中尾彬と河野景子が“韓国との国交断絶”に反対しただけで炎上! K-POPや韓国コスメまでタブーになった嫌韓日本の異常

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安倍首相最側近議員まで「韓国はジンロと焼き海苔とキムチだけ」と差別丸出し発言

『ビートたけしのTVタックル』で中尾と河野が発言した通り、韓国との文化交流で日本が学ぶべきところはたくさんある。

 BTSやBLACKPINKといったアイドルの活躍によりK-POPは世界の音楽シーンのメインストリームに完全に定着した。とくにBTSの人気ぶりはすさまじく、先月リリースされたアルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』はアメリカのみならず、イギリスのチャートでも1位を獲得する快挙を成し遂げた。現在行われている世界ツアーでも、アメリカやイギリスで東京ドーム2個分に相当する巨大スタジアムのライブをソールドアウトさせている。K-POPの世界基準への合わせ方に関して、日本の音楽業界には学ぶところしかない。

 それはポップミュージック以外の他ジャンルも同じだ。韓国映画やドラマもそうだし、文学もここ数年続々と邦訳が出版され、日本でも『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)がベストセラーとなった韓国のフェミニズム文学にも学ぶべきところは山ほどある。実際、こうした韓国カルチャーは日本でも若い世代や女性を中心にすでに定着している。というか、そもそもどこの国であろうと学ぶべきところがないなどということ自体、排外主義と表裏一体のエスノセントリズムでしかない。

 しかし、ネトウヨは、そんな現状認識をもつこともなく、差別感情を高ぶらせて「学ぶところなど何ひとつない」などとのたまう。

 そして、嘆かわしいのは、同じような差別的な考えに基づく発言を国会議員すらしているということだ。

 安倍首相の最側近とされる自民党幹事長代行の萩生田光一衆議院議員は『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)のなかで「韓国から買うもので、(日本に)入ってこなくて困るものはあんまりない。ジンロと焼き海苔とキムチだから」などと発言している。

 日本にとって韓国は第4位の輸入相手国(2017年)であり、その内訳は石油製品や鉄鋼板、半導体であり、上述のように韓国カルチャーを享受している者もたくさんいる。萩生田議員の発言は国会議員としての資質を問われて然るべきとんでもない発言だが、これがメディアで批判されることは一切なかった。

 それはそうだ。地上波テレビですら反韓感情を煽るような番組ばかりであり、まともな視座で国際関係を取り扱う番組はむしろ稀少なものとなっているお粗末な言論状況だからだ。

 こんな異常な状況はいつまで続くのだろうか。

最終更新:2019.05.09 12:29

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