りゅうちぇるが『zero』同性婚特集でも真っ当すぎる意見連発! 「伝統に囚われるより個人の人生、多様性を」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

“I have black friends! 論法”を駆使する差別主義者と真逆のりゅうちぇる

 しかも、りゅうちぇるは上から目線でわかったように語ることはしない。

 たとえば、この日も同性カップルを紹介するときと異性カップルを紹介するときで微妙にニュアンスが違ってしまうことなどを挙げ、「やっぱり当たり前じゃないっていう雰囲気がたまに出ちゃうときがどうしてもあるんですよね。そのときは、やっぱり本人たちは息苦しい世の中なんだろうなって考えるときはあります」と自身の言動をもかえりみ、性的マイノリティが感じているであろう目には見えない不自由さを思いやる。“I have black friends”論法で「ゲイの友人がいる」「レズビアンの友人がいる」と言いながら性的マイノリティ差別を垂れ流す差別主義者とは対照的だ。

 異なる価値観を受け入れるにはどうしたらいいかと有働キャスターに問われたりゅうちぇるはこう答えた。

「正直、『理解』とかにまではいかないこともあると思うんですね。でも、認める、理解はできなくても認め合う、お互いの存在や、お互いの生き方、お互いの個性を認め合うっていうのは、誰でもいまからできることだと思うんですね。なので、ちょっと考え方、気持ち、思い方の違いで、明日から人への考え方、自分の生き方も変わってくるんじゃないかなと思います」

「お互いの存在や、お互いの生き方、お互いの個性を認め合う」こと。たとえ、「理解」できないことであろうとも、お互いがアイデンティティを「認め合う」ように努めること──。

 りゅうちぇるが社会に向けて発信しているメッセージはずっと一貫している。個人を大切にすること。それだけだ。

  しかし同調圧力が強く、「国家のため」「伝統だから」「男だから」「女だから」「日本人だから」という主張が跋扈し「個人」が抑圧される現在の日本社会で、こうしたメッセージをりゅうちぇるのような影響力のあるタレントが積極的に発信し続けることは非常に貴重なことだ。これからもりゅうちぇるの活動に期待したい。

最終更新:2018.12.26 12:31

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

りゅうちぇるが『zero』同性婚特集でも真っ当すぎる意見連発! 「伝統に囚われるより個人の人生、多様性を」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。りゅうちぇる安倍政権新潮45杉田水脈編集部の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄