産経新聞「従軍慰安婦報道」のみっともない真実(1)

慰安婦問題で右派からリンチ受けた元朝日・植村記者が産経の阿比留記者に反撃! 産経側の失態を次々と暴露

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 ところが、金学順さんが「連行された」という表現は、植村批判の急先鋒である東京基督教大学教授の西岡力氏も、産経の月刊誌「正論」の中で使っていたのだ。植村氏は、阿比留記者らにそのことを指摘する。

植村「この場合の連行というのは、原川さんどういう意味ですか。強制連行の意味ですか」
原川「ま、あの、強制連行というか、ま、あの、どこかに連れて行かれたんだろうなと…」
植村「だから僕もどこかに連れて行かれたんだろうかなという、原川さんと同じ考えで使ったんですよ」
阿比留「でも『戦場に連行』と書かれています」
植村「じゃあこの(西岡氏の論文中の)『連行』というのは強制連行の意味にとるんですか」
阿比留「それは西岡さんに直接聞いていただかないと、無責任に答えるわけにはいかない」

 これまで植村氏の記事については植村氏に直接聞くこともなく、“無責任”に「強制連行の被害者と読める書きぶりだ」と批判し続けてきた阿比留記者が、西岡氏の論文については「本人に直接聞かないと」と言葉を濁した。植村氏は、西岡氏がどういうつもりで書いたのかを聞いているのではなく、阿比留氏が西岡氏の文章にある「連行」という言葉をどう読むかと聞いているのだ。ついに、阿比留氏の論理破綻が始まった──。

植村「じゃあ最後に。『強制連行の被害者と読める書きぶりだった』とあるんですけど、私は何回も繰り返しているから阿比留さんももちろんご存じだと思うんだけど、だまされたって書いてはいるんだけど、これってやっぱり強制連行の被害者と読める書きぶりと、阿比留さんは判断される」
阿比留「やはりリード(前文)を読むとですね、『女子挺身隊の名で戦場に連行された一人が』と書いてありますので、これは強制連行というふうに普通、読めるんじゃないかと思います」
植村「読めるんじゃないかと。もう一つ質問させて欲しいんですが、ところで強制連行って書いたらまずいんですか」
阿比留「強制連行?   まあ、主語が問題ですよね」
植村「じゃあ僕がもし仮に強制連行と書いたとしてなんか問題があるんですか」
阿比留「要は主体がですね軍や官憲による強制連行であるか、あるいは民間の業者や、女衒その他もろもろが無理矢理引っ張っていったと。主語、主体が誰によるかによって全然話が違ってくると思うんですね」

 阿比留記者の理屈によると、「強制連行」と書くと、必然的に民間業者ではなく軍や官憲(警察)が関与したと読めるようになる。金学順さんについては軍や官憲が関与した事実はないのに、植村氏の記事ではあたかもそう読めることが問題なのだと主張し始める。

植村「なるほど。で、私の記事も軍や官憲が強制連行したみたいな書きぶりだったというふうに解釈されたの?」
阿比留「最初の女子挺身隊の名で戦場に連行され、と書くと、軍や官憲が主体であろうと普通は考える。それは植村さんの意図がどこにあったかは、これから、後で話していただければいいんですけど。そう読み取れるということです」
植村「そうするとやはり金学順さん、軍や官憲じゃないのにあれを書いたから強制連行と読める書きぶりだったというふうに書いているわけだね」

 ここで、植村氏はやおら1991年12月7日付の産経新聞(大阪版)の記事を取り出した。それを見て絶句する阿比留記者──。この続きはぜひ、次回を読んでほしい。
(野尻民夫)

最終更新:2015.09.26 11:58

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

慰安婦問題で右派からリンチ受けた元朝日・植村記者が産経の阿比留記者に反撃! 産経側の失態を次々と暴露のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マスコミ産経新聞野尻民夫の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 倉持仁院長の総裁選をめぐる正論に橋下徹やネトウヨがいちゃもん
2 八代の降板なし『ひるおび!』のダブスタ 室井佑月と上地雄輔で対応の差
3 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
4 高市早苗が右翼隠しに躍起! 反ワクチン極右活動家が高市支持デモ計画も
5 河野太郎に実は「コロナわかってない」説! 今頃、パルスオキシメーター解説
6 「詩織さん全面勝訴」で証明された警察と検察のおかしさ! 
7 安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
8 八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
9 葵つかさが「松潤とは終わった」と
10 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
11 八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
12 黒人差別問題でK-POPファンが差別主義者を撃退!
13 安倍が支援、高市早苗が「さもしい顔して貰えるもの貰う国民ばかり」
14 総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
15 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
16 山口敬之氏が詩織さんに卑劣すぎる反論
17 共謀罪で小林多喜二の悲劇が再び現実に
18 高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
19 室井佑月の『ひるおび!』降板で麻木久仁子が滝川クリステルに疑問
20 安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
1安倍晋三が「統一教会」イベントでトランプと演説!同性婚や夫婦別姓を攻撃
2八代英輝弁護士が「共産党は党綱領に暴力的革命」とデマ、維新の政治家も丸乗り!
3山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
4八代の共産党攻撃の根拠「公安調査庁」がまるで共産党PRの“失笑”報告書
5高市早苗にネトウヨが総結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、膳場貴子を攻撃
6総裁選に騙されるな、政府のコロナ対策の酷さは全く変わってない! 
7八代の降板なし『ひるおび!』のダブスタ 室井佑月と上地雄輔で対応の差
8河野太郎に実は「コロナわかってない」説! 今頃、パルスオキシメーター解説
9高市早苗が右翼隠しに躍起! 反ワクチン極右活動家が高市支持デモ計画も
10 森友再調査問われ河野、岸田が呆れた忖度発言! 高市は桜で大嘘
11河野太郎が会見で露骨な安倍忖度!森友再調査の質問に答えずワクチンで大嘘
12自民党政権が「一般病床削減」を継続、看護師5万人削減の計画も
13安倍晋三の総裁選支配に今井尚哉、北村滋の二大側近がまたぞろ暗躍か!
14倉持仁院長の総裁選をめぐる正論に橋下徹やネトウヨがいちゃもん
15DHCテレビが敗訴判決!辛淑玉が語る「犬笛によるヘイト」と判決 

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄