ローラ、ウーマン村本、りゅうちぇる…社会問題にコミットし考えを深化させた芸能人たち!「芸能人よく言った大賞」(後編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

★2位 村本大輔(ウーマンラッシュアワー)−−−ネトウヨ言論人のデマにも怯まず、知識も芸も更新し続けるリベラルの新しいかたち

 前回の大賞受賞者である村本大輔だが、2018年も変わらず素晴らしかった。なかでも、特に評価したいのは、ネトウヨ言論人からの攻撃に、沈黙せず倍返しする姿勢を見せたことだ。

 たとえば、百田尚樹氏が、石破茂の「日米両政府が本土の反対運動を懸念し、当時、米国の統治下にあった沖縄に海兵隊の基地を移転させた」という趣旨の発言について「そんな事実はどこにもない」と否定した際は、〈あ、百田さんからのコメントでしたか、すいません。アホのネトウヨのコメントと間違えました〉〈極右ハゲの作り話作家が沖縄の歴史のデマを流していたらしい。探偵ナイトスクープに依頼してちゃんと調べろよ〉と喝破。ぐうの音も出ないくらいに論破された百田氏は名誉毀損をちらつかせて恫喝するしかなかった。

 また、ローラが辺野古新基地工事中止を求める署名を呼び掛けたことを問題視し、高須克弥氏が「僕なら(CMから)降ろす」といった発言をしたことに対しても、村本は〈リベラルな発言をした芸能人に『僕ならCMを降ろす』発言は芸能人だけじゃなくリベラルな発言を黙らせ、この国の声を『右だけのように』見せる。言論の自由は権力に対してある、スポンサーは芸能人には権力。言論には言論なのに『おれなら降ろす』は権力が言論の自由を脅迫してるようにみえる〉と言い切った。

 ネトウヨファンがバックについている百田氏や高須氏に絡まれたら、普通は無視したり、はぐらかしてなあなあにしてしまうものだが、村本はこのようにひとつひとつ向き合い、戦い続けた。しかも、その切り返しは鮮やかで、相手の本質をえぐる鋭いものばかりだった。これは、村本がお笑い芸人ならではの反射神経の持ち主であることにくわえて、社会問題をより深く勉強し、知識どんどん更新させているからだろう。しかも、村本はただ知識を増やしているだけでなく、どうやったら伝わるかとか、どうエンタテインメントにするか、その方法論も更新させている。

 そのことを証明したのが年末に放送された『THE MANZAI』のネタ。性的マイノリティ、沖縄米軍基地、原発、水道民営化、芸能人が政治的発言を行うことへの批判、さらには、朝鮮学校無償化問題といったトピックにまで踏み込んだことがすごかったのはもちろんだが、村本は、途中から相方の中川を置いてひとりでしゃべり続けるという漫才のスタイルじたいを強調することによって、新自由主義的価値観を批判し「平等とは何か」を問いかけた。

 ツイッターの切り返しも含めて、反権力の主張をエンタテインメントに昇華させるこうしたスタイルは普通のリベラルメディアや言論人にはできないものだ。

 今年の元旦のツイートによると、ウーマンラッシュアワーは政治的発言を始めてから、「THE MANZAI」以外のネタ番組呼ばれなくなっているらしいが、今年は流れが変わって、少しでも多くのメディアに露出することを願ってやまない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

ローラ、ウーマン村本、りゅうちぇる…社会問題にコミットし考えを深化させた芸能人たち!「芸能人よく言った大賞」(後編)のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。SKY-HIりゅうちぇるローラ本田圭佑村本大輔編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 上田晋也『サタデージャーナル』終了の不可解
2 交番襲撃“父親が関テレ常務”より「元自衛官」
3 『いだてん』が関東大震災「朝鮮人虐殺」を示唆!
4 マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
5 安倍イラン訪問でNHK岩田明子記者がまた安倍フェイクPR
6 秋篠宮家の料理番がブラック告発
7 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
8 東山紀之が“反ヘイト本”を出版
9 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
10 安倍が統計不正答弁中の根本厚労相に「戻れ」指示
11 香港市民はデモの力示したが、日本は…
12 田崎史郎「65歳から年金もらってます」
13 拍手・起立を井筒監督と松尾貴史が批判
14 久米宏が電通タブーに踏み込む激烈な五輪批判
15 『クロ現』降板の国谷裕子が圧力を語る
16 葵つかさが「松潤とは終わった」と
17 維新応援団・野村弁護士が懲戒、橋下徹にも請求が
18 自民党の圧力に「朝生」が屈服!
19 F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
20 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
1安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄