三浦瑠麗が「表現の不自由展」感想ツイートでまた無教養と御用ぶり晒し非難殺到! ナチスばりの芸術観まで披露

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想田和弘監督に文化行政についての無知、無教養を指摘された三浦瑠麗

 三浦センセイは「大衆の怒りは至極当然の流れ」とした後に、意気揚々とこう続けている。

〈大衆的な民主主義の時代においては、一番の権力者は民衆です。彼らに全く受け入れられない「アート展」には持続可能性がありません。公共の場を借りた展示が、多くの人の学習意欲を満たし、十分に教育的で説明的であってほしい、という需要に応えるものになっていくことが求められている結果です。〉
〈公金を注いだ企画や会場であればなおさら、こうしたことが重視されます。大衆の時代においては、見たくないものに対する圧力も、権力というよりは一般社会から生じるのであって、まさに「大衆とアートとの関係」こそが問題となってくるのです。〉

 「持続可能性」という言葉の奇妙な使い方も気になるが、要約すれば「大衆に受け入れられないアートは好ましくない」「公金を注いでいるのだからなおさら」という主張だ。このツイートにこそ三浦センセイの浅薄さと立論の恣意性が凝縮されている。

 そもそも三浦氏がいう「大衆に受け入れられ、学習意欲を満たす、十分に教育的で説明的なアート」ってなんなのか。当たり前だが、芸術作品に対して「受け入れる/受け入れない」というのは個人の態度や感性の問題である。そして、芸術は常に新たな表現を探求する。それこそ、同時代では「受け入れられなかった」が、作者の没後に高い評価を得た芸術作品など山ほどある。三浦センセイは「大衆に受け入れられるものだけがアート」というふうに嘯くが、それがどれだけつまらない話であるかの自覚がないらしい。もはや「無知」とか「詭弁」とかを通り越して、その感覚に薄ら寒さすら感じる。

 もうひとつ言うと、啓蒙的・教育的なものだけが「アート」では決してない。既存の価値観を破壊するものもまた「アート」だ。というか、そもそも最初から「すべての大衆に受け入れられる」ような作品など存在しえない。もし、あるとしたら、公権力が「これこそが芸術だ」と定義し、大衆が「受け入れざるを得ない」状況だけである。三浦センセイの主張は、前衛的表現などを「退廃芸術」と呼んで禁じ、それこそ「大衆がわかりやすい」保守的な作品を推奨したナチスの芸術観に近いと言わざるを得ない。

 しかも、三浦センセイは公共における作品展示を、なぜか多数決原理にはめ込もうとする。芸術や表現を公金で保護する目的は、多数決的な意味における「大衆」=マジョリティの要請を満たすためではない。たとえば映画作家の想田和弘氏は、三浦氏のこのツイートに対して〈それは芸術に対する公的助成の理念のイロハに反します〉と強く反論している。

〈民衆の需要があり、したがって商業性の高い芸術については、政府が公的助成をする必要はあまりありません。なぜなら公的助成を受けずとも、その芸術作品は荒々しい市場原理の中で生き残ることができるからです。〉
〈しかし芸術を市場原理だけに任せていると、世の中は民衆に広くアピールするポピュラーな作品ばかりになってしまい、芸術の多様性が失われてしまいます。だからこそ公的助成は、市場原理だけでは淘汰されてしまいかねない、商業性の低い芸術作品にこそ、重点的に拠出されるべきなのです。〉
〈三浦さんが「表現の不自由展」に展示された作品を商業性の低いものと感じられたのだとしたら、それはむしろ公的助成を受ける理由になります。政治学者を名乗るのであれば、文化行政についても最低限の勉強をしていただきたく思います。〉(9月30日のツイート)

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