柴山昌彦文科相「教育勅語」復活は安倍政権の総意! 前川元次官も証言していた「教育勅語を使えるようにしろ」の圧力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

前川元次官が証言!「教育勅語は適切でない」答弁を下村文科相が書き直し命令

 背景には、安倍政権の直接的な介入があった。実は、このとき、前川氏の局長答弁は下村文科相によって変更を余儀なくされたというのだ。

 前川氏自身が昨年、ある講演会のなかで「加計学園問題よりも私が抵抗できなかったもっと大きな問題は、教育の右傾化といいますか国家主義化の動きを十分に止められていない。こっちのほうがもっと大きい責任を感じているんです」と告白したうえで、一例として“教育勅語答弁”をこう回想している。

「たとえば、こういうことがありました。教育勅語について、明日の委員会で質問がある。どういう質問かというと『教育勅語は学校の教材として使うべきだと思うがいかがか』と。それを局長に訊くというので──私がその局長なんですけど──私の答弁は従来の文部科学省のラインで、教育勅語は戦後、排除・無効確認の決議が行われていて、これを教育の理念として使うことはできません、と。そして、学校の教材として使うことについても適切ではないと(いう答弁を予定していた)。こういう答弁で(文科省は)ずっときているわけです、70年間」

 ところが、委員会当日の朝、直前の大臣へのレクの際、前川氏は下村文科相から直接、教材としての使用を認めるよう書き直しを命じられたという。

「委員会がある日は朝、大臣と一緒に、こういう質問がありますからこういう答弁にしましょうという“答弁レク”っていうのをするんですね。その朝の答弁のレクのときに大臣がですね──普通は大臣の答弁だけ説明するんですが──この質問についてだけは局長答弁も見せろと言われて。『こうなってます』と見せたら『これじゃダメだ』と言われたわけです。答弁の最後に『教育勅語のなかにも普遍的に通用することが書いてあるので、この点に着目して学校の教材として使用することは差し支えない』と書き直せと言われたんです」

 前川氏は「明らかに違法や違憲でない限りは、組織の上司である大臣の命令に従わないわけにはいかなった」と振り返るが、それでも、答弁に立った際は躊躇して「『差し支えない』ということはどうしても私の口からは出てこなかった」。実際、当時の国会では、前川局長答弁が終わると下村文科相自らがわざわざ手を挙げて答弁。局長答弁にはなかった「教材として使う」ことについて駄目押しを図るために「差し支えない」と明言した。

「その内容そのもの、教育勅語の中身そのものについては今日でも通用する普遍的なものがあるわけでございまして、この点に着目して学校で教材として使う、教育勅語そのものではなくて、その中の中身ですね、それは差し支えないことであるというふうに思います」(下村文科相、国会議事録より)

 もうお分かりだろう。今回の柴山文科相による「(教育勅語を)道徳等に使うことができる分野は十分にある」「現代的にアレンジして教えていくことは検討に値する」との発言は、安倍政権が主導する極右国家主義教育の政治的な動きのなかで出てきたものなのである。

 だいたい、柴山文科相が言うように「アレンジ」せねばならないシロモノならば、学校教育で使う正当な理由などハナから存在しない。ようは、政権が求めているのは「徳目」の内容ではなく、戦前に教育勅語が果たした国民支配の「機能」のほうにこそある。そのことを、この新文科大臣は言外に暴露しているのだ。

 いずれにせよ、近い将来、安倍首相が教育勅語的な極右教育の復活のギアを、さらに一段階あげてゆくのは火を見るより明らかだ。何度でも言う。教育勅語は、天皇を頂点とするイデオロギーの強力な洗脳装置として、無辜の市民を破滅的戦争へと狩り出し、殺し、殺させた。その事実を、ゆめゆめ忘れてはならない。

最終更新:2018.10.04 06:59

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

柴山昌彦文科相「教育勅語」復活は安倍政権の総意! 前川元次官も証言していた「教育勅語を使えるようにしろ」の圧力のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ネトウヨ前川喜平安倍政権教育勅語文部科学省柴山昌彦の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 菅義偉官房長官が国会で望月衣塑子記者をフェイク攻撃
2 『スキャンダル専門弁護士』が伊藤詩織さんやはあちゅうを揶揄
3 厚労省に圧力をかけた首相秘書官は安倍首相の子飼い官僚
4 安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
5 ネトウヨ局アナがテレ朝のお昼の顔に
6 不適切動画バイトを血祭りにあげるマスコミとネットの異常
7 首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
8 桜田五輪担当相「がっかり」発言は安倍政権の五輪至上主義のせい
9 小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
10 小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
11 太田光が右翼の抗議で転向していた?
12 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
13 勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
14 データ不正、元厚労次官の村木厚子が「何かの圧力」発言
15 蓮池透氏が著書で安倍の冷血を批判!
16 SKY-HIが日本の鎖国状態に危機感
17 拍手・起立を井筒監督と松尾貴史が批判
18 安倍首相にマッチョ批判
19 玉川徹が中国人のマナーをあげつらう自番組を批判!
20 北海道知事選でも安倍官邸が暗躍!野党は統一候補で対抗
1嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
2玉川徹が中国人のマナーをあげつらう自番組を批判!
3勤労統計不正で厚労省委員が官邸と菅長官の圧力を証言
4岡留安則「噂の真相」編集長が死去
5小川彩佳アナが『NEWS23』キャスター就任か!
6青山繁晴議員が「僕と握手したらガンが治った」と吹聴
7安倍首相「自衛隊募集に6割以上の自治体が協力拒否」は嘘だった
8「子ども産まないのが問題」麻生が「金がないなら結婚するな」
9統計不正は安倍政権ぐるみの偽装だった証拠が!安倍に合わせ…
10安倍「私は森羅万象を担当」発言の背景
11北方領土の日、「日本固有の領土」の主張が消えた! 
12首相官邸の望月記者排除に新聞労連が抗議声明
13国家公務員と利害関係者の「ゴルフ解禁」の背後に安倍
14小川彩佳アナ退社の要因はテレビ朝日の安倍政権忖度か
16安倍「自衛隊募集に非協力的な自治体」と圧力発言
17安倍首相「サンゴは移した」の嘘に琉球新報編集局長が痛烈批判
18辻元清美の外国人献金に大騒ぎする夕刊フジの愚劣
19イージス・アショアに2350億円!懸念される健康被害
20不適切動画バイトを血祭りにあげるマスコミとネットの異常

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄