京都でたった4人のヘイトデモを大量の警察官が守る異様な過剰警備! 差別批判や政権批判デモには弾圧を加える一方で

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ヘイトを守る一方で、差別批判の運動には弾圧を加える警察組織

こうした姿勢を批判したら、警察や権力御用メディアは「デモはどんな人にも許された表現の自由であり、それを守るために警察が警備するのは当然だ」などと反論するかもしれない。だが、これは建前に過ぎない。警察はこうしてレイシストのデモを守る一方で、カウンター運動や政権を批判するデモに対してはまったく逆の対応をしているからだ。

 カウンター運動に参加してきた神原元弁護士の『ヘイト・スピーチに抗する人びと』(新日本出版社)によると、2013年には、カウンター市民に対し警察が抗議プラカードを抑止したり、ハンドマイクのみならず肉声の抗議に対しても取り囲みをおこなって現場から離れさせるなどの処置がとられ、中心的なカウンターに対しては〈無言でその場にいるだけでも警官に取り囲まれ、隔離され、しばしば「今日は逮捕するぞ」などの脅しを受けた〉というケースまであったという。

 プラカードを掲げることを規制する権限など、警察にはない。ましてや、無言でその場にいるだけで「逮捕するぞ」と脅迫することはあからさまな越権行為だ。

 だが、警察の権限の濫用は、これだけにかぎらない。2016年3月20日にJR川崎駅前で極右政治団体「維新政党・新風」がおこなった街宣では、「これからヘイトスピーチをします」という宣言に対し、「デマを言うな」と声を上げた男性がヘイト街宣参加者十数名から殴る蹴るの暴行を受けるという事件が発生したのだが、しかし、このとき多数の警官がヘイト街宣を警備していたというのに、暴行を制止できず、現行犯逮捕さえしなかったのだ。

 さらに、この事件から約1カ月後の同年3月27日には、東京・新大久保のヘイトデモに抗議していたカウンターの女性が、「警視庁」の腕章をした私服の警察官によって首を鷲づかみにされるという問題まで起こったのである。この模様はカウンターに参加していた写真家によって動画で撮影されており、その映像を見ると、警察官に首を掴まれた女性は身を仰け反らせており、相当な力が加えられたことがわかる。しかも、この日はほかにも女性が警官によって暴力を受けたと被害を訴えていた。

 この問題は国会でも問題となり、民進党・有田芳生議員(現・立憲民主党)が「警察官は安全を図るためにヘイトスピーチに反対する人の首を絞めるんですか」「これが警察官のやることですか」と厳しく追及。対して警察庁長官官房の斉藤実審議官(当時)は「道路上にとどまりつづけたため女性の肩に手を伸ばしたところ、結果的に女性の首に当たってしまい、そのまま歩道まで押してしまった」「首を絞めたというものではない」と答弁した。しかし、とてもじゃないが「結果的に首に手が当たった」というようなものではないことは動画からも明らかだ。

 ようするに、警察は「デモが安全におこなわれるための警備」などと言いながら、プラカードを掲げるという非暴力・無抵抗のカウンター運動に対して時に職権を濫用してまで規制をかけ、時に直接的に暴力まで行使し、レイシストたちを守っているのだ。つまり、警察の実態は、差別主義者が垂れ流すヘイトスピーチに加担しているも同然なのである。

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