佐世保女子高生殺害事件とボカロ『GUMI』 なぜ被害者も加害者も…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
gumi_01_140808.jpg
『megpoid公式ファンブック GUMIの軌跡』(ワニブックス)

 長崎県佐世保市で起きた女子高生殺害事件。15歳の少女が同級生の少女を殺害し、頭部や手首を切断するなどかなりショッキングな事件だったため、世間に大きな衝撃を与えた。被害者の少女は加害者少女にとって仲のいい友だちの1人だったらしく、2人の間にトラブルはなかったという。そして、「週刊文春」(文藝春秋)8月7日号によると、2人にはある共通の趣味があった。それが、ボカロことボーカロイドだ。この記事のなかで被害者の後輩が「(被害者と加害者の少女ふたりは)『GUMI』というキャラがお気に入りだったようです。関連するグッズや本も持っていました」と語っている。このGUMIとは、一体どんなものだったのだろう?

 ボカロと聞くと、真っ先に初音ミクが思い浮かぶかもしれないが、ミクと並び人気も高いのが、株式会社インターネットから2009年にリリースされたMegpoid(通称GUMI)だ。GUMIには、それまで発売されていたクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の初音ミクや鏡音リン・レンなどとは違い、“中の人”の声を忠実に再現している。すなわち、ボーカロイドでありながら、あえて人間らしくなるように調整されている製品なのだ。その“中の人”を担当したのが、『マクロスF』のヒロインであるランカ・リーや、『ハピネスチャージプリキュア!』でキュアラブリーを演じている声優の中島愛である。

 株式会社インターネットからは、先行してGACKTの声をベースにした「がくっぽいど(神威がくぽ)」が発売されていたため、当時はがくぽに妹が登場するとユーザーのあいだでは盛り上がった。しかし、発表されたキャラにはミクほどの強いイメージがなく、特徴と言えば緑の髪とゴーグルぐらい。それが、中島の演じたランカ・リーと似た容姿だったことも含め、「中途半端だ」という批判も多かったらしい。そのため発売当初はGUMIを使うボカロPも少なく、なかなかヒット作にも恵まれなかった。しかし、10年にDECO*27がアップした「モザイクロール」をきっかけに、GUMIの楽曲は爆発的に増えていったようだ。

 そして、今年で5周年を迎えたGUMI。GUMIを用いて作詞・作曲などを手掛けたボカロPやイラスト、動画で携わった絵師がGUMIの魅力を語った『megpoid公式ファンブック GUMIの軌跡』(ワニブックス)も発売された。ほぼGUMIしか使ったことがないというボカロPのYMは、GUMIの魅力を「ある意味VOCALOIDらしくない自然な人の声のように聴こえることと、ちょっと影があるというか哀愁があるような印象を持っていました」と語っている。また別のボカロPであるkoyori(電ポルP)も、「暗いというか切ないというか。マイナーな曲調とか。感情……エモーショナルみたいなものを訴えかけるような曲だとかなりGUMIが映える」と述べている。GUMIは、ボカロでありながらかなり感情的に歌わせることができるため、作り手の思う感情や歌い方をトレースすることもでき、聴く人の心にも入っていきやすいのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

Megpoid公式ファンブック 【初回版】 ~GUMIの軌跡~

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

佐世保女子高生殺害事件とボカロ『GUMI』 なぜ被害者も加害者も…のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。GUMIヲタ殺人の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 週刊文春の小室不倫報道は悪くない!
2 ウソつき佐川国税庁長官の説教があり得ない
3 安倍の「非正規を一掃」は真っ赤な嘘
4 西部邁が「総選挙で自殺を延期した」と
5 暴力、セクハラ…ブラックすぎるパチンコ店
6 「不倫学」が教える防止策とは?
7 平昌五輪出席問題で安倍が二枚舌!
8 古市憲寿が安倍との会食に失笑言い訳
9 元旦朝生のウーマン村本は間違ってない
10 山口敬之が補助金交付関与の新証言
11 公取委がタレント独立阻む契約を違法認定
12 櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
13 百田尚樹「朝日読者も日本の敵」発言のヤバさ
14 ほっしゃんの反差別にウーマン村本が
15 安倍首相「沖縄は我慢して受け入れろ」
16 宇野常寛が『スッキリ』クビの裏側暴露
17 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
18 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
19 NYTの直撃に山口敬之が卑劣コメント
20 小倉智明、坂上忍がセクハラ告発を抑圧
1吉永小百合、声をあげることへの覚悟
2安倍首相「芸能人との会食」は改憲目的!?
3安倍首相「沖縄は我慢して受け入れろ」
4山口敬之が補助金交付関与の新証言
5安倍「杉原千畝は誇り」発言は帝国主義賛美
6河野太郎の「安倍の犬」化が止まらない!
7ほっしゃんの反差別にウーマン村本が
8西部邁が「総選挙で自殺を延期した」と
9「SAPIO」反日バッシングの異常
10日立原発支援政策は“お友だち優遇”
11安倍の「非正規を一掃」は真っ赤な嘘
12安倍自民が名護市長選で卑劣な札束攻撃
13公取委がタレント独立阻む契約を違法認定
14異常!安倍が慰安婦問題を理由に五輪欠席
15古市憲寿が安倍との会食に失笑言い訳
16小倉智明、坂上忍がセクハラ告発を抑圧
17百田尚樹「朝日読者も日本の敵」発言のヤバさ
18平昌五輪出席問題で安倍が二枚舌!
19松本人志が黒塗り問題で逃げと責任転嫁
20ウソつき佐川国税庁長官の説教があり得ない

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

ブラック企業被害対策弁護団

連載一覧へ!

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」