と言い張ると思いきや、橋下氏はこんな開き直りを当然のように語り始めた。

「維新、都構想賛成派のほうも、住民サービスは充実しますよと言っていました。反対派のほうは住民サービスは下がる、これがぶつかってしまったんですけど。結論から言うと、これはわかりません。わからないんですよ。将来のね、10年、20年、30年後の、大阪の財政状況の数字なんていうのは、正確に出せません」
「いま、赤字になるか、黒字になるか、その幅が20億なのか30億なのか100億なのか、ってこんな話してますけど、実は大阪の予算ていうのは数兆円です。100億、200億なんてのは、正直、誤差の範囲なんです」
 
 おいおい、ちょっと待ってほしい。「住民サービスは低下しない」「都構想で経済成長」などとあれだけ主張していたくせに、「将来のことなんてわからない」「100億、200億なんて誤差の範囲」って、無責任にもほどがあるだろう。

 だいたい橋下氏といえば、10月26日、毎日新聞が出した「大阪市4分割ならコスト218億円増 都構想実現で特別区の収支悪化も 市試算」という記事について「大誤報」などと攻撃を扇動していたのではなかったか。(https://lite-ra.com/2020/10/post-5687.html)。

 それが、住民サービスが低下するかどうか「将来のことなんてわからない」って、だとしたら、維新の喧伝してきた「大阪都構想で経済成長」とか「住民サービスは低下しない」という見通しのほうこそ、根拠のないデマ、捏造だったということではないか。

 これでよく毎日新聞の報道を「大誤報」などと言えたものだ。いや、そもそも橋下氏はたんに毎日新聞に痛いところを突かれたため、批判を封じ込めようと攻撃していただけで、ほんとうは毎日新聞の報道が誤報でなかったことなどとっくにわかっていたのだろう。だから、投票前はこの報道について〈都構想が可決されればそれでいいが、否決されれば住民投票は無効だろう。〉とまでいっていたのに、否決されたあと、この毎日新聞の記事には一切ふれなくなったのではないか。

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