麻生派のカネ集めパーティに非難殺到も、麻生と安倍は「改憲」ぶちあげ! パーティ強行の裏に麻生への総理禅譲密約の見方も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
麻生派のカネ集めパーティに非難殺到も、麻生と安倍は「改憲」ぶちあげ! パーティ強行の裏に麻生への総理禅譲密約の見方もの画像1
麻生太郎オフィシャルサイトより


やはり安倍政権にとっては金がすべて。「感染拡大」なんてどうでもいいのだろう。東京除外だけのGoTo実施強行が決まった16日夜、麻生太郎財務相が率いる麻生派(志公会)が、ホテルニューオータニで政治資金パーティを開いた。報道では少なくとも1000人超が集まり、数千万円の収入があったと見込まれる

 東京で200人以上の感染者が出て、再び自粛が論議になっているさなかのこの時期に、重要閣僚が自らの率いる派閥でカネ集めパーティを開くなどというのは、どういう神経をしているのか。

 しかも、マスコミ報道では、感染防止のため、飲食提供なし、着席形式で行われたと強調されたが、ニュースの映像をみると、各席の前後左右の距離は短く、映画館や劇場などよりもはるかに密集した状態にあった。

 これではパーティが感染源になる可能性もあるし、それ以前に、政治家が堂々とこんな会合を主催したら「大人数の会食を避けて」「生活様式を変えてなるべくオンラインに」という呼びかけが何の説得力も持たなくなってしまうだろう」。

 実際、ネットでは、こんな怒りの声が殺到している。

〈国家存亡の危機に コロナパーティーを開く麻生太郎 気が狂ってる〉
〈こんなパーティしてて麻生はなんで辞めさせられたりしないの、ていうかほんと何なんだよ、飲食しなけりゃいいとかさ。大規模ライブだってこんなんだったらできるのに皆我慢して公演中止にしたりしてんだぞ。マジでクソ。クソオブクソ。〉
〈東京の皆さん、どんどん、旅行に行きましょう。非常事態時に東京でパーティを開く麻生副総理。どうして、こういう勝手な連中の指示に従わなければならないのか。文句を言う人がいたら、「麻生に言え」と言いましょう。〉
〈麻生さんのパーティ?人が密集。 3000人ぐらい?今これでやっていいの? これが許されるならライブだって他の事だってと思ってしまう。 これで感染者出たらただ事では済まないよな。 まぁ出ても絶対に公にはしないだろうけどね。偉い人は何でも許される世の中もうやめませんか!!〉
〈麻生のパーティーでクラスター出ても政権は命懸けで隠蔽するんだろうな〉

 さらには7月10日に政府が5000人以上のイベントを解禁したことを取り上げ、「これは麻生氏が1000人規模のパーティを開くためだったのか」と推測する声もかなりの数、あがっている。たしかに、このタイミングでのパーティ強行を目の当たりにしたら、そう思われても仕方がないだろう。

 しかし、当の麻生財務相、そして安倍首相もこうした行動が国民の怒りを買うこと自体、まったくわかっていないようだ。

安倍も麻生もコロナへの危機意識ゼロなのに、コロナ利用して「憲法改正」を主張!

 報道によると、麻生財務相はパーティの冒頭、こんなあいさつをしたという。

「警察権力とか軍隊とか実力が行使される形ではなく、日本ならではのやり方で新型コロナに向き合っています。憲法との整合性を考えた場合、私権を法律的に制限することはできず、今回の対応は精いっぱいだったのかと思っています。
 果たして今の憲法が緊急事態に対応できるのか。憲法に、緊急事態の対応を、どうすればいけないのかというような必要事項を書き込むべきではないのか。そうした課題が浮かび上がっているのはご存じの通りです」
「こうした事態に直面している今だからこそ、我々は責任政党として、政権与党として、そうした憲法改正に向けた議論をしっかり行っていくべきではないのかと考えています」

 さらに、安倍首相もパーティにビデオメッセージを送り、「自民党総裁の任期中に憲法改正を成し遂げていきたい。その決意に変わりはない」と応えた。

 コロナ感染拡大渦中にカネ集めパーティ開催などという、まったく危機意識のない行動をしながら、「憲法改正」「緊急事態条項」をもちだすとは……。これだけでも、連中の言う改憲が、国民の命を守るなどという目的とは何の関係もないこと、国民の私権だけを制限し、自分たち権力者はやりたい放題やれる体制をつくろうとするものであることがよくわかるだろう。

しかも、信じられないのは、麻生財務相がこの派閥パーティを強行した背景だ。麻生財務相が安倍首相に秋の解散総選挙を進言していることから、各マスコミは「率先して選挙対策のパーティを開くことで改めて安倍首相に解散を強く迫った」「ポスト安倍を岸田政調会長にすることに同意した麻生氏が派閥の結束をアピール、石破氏や自派閥の河野防衛相の動きを封じた」などと分析しているが、永田町ではもっととんでもない噂が流れている。

「実は少し前から、安倍さんが総理を続けることに嫌気がさし、8月に辞任して麻生さんに総理を禅譲、秋に解散総選挙を打つという話が麻生さんとの間で話が出ているという噂が流れ始めていたんです。まさかとは思っていましたが、今回の派閥パーティがそれに向けた布石と考えれば、強行したのも納得がいく。少なくとも、麻生さん自身はポスト安倍に色気満々でそこに向けて動いているのではないか」(全国紙政治部記者)

ポスト安倍が麻生氏なんて普通に民意を考えればありえない選択肢だが、「自分たちは特権階級」という意識丸出しで、国民のことなんて一顧だにしない2人のこと。意外とやりかねないかもしれない。

最終更新:2020.07.18 05:24

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

麻生派のカネ集めパーティに非難殺到も、麻生と安倍は「改憲」ぶちあげ! パーティ強行の裏に麻生への総理禅譲密約の見方ものページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三憲法改正新型コロナウイルス総選挙野尻民夫麻生太郎の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄